2018.03.01

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

ミラノの多彩な写真家、Giovanni Cabassiさんを訪ねて

ミラノ市内に事務所を持つ、イベントや出版も手がける多彩な写真家、 ジョバンニ氏に会いに行った。

元レンガ工場をスタジオに変えたジョバンニ・カバッシ氏

ジョバンニ・カバッシさん。バイクをコレクションするだけでなく、それに関する資料もすべて全部持っており、それが大事なことだと語っていた。

ミラノ市内にある、とある路地。 なんとも古い味わいを持つレンガ積みの古い集合住宅。アーチを抜けると中には庭が広がっていて、ところどころに扉がレイアウトされている。指定された部屋の番号を目当てに奥へ進んでいくと、ネコがひなたぼっこをしているのんびりした空間と、その扉の向こうにうっすらとヴィンテージバイクの影が見えた。「ボンジョルノ!」と笑顔で迎えてくれたジョバンニ氏は、なんともスタイリッシュ。扉から彼のアトリエに一歩はいると、そこはまさに、夢のような光景が広がっていた。

天井のアーチとクラシックバイクの雰囲気が見事なスタジオ。左は2006型のドラッグハーレー。デストロイヤー。

イベント開催、出版もおこなう写真家

ここはジョバンニ氏の写真スタ ジオ兼書斎。ここでコレクション をしたバイクの写真を撮影し、本として出版したり、レストアもここでするという。中にはヴィンテージバイク、中でも黒い宝石と形容される英国のバイク。ヴィンセ ントが並んでいた。 「ヴィンセントは、私が一番好きなバイクなんです。実は来年、バイクのミュージアムを作る予定で、 ここにあるコレクションなど貴重なヴィンテージバイクを展示し、中にはバイクのデザイン学校も作ろうかと計画しているんですよ」 2007、2009年にも彼のコレクションを展示したイベントを開催したというジョバンニさん。2年後にはミラノ郊外のディナスコに、’70年代のバイクテクノロジーをメインとしたミュージアムを完成させる予定だ。 「このスタジオは20年くらい前から借りてるんです。元々はレンガの工場だったんです。近くに運河もあって、運搬にも便利だった んでしょう。レンガ職人や木型職人さんもいて、上階には働いてた人が住んでいたんですよ」

カメラ、バイクは幼少期から始めていた

室内の一角には今から撮影する予定のバイクや、モノクロで撮影された紙焼きが置かれている。
「カメラはボクが8歳とか9歳の ときに興味を持ってね。バイクもちょうど同じ頃、10歳くらいに小さいバイクが家にあって、遊んでたんだよ」とジョバンニさん。ちなみに、当時どんなカメラを使っていたの?と尋ねると「ローライフレックスとかライカのM3だったと思う」とのこと。
彼の実家はイタ リアでは有名な建設会社だということだ。
「じつは、10年間くらい、父親と一緒に家業の建設のような仕事をしていたんです。今とは全然関係ないんだよね。でも27か28歳のボクにはこういう仕事は向いていないし、お金なんか興味無いから、自分の人生を生きたいと思って。そして、やりたかった写真家になったんです」。

そしてちょうどその頃、バイク熱が再燃したのであった。

ITALIAN VINTAGE LIFE
photo&text Soichi Kageyama

海水パンツに革靴という格好で、ブラックライトニングが1948年にボンネビルで240.05km/hを記録し、世界最速となったときの有名な写真。

NORVIN 1000。 当時ベストレーシングフレームと呼ばれたノートンマンクスのフレームに当時最強と呼ばれた1000ccのヴィンセントのエンジンを搭載した、その名もノービン。

ノービンのメーター。

VINCENT HRD BLACK LIGHTNING 1000。’48〜’55年の間に約30台しか生産されなかったコンペティションモデルで、大変貴重なもの。ブラックシャドウをベースにチューニングされたもので、入手は困難。その中の一台が極上の状態で保管されている。

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