2018.04.13

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

イタリアの国民的大衆車 FIAT 850 徹底比較! FIAT 850 (BER...

1967 FIAT 850(BERLINA) SPECIFICATION 全長×全幅×全高:3575 × 1425 × 1385mm ホイールベース:2027mm 車両重量:670kg エンジン:水冷直列4 気筒OHV 総排気量:843cc 最高出力:34PS/5000rpm 最大トルク:5.15kg-m/2800rpm サスペンション( F):ウイッシュボーン ( R):セミトレーリングアーム ブレーキ(F&R):ドラム タイヤ(F&R):5.50 × 12

かつてイタリアの国民車的な存在だった大衆車フィアット850には、数多くのバリエーションが存在した。 こでは、その中からFIAT850 ベルリーナを紹介していこう。

 同一のシリーズ内に、複数のボディバリエーションを持つ現代では、メルセデスやBMWなどのドイツ製プレミアムブランドの常道となっている手法だが、約半世紀前のイタリアには、わずか850 ccのベーシックカーにして贅沢なフルラインナップを構築したクルマがあった。

フィアット850とその係累である。1964年5月にデビューしたフィアット850は、第二次大戦後の好景気に湧いていたイタリアでは国民車として受け入れられ、同時代のヨーロッパを代表する小型大衆車となったフィアット600の実質的後継車。600の誕生から4年後となる59年に発売されたBMCミニなどの新世代小型車の台頭に従って、名作600の旧態化が明らかになったことから生まれた、60年代最新の小型車である。

 設計は、もちろん当時のフィアット技術陣を率いていたダンテ・ジアコーサ。フィアット600系が「ティーポ100」の社内コードナンバーで開発されたのに対して「100G」というコードナンバーを与えられていたことからも分かるように、新型850は600系の基本構造を大幅に流用したモデルとなっていたが、600系ではRRの不可避的な弱点として高速域でのスタビリティに問題を抱えていたことから、850では開発初期からホイールベースを3㎝延長。さらに600比で28㎝も伸ばされた全長は、主にテールの明確なノッチに充てられ、完全な3ボックスとすることで空力特性の大幅な向上が図られていた。

しかも、このノッチバック風スタイルは、乗用車らしく見せるデザイン処理としても奏功することになる。

 加えて、パワーユニットについては600D(61年に登場した600改良版)の767ccから843ccにまで拡大。出力も660Dの25PSから34PS にアップ。さらに上級版の850スーパー(スーペル)では37PS までスープアップされ、フィアットの小型大衆車としては初めて120㎞/hを超えるマキシマムを実現したとされているのだ。

文:武田公実 撮影:奥村純一

名作フィアット600 を若干モダナイズし、リアに明確なノッチを設けたスタイリングには、アバルトがレースの現場で得た空力テクノロジーが生かされたことでも知られている。

1960年代の イタリア式 ベーシックカー

いかにも実用車然としたインストゥルメントパネルに、ホイールリング付きのステアリングが時代を感じる。

リアに置かれるエンジンは843cc から34PS(ノルマーレ)/ 37PS(スーペル)を発生。

NEWS of IN THE LIFE

ARCHIVES

RANKING

POPULAR TAG

NEWS

SEARCH