2018.04.17

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

ポルシェ911カレラRSRターボ2.1 を創る!

◉フジミ1/24 ◉作例制作:北澤志朗

ポルシェ911、その名は今もクルマ好きを刺激してやまない。1964年に初代モデルが発表されてからすでに50年以上、すなわち半世紀が経過している訳だが、現在でも7代目モデル(991)がその名跡を継いでいるばかりか、基本的なコンセプトやルックスまでも継承し続けているのは、自動車界におけるひとつの驚異と言っても過言ではないだろう。ここでは、そんなポルシェの最新モデリングを紹介する。

注目のフジミ製RSRターボを スタジオ27のデカールでフィニッシュ!

 1974年、ポルシェ・ワークスはグループ4から5への過渡期にあったスポーツカー選手権に向けて、従来の911カレラRSRにターボチャージャーを装着したRSRターボを開発した。フラット6の排気量はターボ係数1.4を掛けて3リッタークラスに収まるように2142ccに縮小されたが、500馬力に達するパワーに対応して大幅に拡げられた前後フェンダーや巨大なリアウィングなど、もはやグループ4を完全に逸脱し、最少生産台数の縛りを外して暫定的に設けられたクループ5カテゴリーB「エクスペリメンタル・コンペティションカー」に相当するスペックとなった。同年のルマンでは3リッターV12搭載のプロトタイプ・スポーツカー、マトラ670Bに次いで2位に入り、ターボエンジンのポテンシャルと耐久性を見せつけた。1976年からスポーツカー選手権は新グループ5(シルエット・フォーミュラ)に移行したため、911カレラRSRターボのサーキットでの活躍は短かったが、そのコンセプトは934/935に受け継がれ、2.1リッター・ターボエンジンは新たに開発されたグループ6プロトタイプ936に受け継がれ、いよいよポルシェ無敵の時代の幕が開けることになる。

 911カレラRSRターボ2.1の1/24プラモデルは、スーパーカーブーム期にマルイやニットーからリリースされていたが、メーカーのカーモデル撤退や廃業にともない絶版となっていたので、このたびのフジミからの新金型リリースは誠に喜ばしい。キット内容は最近のフジミ製品らしいもので、成型精度が非常に高くカッチリした印象だ。全体に部品のはめあわせが少々キツめに出来ているが、その分、位置決めは確実にできる。ボディは開口部やウィング周りの部品分割が良く考えられており、非常に組みやすい。外装の小部品の多くが繊細なタッチで別体化され、精密感は充分だ。エンジンやミッションなどは下から見える範囲のみの再現だが、サスペンションはきっちり部品化され、RSRのキモと言えるターボチャージャーを含む排気系も少ない部品で要領よく再現されている。バスタブ式の内装はドア内張りこそ簡素な表現に留まるが、ロールケージや剥き出しのフロア形状、細いトラス状のシートフレーム、軽め穴が開けられたダッシュボードなど、レーシングカー特有のディティールが模型心を心地良くくすぐってくれる。

 キットは例のコミックの劇中仕様だが、独自のモディファイがされているわけではない。作例はスタジオ27の別売りデカールを使用して、1974年のワトキンズグレン6時間レース出場車を再現したが、フジミからも同じシルバーにマルティニ・ストライプのルマン24時間レース出場車がリリースされた。 (北澤志朗)

フジミからは'74年ル・マン仕様の発売もアナウンスされているが、作例ではスタジオ27のデカール(価格は2,000円+税)を利用して、ひと足お先にマルティニカラーのRSRを楽しんでみた。このデカールが再現しているのは74年のワトキンズグレン6時間。キットはプロポーションモデルながら、コクピット内もなかなかの仕上がりを見せている。

シャシーとはエンジン周りを別パーツとしたおかげで、ターボユニットだけでなくエンジンマウントなどに至るまで、リアエンドに覗くメカニカルな部分が見ごたえある仕上がりとなっている。

組み立て、塗装の製作過程ポイント

コクピット組み立てのポイント。シートとダッシュ以外を取り付けたコクピット。フロアの凹凸形状もリアルにモールドされている。

塗装の製作過程。ストライプの赤い部分は先に塗り分けておく。上下のストライプは別々に貼ることが出来るので、デカールから型紙は取らず、寸法を実測しながらタミヤの曲線マスキングテープで直接ボディ上にラインを決める。デカールの整合性だけでなく、ラインの左右対称にも注意が必要。

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