2018.04.23

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

本当はカワイイ海のハンター『ウツボ』

鋭い牙に大きな口を持つ獰猛な顔つきから“海のハンター”と呼ばれ、まるで大蛇のように長い身体も手伝って、恐い存在だと広く知られるウツボ。しかし、その容姿とは裏腹に臆病で懐きやすいペットフィッシュとしての姿はあまり知られていない。

 海に生息する海水魚やサンゴなどを趣味として楽しむマリンアクアリウムの世界では、カクレクマノミのようなアイドル的な存在ではないものの、古くからペットフィッシュとして親しまれてきたウツボ。ウツボとはウナギ目ウツボ科に分類される魚の総称で、世界中の熱帯から温帯の海域に生息し、16属約200種が知られている。中には凶暴な性格をした種や2メートルを超える大型の種も存在するが、アクアリウムフィッシュとして多く流通する種類は全長1メートル以下の小型種や中型種で、性格も温和で臆病な種類が多い。

 海水魚の飼育というとどうしても難しいイメージがあるが、こうした一般種は水質の悪化にもタフで非常に丈夫な種類が多いのも特徴だ。あまり水槽内を元気に泳ぎ回る魚ではないので、幅60㎝程度の水槽で複数飼育を行うことも十分に可能である。飼い主によく懐き、エサの時間になれば自ら水面まで上がってきてエサをおねだりする姿はとてもカワイイ。身体の模様なども種類によってさまざまなので、ウツボをコレクションした水槽を作ってみるのも面白い。

ウツボといって多くの方が想像する姿のウツボらしいウツボ。名称もそのままウツボである。本州沿岸にも生息する普通種。

独特の容姿と模様が大変美しく、飼育者に高い人気を誇るトラウツボ。本州沿岸でもみられる。やや神経質。

 餌は生鮮売り場で入手が可能なアジやイカ、タコなどを一口で食べられるサイズにカットして与える。給餌は毎日与える必要はなく、週に2回程度で十分なので晩飯用に買ってきた食材の残りからウツボに与えるといった方法をとることもできる。見た目とは裏腹にとっても可愛い姿を、ぜひ体感してほしい。

リボンイールとも言われるもっとも美しいとされるハナヒゲウツボ。成魚は青い体色だが幼魚を写真のように黒い体色をする。

ウツボ飼育にとって最大の醍醐味は給餌。写真はクリルと呼ばれるアクアリウム用の乾燥エビをピンセットで与えているところ。

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