VINTAGE LIFE vol.18のイタリア取材は、誌面のほとんどをライカMとM-Pで撮影させていただいた。普段使っているデジタル一眼レフカメラも持って行ったが、ライカのほうが撮影していて楽しいため、結局ライカがメインになったというわけだ。
以前から、フィルムのライカは何度となく取材に持って行き、試し撮りを紹介させていただいたことがあったが、5日もの間、M型デジタルカメラと一緒に過ごすということははじめての経験だ。
取材では、オートフォーカスに慣れきっているため、ライカではとっさのときにピンをはずすことがあるが、もうこれは慣れて使いこなすしかない。人物撮影は圧倒的に印象的な絵が撮影できる。また、暗い場所で撮影したカットを見開きサイズに拡大しても細部までビシっと描写されている。これはレンズの力でもあり、レンジファインダーの精度が素晴らしいのかもしれない。
取材先がヴィンテージ好きということもあって「いいカメラ使ってるね!」と言われることも多く「こんな本を作っているんだ」と弊誌を見せると「なるほど、それでライカを使っているんだね」などと、いちいちカメラが話題になるというのが印象的であった。
ライカMでスナップを撮影していると、話のきっかけになる! それもライカの魅力なのである。
