2018.04.26

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

ケータハムの聖地でイギリス車に昂る!

イギリス車は人をワクワクさせるツボを知っている。運転する楽しさ、いじる楽しさ、所有する満足感……。他では決して味わうことの出来ない濃さで、クルマ好きの欲求を満たしてくれるのである。さあイギリス車と共に昂ぶろうはないか!

“SS”のネーミングが復活!

ケータハム次の一手はコレできた!

2016年、セブン生誕60周年を記念して発表された限定モデルのスプリントは、クラシカルなルックスが受けてアッという間に完売。2016年に引き続き、ケータハムはクラシカルな限定モデルを発表した。

CATERHAM SEVEN SUPER SPRINT

ルックスだけでなく走りにも期待!

 2016年グッドウッド・リバイバルの会場で発表された「セブン・スプリント」は、セブン生誕60周年を記念した限定モデルだった。ここ最近のラインナップではすっかり見かけることがなくなった、クラムシェルフェンダーを採用したクラシカルなテイストが受けて、限定60台はアッという間に完売してしまった。

 その会場でケータハムのマクドナルドCEOにインタビューした時、ニューモデル追加の予定はなく、今後しばらくは生産方法の見直しやクオリティ・コントロールに力を入れると答えていた。その方針は2017年も変わってない。しかし、スプリントのあまりの反応の良さに「2018年もスタッフはきっと限定モデルを企画するはずだよ」とも言っていた。

 それが2017年のグッドウッド・リバイバルで発表された「セブン・スーパースプリント」だった。セブン160をベースに、サイクルフェンダーにレーシングスクリーンを採用したスポーティなルックス。ゼッケンサークルやステッカーなど、カフェレーサー風な仕上がりがカッコイイ。グリルの形状やミラーなども変更され、細かなディテールに至るまで妥協はない。そして、懐かしいSS(スーパースプリント)というネーミングが復活したのも、往年のファンには嬉しい出来事となった。

SSのインパネにはカットオフスイッチが追加された。見た目だけの演出ではなく、操作系にもこだわったのだった。

 今回はエクステリアだけに留まらず、走りの部分にまで手を加えている。エンジンのパワーが、80PSから95PSまで高められているのだ。エンジン本体には手を加えず、ECUによるブーストコントロールでここまでパワーアップすることに成功したという。

 実は2016年のK4GPで走らせたセブン160にも、このECUが装着されていて、僕はそのフィーリングを味わっていた。今回スーパースプリントの試乗は諸事情により叶わなかったけれど、K4GPで乗った160改は扱いにくくなることなくパワフルで乗りやすかったことを覚えている。ギア比は変更されておらず、ローギアな設定のままなのは少々残念ではあるが……。

 そして、もう一つ変更されたのがリアのサスペンションだ。リジッドの形式こそ変わらないものの、これまで装着されていたラテラルロッドが外され、Aアームが直接デフへマウントされるようになった。横方向の動きを抑制し、よりスムーズな動きを実現している。見た目だけの変化に留まらず、それに伴う走りへと進化させているのは、ケータハムの走りに対するこだわりだ。

クローム系のパーツを採用するなど、クラシカルながら安っぽく見えない演出も取り入れられている。

 インテリアはタンカラーでまとめられ、スミスのメーターやモトリタのウッドステアリングが、クラシカルかつ落ち着いた雰囲気としている。さらにカットオフスイッチが追加され、見た目だけでなく操作系においても、ちょっとした演出を取り入れている。

 気になる日本での価格は、500万円台後半になると予想する。欧州では今回も瞬時に売れてしまったそうなので、日本への台数は未確定だが、恐らく60台程度は確保するのではないだろうか。どうやら近いうちには日本で見られるかもしれないという情報もある。走りも含めて楽しみに待とうではないか。

ボディカラーは写真のライトグリーンの他、ネイビー/シルバー/ホワイト/ダークグリーン/レッドの全6色を設定。各色にサーキットの名前が採用され、ノーズの先端にカラーが施される。

ケータハムの聖地を訪れる

4年振りにダートフォードにあるケータハム本社を訪れた。前回来た時はライン方式の生産方法だったのに対し、現在は一人のスタッフが一台を最初から最後まで組み上げていく方法へと転換。新たな生産方法を見に行った。

 2014年に初めてケータハムの本社を訪れた時、素朴な雰囲気とこじんまりした工場に驚いた。当時は各担当が決まった作業をして、次の作業へと送り出すライン方式を採用していた。しかし、現在は生産クオリティをより高いレベルへと引き上げるべく、一人のスタッフが最初から最後まで、全ての行程を担当する方式へと変わった。こうすることで、各担当のクルマに対する思い入れが向上して、より良いクルマへ仕上がるようになったという。組み上がったクルマには、担当者の名前が入ったプレートが貼られるようになったのも新しい変化だ。

 セブンが完成に至るまで要する時間はおよそ28時間。これはあくまで組み立てに掛かる時間で、この他にシャシーの溶接やパワートレーン系の組み付けを含めたら、もっともっと掛かってしまう。今も昔もケータハムの年間生産台数は500台程度がマックス。だから今は多くのバックオーダーを抱え、工場は組み立て途中のクルマで溢れている。

 生産方法は変わったものの、生産する場所もスペースも変わらないことにかえって安心する。闇雲に拡大路線に走ることなく、しっかり地に足の着いた経営がなされているからだ。このまま変わらないでいて欲しい。

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