2018.05.24

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

小さなインテリアグリーン「テラリウム」に向く植物図鑑

透明な容器にさまざまな植物を植えて育成を楽しむのがテラリウム。近年、水分を好む熱帯性の植物が数多く紹介されるようになり、室内のグリーンインテリアとしても注目されるようになった。多彩なスタイルで、テラリウムを楽しんでみよう!

コケ・シダ類

 コケ植物はおおむね日陰の環境を好む種類が多いため、テラリウムにも取り入れやすく、自然な雰囲気をつくり出すのにちょうどよい。テラリウム用には、陰性で水分を好む種類を選ぶとよいだろう。
 シダ植物は種類も多くさまざまな系統に分類されている。なかでもイワヒバやオオタニワタリなどの観賞価値の高いものは、古くから栽培されてきた。最近ではテラリウム用に小さな草体のシダも出回るようになり、自然な雰囲気を生み出すシダ類はぜひ加えたい植物だ。

シノブゴケ
植物のシノブに似た形の葉をつける。半日陰の湿った岩の上などに自生。

ハイゴケ
苔玉などにも利用されるコケ。やや明るい光を当て、水没は避ける。

カマサワゴケ
渓流など水しぶきのかかる岩肌に生えるコケ。高温にはやや弱いので注意。

左からボタンファン/丸い葉が交互につき、枝がつる状に伸びていくシダ。直射日光は苦手なのでテラリウム向き。
イヌアミシダ/ハート型の葉が特徴の小型シダ。水切れには弱いので、湿度を保った環境で栽培を。

左からヒメカナワラビ/渓谷沿いの岩壁や石垣に自生。小羽片には短いがはっきりとした柄がある。
アスプレニウム・レズリー/波打った葉の先端が分岐していているのが特徴。ビザールプランツとしても人気。
テクタリア・セイラニカ/湿った地面などにぴたりとくっついて育つ小型のシダ。育成しやすく扱いやすい。

ブロメリア類

 ブロメリアはパイナップル科の植物の総称で、ほとんどが中南米や西インド諸島の熱帯・亜熱帯地域に分布している。ネオレゲリアやエクメア、フリーセア、グズマニアなどがよく利用される種類だ。改良品種も豊富で、コレクション性も高い。いずれも高温多湿の環境を好み、強すぎる光は苦手。多くは木などに着生する性質があるが、植えつける際は根を水苔で包んで植えるとよいだろう。このほか、葉から水分を吸収して乾燥に耐えるように進化したチランジアもブロメリアの仲間だ。

左からネオレゲリア・ファイヤーボール/葉の長さが10㎝程度の小型種。光に当てると葉が赤く染まる。
グズマニア・テレサ/小型に改良されたグズマニアで、テラリウムには最適な種類。
エクメア・コレイアアラウジョイ/葉の模様が美しい種。エクメアは大きくならない種が多く扱いやすい。

つる性植物

 樹木の表面などにつるを伸ばして生長する植物。熱帯のジャングルでは、さまざまな種が高木層にまで伸び上がって生活している。つる性植物は種類によって、根や巻きひげ、吸盤などを使って貼りついていく。テラリウムでもつる性植物を流木に這わせるようにして配置すると、原生林の雰囲気が出てかっこよくなる。よく利用されるのが、フィカスの仲間やスキンダプサスなど。葉が小さめの小型の種類が扱いやすい。

左からフィカス・プミラ ミニマ/フィカス・プミラの小型変種。ゴムノキの仲間で、耐陰性が強く栽培しやすい。
ピペル/つるが伸びて生長するピペル属。葉に色や模様が入るものもある。

ベゴニア

 葉の色彩や柄がカラフルで、コアなファンが多いベゴニアの仲間。ベゴニアは、大きくシュウカイドウ属に分類される総称で、多彩な品種が存在する。エキゾチックプランツとして注目され、テラリウムなどで利用されているベゴニアは、おもに塊根性ベゴニアの仲間が多い。熱帯雨林のあまり日当たりのよくない湿地に自生している原種をベースとしている。混雑種も多く、種類がはっきりしていないものも多い。

左からベゴニア・ラジャ/マレー半島が原産のベゴニアで、園芸ルートでも出回る一般種。
ベゴニア・プリスマトカルパ/葉の色彩や模様がきれいな、小型の木立性ベゴニア。

食虫植物

 食虫植物とは、虫を誘い出して捕らえ、消化吸収する植物のこと。なかでも有名なのが、ハエトリソウ(ディオネア)とウツボカズラ(ネペンテス)だろう。虫がきた瞬間に2枚の葉を閉じて捕らえるのがハエトリソウで、つぼ状の袋に虫を落として消化するのがウツボカズラだ。食虫植物は、全般的に水分を好むので、多湿環境のテラリウムで栽培することが可能だ。ただし、日当たりのよい場所を好む種類が多いので、照明はできるだけ明るいものを選ぶとよいだろう。

左からネペンテス・アンプラリア/小型で丸い形の補虫袋をもったウツボカズラ。やや寒さに弱い。
ハエトリソウ/北アメリカに自生。2枚の葉で虫を捕らえるために進化した1属1種の食虫植物。

その他の植物

 テラリウムに利用できる植物はまだまだたくさんある。植物選びのポイントはまずは小型であること。現在、テラリウム用に小型に改良された品種が次々と誕生している。植栽後も、こまめにトリミングして小さく仕立てるとよいだろう。
 次に育成環境だが、多湿の環境を好み、強い日ざしを必要としない植物をセレクトしたい。また、葉の形状や色彩、草の生長のしかたなど、自分の好みにあった植物を探し出し、自由に取り入れて栽培を楽しむとよいだろう。

左からエピスシア・アンプレデヒケイタブルヘレン/葉の中央が黄緑で縁がピンク色になるエピスシア。イワタバコ科。
セントポーリア・テルタスプリング/水分を好むセントポーリアの小型種はテラリウムでも栽培が楽しめる。
マランタ・アマグリス/熱帯アメリカ原産。柄の入るシルバーの葉が特徴。半日陰を好む。

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