2018.04.29

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

LIFE with FILSON in テキサス・ダラス#1

photo by TYLER SHARP

アメリカを代表するアウトドア・クロージングブランド『FILSON』。これまでHUNTでは、幾度に渡り同社の御膝元であるシアトルに訪れ、ショップやフィルソン・ガイの取材を行ってきた。今回は目の肥えた読者諸兄のために舞台をテキサスに移し、フィルソンと生活を共にするアウトドアマンや、注目のショップを紹介しよう。カウボーイだけじゃない、ワイルドでイカしたアメリカ南部をご覧あれ。

盛り上がりを見せるクリエイティブタウン。

牧場に行けばカウボーイがいて、街には感度の高いファッションショップもあって、少し車を走らせれば大自然がある。そんなダラスでフィルソンガイに会う。

ダラスを拠点に、ウェスタンと アウトドア文化を表現する写真家。

 その出で立ちからわかるように、タイラーさんは根っからのテキサス人。子どもの頃はカウボーイになるのが夢だったという。フィルソンのベストもお似合いだが、身に着けているアイテムはダラスローカルのものも多く、今日のハットはステットソンで、ウェスタンブーツはテコバス。

 メキシコに隣接したアメリカ南部の州、テキサス。その地名を聞いてパッと思い浮かぶのは、カウボーイ、テキサスバーベキュー、ジョージ・ブッシュといった所だろうか? まずイントロダクションとしてテキサス州について紹介しておくと、テキサスはアメリカ本土で最も大きい州であり、人口は全米で2番目に多いビッグ・ステイト。かつてはテキサス共和国として独立していた歴史もある。『Lone-Star State』という州の愛称には、1つの独立した国家であるというテキサス人の誇りが表れている。アメリカの〝人口の多い都市トップ10〞に同州の都市が3つもランクインしていることから見ても、如何に文化・経済レベルが成熟しているかがうかがい知れる。

 今特集ではそれぞれ異なる文化が息づくダラス、オースティンエリアにフォーカスを当てて取材を敢行してきた。まず始めに案内させていただくのは、空の玄関口ダラス・フォートワース空港もある、北東の都市ダラス。ここは、芸能、美術、建築、アドバタイジング、デザインといったクリエイティブ系の会社やアーティストが集まり、ますます経済発展を遂げているというホットな都市としても知られている。

 さて、最初に登場するフィルソン・ガイは、正にクリエイティブな男。アウトドアを舞台にしたフォトグラファーであり、フィルマーであり、ライターであり、ブランドのディレクションの仕事もしている『タイラー・シャープ』さんだ。

 ダラス在住であるタイラーさんの仕事場は、昔ながらの商店が並ぶグレイプバイン地区の一角。一見辺鄙な場所かもしれないが、海外のフィールドやアメリカ国内の別の場所での仕事も多いため、空港に近いこのエリアは利便性が高いのだという。

 「良い写真を撮るには、クールに見せようと作り込むのでなくリアルに起きていることを撮るというのが大事だと思っています。その為にはフィールドにいないといけないし、どのように撮るかを常に意識していなければいけません」

 前述した通り、多彩でマルチに活躍しているタイラーさんだが、一番の本職はやはり〝アウトドア〞のフォトグラファーである。

 彼はある時まで、多くのフリーランスフォトグラファーがそうであるように、ポートレートや企業のパンフレットの撮影、結婚式の撮影など、ジャンルレスに写真を撮っていた。しかし、お金抜きで本当に撮りたいのは何だろうと自分に問いかけた時から、撮影の対象をウェスタンとアウトドアのカテゴリーのみに絞ったそう。それ以降は東アフリカ、モンタナ、テキサスの3か所を中心に野外で作品を撮っている。現在ではフィルソンをはじめとしたアウトドアやハンティングブランドの広告ビジュアルの撮影、ナショナルジオグラフィック、メンズジャーナル等、名門雑誌へ写真提供も行う存在となった。

 そんなに売れっ子の彼ならもっと仕事のしやすい都会に住んだ方が良いのでは? とも思うのだが、彼に言わせればそんなことは決してない。

 「学生時代はLA、社会人になってNYにも住んだことがありますが、家族や友人もいるし、結局一番自分らしくいられるのはテキサスだと感じたんです。ダラス・フォートワース周辺はアートにも強いし、仕事はある。なんなら仕事は自分でも作れるかなと感じていて。実際に今は、自分たちで雑誌を創刊する準備もしているんですよ」

 仕事がなければ作るとは、なかなか言える言葉ではない。……さて、気になるのはタイラーさんが手掛ける、その雑誌だ。名前は『MODERN HUNTSMAN』というそうで、この時は2018年1月の創刊を目指して作業を進めていた。スタイリッシュでクラシックな雰囲気をつくりだし、ハンティングが憧れの対象になるような誌面を作り上げるのが目標だという。タイラーさんの生まれはテキサスで、幼いころから父に同行してハンティングに触れ合い、若いうちからハンターライセンスを取得。テキサスの大地で鳥やシカをハントするなど、狩猟に造詣が深い。また、タンザニアのサファリ・ハンティングの経験もあることから、ハンティング事情にも一過言ある。ことサファリというと富豪が行うスポーツハンティングや密猟だと誤解を受けやすいが、その国が定めたルールの中でハンティングを行う事や、それによって肉を得られたり、現地経済が動くという正しい知識、未来の為の環境保全としての狩猟のあり方も正しく提案していくという。

 ただ美しい写真を見てもらうだけでなく、その先で何を伝えたいか。マルチな才能を発揮するタイラーさんは、常に未来を見据えているのだ。

テキサスではウズラはポピュラーな獲物。銃はアメリカらしいブローニングの上下二連。photo by TYLER SHARP

仕事場には重厚感のある調度品が並ぶが、デスクは必要最低限のモノだけ。

タイラー・シャープさん。タンザニアのサファリから、アメリカの大地、テキサスのローカルな文化を写真に収める写真家であり、ライターであり、フィルマーとしても活躍する34歳。 www.tylersharp.com/

タイラーさんの愛用品は至極アナログ。フィルムカメラはコンタックスG2。蛇腹のカメラはポラロイド250と350を合体させたカスタム品。 メモはすべて万年筆で書き、バッグはフィルソンを愛用する。

テキサス、ダラスの「FILSON PLANO」

 ダラスの北郊に位置するプレイノ。その中でも、オフィスやホテル、商業施設が集まった新興地区・レガシーウェストの一角にも、フィルソンの店がある。立地自体はとても整ったショッピングストリートにあるが、その店構えはさすがフィルソン。ショーケースや壁面などには、趣き深いダグラスファー材を使い、重厚感のある雰囲気を作り上げている。話によると、この店を作り上げるのに合計4トンにも及ぶ木材を用いたとか! また、インテリアとして伝統的なテキサスの調度品や、開拓時代を思わせるアートワークも飾られており、フィルソンの世界観とうまく融合させている。牧場やアウトドアフィールドが近くにありながらも、ファッション感度の高いダラス・フォートワースエリアの顧客に向け、独自の商品セレクトも行っていた。

FILSON PLANO
7700 Windrose Ave Suite 150,Plano, TX
c10:00~20:00(月~木)、10:00~21:00(金、土)、12:00~18:00(日)
https://www.filson.com/planostore

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