かぼちゃちゃんのかわいらしさに周囲の人はメロメロ

以前から、沖縄に住みたいと思っていた縄さんは、そのきっかけを探していたときに紅型と出会いました。すぐさま「これがしたいと思った」そうで、沖縄の紅型工房の扉を叩きます。その後、2007年に独立し、紅型の古典的な柄の要素は入れつつ、大人の女性たちが「カワイイ」と思う作品を数多く発表しています。現在、その活動は紅型に留まらず、ショップの包装紙やパッケージのデザインを手掛けるまで広がっています。



そんな縄さんご夫妻にとって、かぼちゃちゃんは初めてのねこ。トイレも爪とぎも決まった場所できちんとする賢いかぼちゃちゃんに、縄さんは「ねこってこんなに飼いやすいんだ」と思ったそう。
縄さんが布を広げて作業を始めると、かぼちゃちゃんは「何をしているの?」とその布の上に寝転びます。縄さん曰く「これはお手伝いという名の“邪魔”(笑)」なんだとか。そして、かぼちゃちゃんの絶好の遊び相手であるヤフネさんは、すっかりねこ中心の生活に変わってしまったそう。「朝早く、寝ている僕の顔の上に洗濯ばさみを置いて“遊ぼう”って起こしに来るんですよ(笑)。仕事から帰ってくると、階段を上がる音を聞きつけて玄関先で鳴いて出迎えてくれるんです。本当にかわいいなと思います(笑)」
ヤフネさんにとって、かぼちゃちゃんは娘であったり、奥さまであったり、秘書であったりとさまざまな顔を持つ大切な存在。プライベートの写真の多くはかぼちゃちゃんが占めているとか。
基本的に家ねこのかぼちゃちゃんですが、マンションの階段を駆け下りたり、屋上に登ったりと、縄さんらの心配をよそに自由気ままな暮らしを楽しんでいます。そんなかぼちゃちゃんの魅力は、お二人のご実家にも届いているようで、かぼちゃちゃんと一緒の帰省をご両親たちは心
待ちにしているとか。かぼちゃちゃんは、いつの間にか周囲の人たちをメロメロにさせてしまう存在になっているようです。



紅型ナワチョウ 縄トモコ
http://bingata-nawachou.com/
ねこ #93(2015年01月10日発売)より