2018.05.24

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

みなかみの福山より#1「僕が釣りを始めた理由」

メンズファッションブランド「M of M」のデザイナー、福山正和さん。「真にリアルなものづくりをしたい」と、3年前に群馬県みなかみを拠点を移した。春夏秋は釣り、冬はスノーボードと、四季を通じて自然と直に触れ合う生活を送っている。何事にも本気で取り組む福山さんに、みなかみから便りを送ってもらった。

ひたすら動いて魚を探し求める独自のスタイル

M of Mのアトリエ兼店舗兼ストックルームは、元はペンションだった。

 僕は2013年に東京からみなかみに拠点を移しましたが、本格的に釣りにハマったのはこっちに来てからです。沢歩きをしたら渓流の美しさに惹かれてしまって、釣りをしたいと思ったんです。
 みなかみの利根川水系は水が豊富でダムも4つあります。湖には支流を合わせると何百本という川が繋がっていて、山より沢の方がルートが多いんです。僕がみなかみを選んだのは、自然環境が豊かでリゾート開発がほとんどされていないことが大きな理由だったんですが、それゆえに手つかずの源流がそこらじゅうにあって、人に擦れていない天然の魚との駆け引きが楽しいんです。
 僕は渓流釣りに関して自己流なんです。もともとスノーボーダーなのでその影響もあるのか、どんどん自分から攻め込んじゃうんです。釣りも好きですが、探検も好きなんですよ。だから前に当たりがあった場所とかだけじゃなく、行ったことがない川の上流にもどんどん入っていきます。もちろん危ない場所もたくさんあります。ただし僕はプロの山岳家ではないので、基本的には滝は登りませんし、危険を感じれば攻めません。スノーボードで20年以上バックカントリーに行ってるので、そこで培われた慎重さがあるんだと思います。

理想のポイントにたどり着くため、今にも崩れそうな吊り橋を渡る。

 釣り方だけじゃなくて、道具や服装も他の渓流人とは違うみたいです。動きやすい機能的な服装だし、ギアも業界の常識みたいなものは気にしない選んでいるので。でも渓流釣りの経験値はそれなりのものだと思います。何しろ、家から20mの川でも釣りができますからね。

 2014年テンカラとルアー、2015年はフライをやって、それぞれの違いがわかりました。ルアーは魚をおびき寄せて威嚇、捕まえるようなところがありますが、フライはより馴染ませるようなところがあって、結果的に川、天候、時間帯、魚、生態系を深く知ることになります。自然に沿った釣り方なんですね。今年は週3回は釣りに出かけています。

 僕の釣り方がスポーツライクで渓流シーンにおいても特徴的ということで、釣り具メーカーのメガバスに誘っていただき、今年からプロ契約を結ぶことになりました。といっても大会があるわけではないんですが、今後新たな渓流シーンへの商品開発に携わっていければと思っています。スノーボーダーとしてもプロ契約を結んでいましたが、プロというのは、自分だけのスタイルをきちんと出さなければいけないと思っています。人を魅了できる考え方、ギア、服装を提案できなければいけないなと。だから僕の釣りは、これからが勝負ですね。今年は常にルアーとフライ両方を持って沢に入っています。

岩場の最奥地に釣り糸を垂らすため川の中に入った。川の美しいこと!

メガバスのルアーを渓流で試す。それは今後の製品開発に生きるはず。

福山正和/プロスノーボーダー、モデルという異色の経歴を持つ。2004年に「M of M」を立ち上げ、2010年以降はデザイン、ブランドディレクションも手掛ける。現在M of Mはアーバン指向のMan of Moodsとアウトドア志向のMountain of Moodsを展開する。2016年4月、megabassと渓流プロ契約を交わす。

NEWS of HUNT

ARCHIVES

RANKING

POPULAR TAG

NEWS

SEARCH