2018.05.14

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

リグーリアのアグリツーリズモ『BioVioを訪ねて』

イタリアで近年人気となっているアグリツーリズモは、有機農法にこだわった農園や畑を経営しながら、旅行者に宿を提供するというスタイル。リグーリアのBioVioもそんな宿だ。

FIAT500でワインを運ぶ

BioVioの商品である、赤ワイン、ピガート、グラッパ、オリーブオイル。ピガートは日本にも輸入されネットで購入可能だ。

 リグーリア州の田舎道。小さい車がやっと通れるくらいの狭い道を走り抜けると、中庭にFIAT500が2台も停車する可愛らしい建物が見える。ここが、今日の宿BioVioだ。宿のマスコット犬ウイリーとともに、応対してくれたのが女将のキアラさん。包容力ある笑顔がなんとも言えないが、聞くところによると、中庭に置いてるFIAT 500は「家族の歴史」なのだそうだ。1台は'72年にご主人が購入。家族でよく旅行をしたそうで、ご主人は父親と二人でパリまで行ったこともあるらしい。もう一台は現在キアラさんの車として活躍しており、ブレーシャの友人から10年前に購入したもの。BioVioのロゴを貼って近場へ配達もこなし、ワインの箱はなんと10箱まで入るのだそうだ。ちなみに、BioVioのBioはBiologico(オーガニック)の意味を持ち、EUでは法律で一定のオーガニック認定が必要。畑で育てたものを食べ、製品化して販売し、宿のお客さんにもイタリアのオーガニックを体験してもらう。BioVioは、名前のとおりオーガニックなヴィオ一家という意味なのである。

宿に併設された売店。古い秤や収穫した野菜などと一緒に商品をディスプレイ。ナチュラルな雰囲気だ。

この辺りにしかないぶどう“ピガート”を使用したピガート(白ワイン)。とにかく飲みやすい。海に近い畑ということで、少し塩の香がある。アルコール13.5度。

近所の家で飼っている猫のリッロ。このあたりはネコが多いのか、よく歩いているのを見かける。

イタリアの家族、日常に出会える場所

 宿には自家製商品がならぶ小さなショップが併設されており、さらにその奥はワインの醸造スペースへと続いている。自家製のオリーブオイルとピガート(この辺りで生産される白ワインのこと)、赤ワインはすべてオーガニックだが、とくにピガートは知る人ぞ知る逸品。透き通るような味わいとフルーティな香りで、夕食に飲むと不思議とぐっすり眠れるのだ。キアラさんはワイン、オリーブオイルの試飲とともに、自家農園で採れた野菜を使ったスナックもふるまってくれたのだが、どれも絶品で健康的な味わい。そして、試飲をサポートしてくれた娘のカミッラさんの可愛いこと! 彼女はBioVioの香草部門の担当。香草を畑で生産し、それを自社工場でパック詰めにしてスーパーへ納品。22歳という若さで市会議員もしているというから驚きである。 
 夜は、ご主人と友人のウンベルトが、この日近所の海で釣ってきたという魚を調理してくれた。夜のキッチンで男ふたりが、自家製オリーブオイルとガーリックで新鮮な魚をソテー。そんな逸品を冷たいピガートで流し込む。この日の夜は最高の思い出となった。
 Vio家の暮らしは笑顔があり、爽やかで、愛がある。この宿を訪れれば、イタリア本来の健康的な家族の姿や笑顔、そしてチンクの使い方をも垣間見ることができる。ローカルな家族経営の宿泊サービスは、8つのアパートがあり、ゆったりとしたリグーリアの田舎の生活が堪能できる。リグーリアに行く機会があったら、ぜひ、アグリツーリズモBioVioへ。愛情豊かなヴィオ家が笑顔で出迎えてくれますよ!*食事は要予約

右から、カロリーナさん、キアラさん、アイモーネさん、カミッラさん。お子様は三人姉妹で、長女のカテリーナはバカンス中。家族全員でBioVioを経営している。

広々としたVio家のキッチンはなんと石造り。中央は薪のオーブン。1300年の建物を10年前にリノベーション。いつもたくさんの人が集まって来る。

自家製ナスの輪切りにマッジョラーナとオリーブオイルで味付けして、軽く焼いたもの。すっごく美味しい!

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