2018.05.16

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

みなかみの福山より#2『みなかみ、そして香港』

メンズファッションブランド、M of Mのデザイナー、福山正和さん。「真にリアルなものづくりをしたい」と、3年前に群馬県みなかみに拠点を移した。春夏秋は釣り、冬はスノーボードと、四季を通じて自然と直に触れ合う生活を送っている。何事にも本気で取り組む福山さんに、みなかみから便りを送ってもらった。

 「みなかみに40年住んでいるけど、こんなに雪が少ないのは初めて」と地元の人がいうほど、異常気象の冬でした。雪が少ないということは雪解け水も少なくて、春になっても雨があまり降らなかったため、ダムの貯水量が減って関東で取水制限が行われるなんてニュースもありましたよね。当然、川の水量も減って魚の活性も低く、釣りには条件の悪いシーズンとなりました。それと、今年はみなかみの山に人が多いんです。とてもいいことですが、沢登り、ハイキング、トレランなど、もうすこし深くアウトドアを楽しむ人が今年は一気に増えた印象がありますね。水量が少ないので支流は諦めて本流で釣ろうとすると、そこには沢登りをする人がいて……という状況で、今シーズンは釣りをするには厳しいコンディションです。
 でも3年間キャリアを積み重ねてきたからこそ見えてきたこともあるので、決して釣りが楽しくないわけではありません。3月から徐々に気温が上がり、雪が解け、花が咲き、虫が元気になり……と、環境は1週間ごとに状況が変わります。もちろん1年前と同じペースで変わるわけでもないので、その変化に敏感でなければいけません。釣りを始めたときはがむしゃらでしたが、今は状況を読むことができるようになってきて、竿を振らなくても山女魚がいる場所、岩魚がいる場所、尺サイズがいる場所がわかるようになってきました。日によって釣り方を変えたりもしていて、昨日はルアーでヤマメを狙ったけれど、今日は毛鉤で尺を狙いに……なんて感じです。最近は、夏山女魚にはまっています。昔は「夏山女魚一里一匹」と言われたほどシビアですが、それだけに釣りがいがありますね。

偶然撮影に成功したヘビがカエルを飲み込まんとする図。みなかみでもマムシを見かけることはよくある。

 それから香港でも釣りを楽しんできました。5〜6年前から年に3、4回ほど、仕事で香港に行く機会があるんですが、小さい街なので観光もすぐ終えて、そのうちに山に登るようになったんです。香港ってとても面白い環境で、新宿からタクシー使えば5分で高尾山、みたいな感覚で間近に山があって、僕が好きなのは香港島の50㎞ほどのトレイルコースです。山は日本とは少し違っていて、熱帯雨林みたいな雰囲気もあります。香港で釣りを始めたのは1年半くらい前ですが、みなかみより細い川なので、テンカラとかフライが合っています。でも香港の人は渓流釣りをする習慣がないみたいですね。最近ハイキングやアウトドアが少しずつ人気が出てきたようなので、そのうち渓流釣りも人気が出るかもしれませんが……。いくつかポイントがあるようなので、今度香港を訪れたときは、また別の場所でも釣りを楽しんでみたいと思っています。

香港チャブ。中国ではレッドリストに載っているが香港には多い。もちろんキャッチ&リリース。

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