2018.06.08

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

イベント出版も手がける多彩な写真家「Giovanni Cabassi」氏

ジョバンニ・カバッシさん。バイクをコレクションするだけでなく、それに関する資料もすべて全部持っており、それが大事なことだと語っていた。

 ミラノ市内にある、とある路地。なんとも古い味わいを持つレンガ積みの古い集合住宅。アーチを抜けると中には庭が広がっていて、ところどころに扉がレイアウトされている。指定された部屋の番号を目当てに奥へ進んでいくと、ネコがひなたぼっこをしているのんびりした空間と、その扉の向こうにうっすらとヴィンテージバイクの影が見えた。「ボンジョルノ」と笑顔で迎えてくれたジョバンニ氏は、なんともスタイリッシュ。扉から彼のアトリエに一歩はいると、そこはまさに、夢のような光景が広がっていた。

古い建物に入ると、こうしたアーチがいくつもある。何回かこうしたアーチを通り抜けたところに、スタジオがある。

元レンガ工場をスタジオに、レストアもここで行う

天井のアーチとクラシックバイクの雰囲気が見事なスタジオ。左は2006型のドラッグハーレー。デストロイヤー。

 ここはジョバンニ氏の写真スタジオ兼書斎。ここでコレクションをしたバイクの写真を撮影し、本として出版したり、レストアもここでしたりするという。中にはヴィンテージバイク、中でも黒い宝石と形容される英国のバイク。ヴィンセントが並んでいた。

 「ヴィンセントは、私が一番好きなバイクなんです。実は来年、バイクのミュージアムを作る予定で、ここにあるコレクションなど貴重なヴィンテージバイクを展示し、中にはバイクのデザイン学校も作ろうかと計画しているんですよ」

 2007、2009年にも彼のコレクションを展示したイベントを開催したというジョバンニさん。2年後にはミラノ郊外のディナスコに、’70年代のバイクテクノロジーをメインとしたミュージアムを完成させる予定だ。

 「このスタジオは20年くらい前から借りていて、元々はレンガの工場だったんです。近くに運河もあって、運搬にも便利だったんでしょう。レンガ職人や木型職人さんもいて、上階には働いてた人が住んでいたんですよ」

フィリップ・C・ヴィンセントが、前身であるH・R・D社を買い、VINCENT H・R・D社を設立。その後数々の名車を生む。

写真家でもある、ジョバンニ氏。ちなみに、ドアノブは本物のバルナックライカとなっていた。さすがの使い方。

カメラ、バイクも幼少期から始める

 室内の一角には今から撮影する予定のバイクや、モノクロで撮影された紙焼きが置かれている。

 「カメラはボクが8歳とか9歳のときに興味を持ってね。バイクもちょうど同じ頃、10歳くらいに小さいバイクが家にあって遊んでたんだよ」とジョバンニさん。ちなみに、当時どんなカメラを使ってたの? と尋ねると「ローライフレックスとかライカのM3だったと思う」とのこと。彼の実家はイタリアでは有名な建設会社だということだ。

 「じつは、10年間くらいは父親と一緒に家業の建設みたいな仕事をしてたんです。今とは全然関係ないんだけどね。でも27か28歳の時にボクにはこういう仕事は向いていないし、お金なんか興味無いから、自分の人生を生きたいと思って、やりたかった写真家になったんです」そして、ちょうどその頃、バイク熱が再燃した。

VINCENT HRD BLACK LIGHTNING 1000。’48~’55年の間に約30台しか生産されなかった、コンペティションモデルで、大変貴重なもの。ブラックシャドウをベースに、チューニングされたもので入手は困難。その中の一台が極上の状態で保管される。

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