2018.05.28

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

ゆうに一万点を超える品揃えのヴィンテージグッズ専門店「DESIGN STORE ...

70年代のヴィンテージ自転車たち。左上はGERB(I 340ユーロ)、右上はLEARCO GUERRA、その下にかかっているのはPEUGEOT(399ユーロ)。

01.その名はショップの広さに由来

 「『1380』という名前は何に由来しているかって? それはね、このお店の広さなんです。1380平方メートルあるんですよ」
 そう語ってくれたのは、オーナーのパオロ・カバッシさん。これだけの広さを持つヴィンテージグッズ専門店は、イタリアでもそうそうないだろう。しかも自転車で5分ほどの距離に、修理工房を備えた姉妹店もあるのだ。ちなみに広さは600平方メートルほどと、そちらも十二分に広い。

 「商品はゆうに一万点以上はありますね。販売だけでなく、テレビ、雑誌、イベント、ショップに貸し出すこともよくあります。例えばショップに展示するヴィンテージグッズは、定期的に入れ替えた方が新鮮さを保てますから、レンタルの方が向いています。今はアメリカンエクスプレスが、ガラス張りのコンテナにうちのヴィンテージグッズを展示し、それをトラックに載せてPRのために走らせていますよ。僕たちの商品が世に出るのは、とても嬉しいことです」

お店の外観はシンプルでそれほど広くは見えないが、一歩足を踏み入れると奥まで見通せないほど。ちょっとした探検感覚が味わえる。

独立2座のシートとモスグリーンのボディカラーが雰囲気のある、1950年代のランブレッタ125。その後ろの壁に飾られているのは、フェンシング用の防具だろうか。

入った得点に合わせ、犬がゴールに向かっていくギミック付きのピンボールマシン。こうした大型機器は、購入よりもイベント展示などのためにレンタルされる方が多いという。

雰囲気のあるガソリン給油機。1950年代くらいまでは、こうしたカラフルな独立型の給油機がほとんどだった。こちらもピンボール同様、レンタル需要が多いことだろう。

いい意味で雑多な品揃えがこのショップの魅力。中央のミニベロは290ユーロ。右の自転車は、なんと電動アシスト付きのヴィンテージ・テイストのもので、サドルはブルックスを装着。

02.ヴェルサーチの資産管理を行っていた経験で培われた審美眼

縦に自転車を吊るすという手法は結構目立つ。このレールごとレンタルして展示すれば、PR効果は抜群かもしれない。

 もともとヴィンテージグッズ売買のコンサルティングを行っていたパオロさん。
 「時計、絵画、家など扱う品は様々で、ジャンニ・ヴェルサーチの資産も管理していました。600平方メートルの倉庫になるほどの量でした。そこで僕はヴィンテージグッズに関する眼を磨くことができたんです。ショップは1999年にオープンし、今はインターネットで世界中から注文が入ります。でもお店に足を運んでくださる方も多いですよ。先日は韓国の人が、1時間足らずの滞在でコンテナ2つ分を購入されました」

1980年代のSANTINI製自転車(790ユーロ)。ほとんどの商品はホームページに詳細な情報付きで掲載されており、管理は行き届いている。

1920年代のジーロ・デ・イタリアで優勝し、その名を有名にした自転車ブランドのLEGANOが1960年代に販売したモペッド。ヘルメットやゴーグルの雰囲気も◎。

手前は1950年代製造のフォクトレンダーVITOⅡ。バネの力でレンズを押し出す、スプリングカメラだ。奥は1960年代製造のコダック・インスタマチック400。

1950年代にスウェーデンで製造されたLAGOMARSINO HALDAという名のタイプライター。現在のキーボード配置と一部が異なっている。195ユーロ。

03.イタリアは職人の宝庫ですから

パオロさんのご自宅もヴィンテージ品であふれているという。「新しいものとヴィンテージを調和させてハーモニーを愉しむのが好きです」。

 ヨーロッパのみならず、最近はアジアにも足を運んで買い付けを行うパオロさんだが、好きなのはイタリアで作られたもの。
 「イタリアは職人の宝庫ですからね。特に1920~40年代に作られたものは本当に品質が素晴らしい。家具はショップにある修理工房でレストアしますが、やはりもとの品質が高くないと、修理してもいいものにはなりません」

 そして最近特に熱心なのが、知名度が低いアーティストの作品を買い取ることだ。
 「人気がなくても素晴らしい作品は数多くあります。僕はそんな作品を掘り起し、アーティストのストーリーを書き上げ、光を当てたいと思っているのです」

「姉妹店に案内しますよ。僕の自転車にクルマでついてきてください」。だがパオロさんは後ろを見ることなく道行くクルマの横をすり抜け、あっという間に見えなくなってしまった。

パオロさんが右手首に付けていたのは、オメガ・スピードマスター。お店では時計を取り扱っていないが、前職ではヴィンテージ品のひとつとして触れる機会も多かったという。

最近は第一次、第二次世界大戦中の写真も集めている。「どこで、いつ、誰がどのような状況で撮影したか。そういうストーリーこそが大切なんです」とパオロさん。

DESIGN STORE 1380
Address:Via Butti n7, 20158 Milano, Italy
Tel.:+39-0245477110
Email:info@1380.it
http://www.1380.it/
 ※価格は取材時のものです。

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