2018.06.15

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

100年以上前の映画館をレストランに「CINEMA Teatro Trieste...

「CINEMA Teatro Trieste」では、朝の軽食からディナータイムの食事の提供のほか、木~日曜日にかけて音楽や映画の上映会などのイベントも開催され、人気を得ているという。

 ミラノの一角にあるレストラン「CINEMA Teatro Trieste」。その趣きのある旧い建物は、1912年にオープンしたある施設をリノベーションしたものだ。

 設計からデザインまで、ホテル内のキッチン関係のプロデュースを手掛けるオーナーのルイジ・アルディッツォーネさんは、このプロジェクトを2014年に思いついた。ふと頭をよぎった"閉鎖している映画館"をキーワードに、グーグルを検索。そこで数々ヒットした項目の中から、彼の目に留まったのがミラノで1912年にオープンした「CINEMA TRIESTE」であった。

 5年前に閉鎖された「CINEMA TRIESTE」に連絡を取り現地へ。子供の頃によく見かけた様な映画館の中には、天井の高い330席もの広い空間が拡がっていた。

「建築の外観も内装も個性があり、空間の使い方が豊かで、今の時代には見放されてしまったけれど、素晴らしい建築・内装だったんだ」

 そして、すぐにプロジェクトをスタートさせ、わずか4か月で旧い映画館をリノベーションし、レストラン「CINEMA Teatro Trieste」としてオープンさせる。そのインテリアは、ヴィンテージの端材を使うなど、100年以上が経過した建物の歴史に合わせたもので、居心地の良い落ち着ける空間となっている。
   
 「やっぱりその頃のマテリアルに触ってみたいだろう? だから当時のマテリアルにこだわっているんだ。どんな状態でも、昔のものは手を入れれば光ってくるんだよ。時代を背負っているからね」

ピッツァやパスタなどから、肉・野菜のメイン料理、オリジナルのアイスクリームなどのメニューを提供。朝は7時から、軽食の提供も行っているという。

5年前に閉鎖してしまった、100年以上の歴史がある映画館をリノベーションしてレストランへ。その店名には、映画館時代の名前「CINEMA TRIESTE」が残されている。

オーナーのルイジさんいわく、「若者はゲームやコンピューターに傾倒し、段々と映画からも劇場からも離れてしまった。今の時代には見放されてしまったけれど、素晴らしい建物、内装なんだ。」

「当時のマテリアルにこだわっているんだ」

 「CINEMA Teatro Trieste」は、軽食を提供する朝の7時からオープン。ランチとディナータイムには、ピッツァやパスタ、肉魚料理が提供され、もちろんデザート、オリジナルのアイスクリームなどもメニューに並んでいる。

 100年以上前の映画館をリノベーションしたこの場所という特徴を活かし、木~日曜日には食事と共にジャズ、ブルースなどの旧き良き時代のミュージックを流し、さらに昔の映画の上映会などのイベント企画も行っている。

 「イベントの時はすごい人なんだ。今、若者はこういうのを求めているんだと思うよ。時代に取り残されてしまったものにちょっとしたアイディアを足すだけで、新しい発見があり、それが前に進むパワーと化す。僕は失ってはいけないものに、新しいエッセンスをふりかけ、再生させたいんだ」

 そしてルイジは今、また新たな計画を進めているという。それは1800年代後半の郵便局をベースとしたもの。どんなヴィンテージの世界が現れることになるのか、その完成が楽しみだ。

オーナーのルイジ・アルディッツォーネさん。「昔のものは手の入れ方によっては光ってくるんだよ。時代を背負っているからね」。

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