2018.01.26

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

GT-Rが収まる、工場リノベーションの秘密ガレージ基地

広々とした空間やむき出しの鉄骨がワイルドであり、どこか秘密基地的なものを連想させるガレージ。クルマやバイク以外にもオーナーの持つ様々な趣味が詰め込まれている。

クルマから航空機まで幅広い分野に提供する金属パーツの製造を中心に様々な事業を手掛けるフタバモデル製作所。その創業時に使用されていた本社兼工場は、増改築を繰り返し、現在はクルマやバイクそしてバスフィッシングなど、ライフスタイルを凝縮したような趣味的ガレージとして使用されていた。

増改築を繰り返し自然と出来上がった秘密基地風のガレージ小屋。

免許取得後初めて所有したスターレットを皮切りに、これまで964カレラ4やRX7サバンナなどを乗り継いできた片山さんのガレージに現在収まるのは、GT-Rだ。

戦国時代の歴史を紐解くと、そのエリアがとても重要な場所だったことが良く分かる岐阜の地。関東圏に住む私は新名神自動車道ができてしまったことによって、関ヶ原を回って西へ向かう機会が減ってしまったが、たまにこうして訪れて景色や道を楽しむと、とても素敵な土地だと思い出す。そんな岐阜県に今回取材したガレージはあった。

ガレージのオーナーである片山さんは、クルマから航空機のパーツまで、アルミやチタンなどの金属の加工や炭素繊維強化プラスチックなどの成型などを手掛ける『フタバモデル製作所』の代表取締役を務めている。そのフタバモデル製作所の立ち上げ時に使用していた建屋が、時代によって増改築されて現在ガレージとして利用されていたのだ。

フタバモデル製作所が創業時に使用していた小さな工場が、50 年の時を経て増改築を繰り返し現在のガレー ジのスタイルへと進化した。ガレージとしてはとても大きい。

ガレージの手前部分の建屋は以前増築したもので、2 階建てとなっており、バスルームなども備わっている。現在は普段家族が使うクルマなどが収められている。

ガレージの中に入ると、手前側に普段使用しているクルマが置かれ、その奥にGT-Rやバイク、そして釣り具などまでも置かれた趣味空間が広がっていることが分かる。そして目に入ってくるのは、スロットカーなどが置かれた大きな台が点在していることだ。これは工場として使っていた時代に置かれた定盤であり、その上にフローリング材を敷いて活用しているものだ。定盤は非常に重く移動するのも大変なので、作業スペース内はそのまま利用しているとのことなのだ。実際テーブルや腰掛としてもとても便利に使えるだろう。バイクの脇に置かれたドラフター(設計台)も当時からあるものを活用しているそうだが、とても雰囲気良くまとまっている。

「フタバモデル製作所は今年で創業50年を迎えました。このガレージはその創業時から使っている建物なのですが、このようなスタイルになるまで、数々の増改築を繰り返しています。最初はこの奥のガレージ部分しかなかったものが、前方に増築し2階部分も作っています。今は使用していませんがバスルームなども設置しています。敷地内の家も改築するなど、時間とともに姿かたちを変えてこの状態になったのです。ガレージというよりも“遊び小屋”といった雰囲気で使っています」と話す片山さん。

ガレージ内を見渡すだけでも様々な趣味を持たれていることが伝わってくるのだが、中でもクルマとバイクは趣味として長い歴史を持つそうで、GT-Rの前はサバンナRX7や964カレラ4などを乗り継いできたというのだからスポーツカー好きだ。特に“限定モデル”に弱いらしく、GT-Rは2015年モデル限定カラーのシリカブレスで、横に置かれたスネークモータースのバイクも限定仕様のものを手に入れている。

バイクの趣味も持つ片山さん。スネーク モーターのK16はワンオフのゴールドメッキパーツを装備するなどカスタムを楽しんでいる。ドラフターも雰囲気に似合う。

ここ数年はまっているという釣りの道具もガレージ内に置か れている。ポイントやその時の状 況によってツールを選ぶのはクルマやバイクなどの趣味とも通じるもの。

工場時代に使われていた定盤にフロアパネルを貼り、テーブルとして活用している。移動が大変ということもあるが、このように便利に利用することがガレージライフだ。

クルマの後方に使われている棚を見ると、カーボンで作られていることが分かる。ガレージというステージにとても似合っている。これらはフタバモデル製作所が2015年に立ち上げた『マドネス』というブランドのアイテムで、カーボン素材を使い、ウォールパネルやシェルフボード、そしてダルマまでカーボンで作り上げている。その試作品らが使われているそうなのだが、これはスーパーカーガレージなどにマッチングの良いマテリアルだと感じた。小さく小分けにされたディスプレイ用の棚は新製品で、ミニチュアカーを飾るのに重宝するだろう。

クルマの後方にボックスが設置されている。これは無数に穴があけられたカーボンパネルを利用したオリジナルの排気システム。改良の余地があるとのことだが面白い。

フタバモデル製作 所のブランド『マドネス』のアイテム。カーボンウォールパネルの棚やダルマ、そして新製品のディスプレイケースなど、ガレージに似合うマテリアルだ。

大きな定盤台に置かれたスロットカーを楽しむ片山さん親子。ちょうどいい高さなのでテーブルや腰掛けとしても便利。友人や家族などみんなで楽しむガレージスタイルだ。

クルマの後方の壁には焼杉材が貼られている。面白いのは床に近い部分の材料には、表面処理を施していない焼いたままの状態の杉材を使っている ことだ。これはもしも高温の排気熱が当たったとしても問題がないということからの処理だとか。そして先述したカーボンマテリアルやパーツなどとも“炭素”という点で繋がりを持たされているのだ。

ガレージには友人らが訪れることがあれば、子どもと遊ぶこともある。バイクやクルマそして釣り、ラジコンなど、季節ごとに楽しむ趣味を持っており、このガレージを通してそれらを使い分けているのだ。今後は現在使用していないガレージの2階部分にも手を入れてゆき、趣味人の隠れ家的な使い方も考えているという。これはいつまでも進化を楽しめるガレージなのだ。

排気ダクトシステムのファンボックスもカーボン素材を用いて作られ ている。軽量で強く、さらには耐熱性に優れているためガレージでの利便性がとても高い素材なのだ。

ガレージ内の一部の壁面には焼杉材が用いられている。下半分をあえて表面処理を施していない無加工の焼き杉材とすることで、排気熱に対応している。

バイクが置かれた部分からクルマを取り囲むようにフロアパネルが敷かれている。以前イベント出展時に使ったものを活用しているそうだが、全体的に敷き詰めたいとか。

所在地●岐阜県
ガレージ面積●約120m²
外壁仕上げ●トタン
内装仕上げ●構造材、焼杉など
竣工●1967年
愛車●2015年式 日産・GTR、
スネークモータース・K16など

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