2018.06.20

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

ガレージに入るホットロッド。アメリカ空間が楽しみをプラスさせる。

まるで海外のような風景が広がる平井邸のファサード。ガレージ横にヤシの木が生育しているのが印象的だ。マルビ造園に依頼した。

横浜で毎年開催されるホットロッドカスタムショー。今年で25年目を迎える国内唯一のインドア・カスタムカーショーには、毎年、磨きこまれた自慢のクルマたちが並ぶ。そのショーのなかでもホットロッドは異彩を放つ。モデルBが収納される、ガレージ空間に注目をした。

`32年式フォード・モデルBが収納されるガレージ。内装もウッドで仕上げるなど、施主のこだわりが反映される。

ログで建てた利点を活かして、アメリカンスタイルの家具を選ぶ。

リビングは、アメリカ・ロサンゼルスでアンティークショップで平井さん自ら購入した家具たちで構成されたインテリア。

 施主の平井竜也さん。筆者がガレージを取材したいとイベントで声をかけたときは愛知県のホットロッドショップ「HOT STUFF」で仕上げたフォード・37年式を展示。その光輝くクルマももちろん魅力であったが、このクルマを維持しているガレージが気になったことを鮮明に覚えている。それから4年あまりの月日が経過し、浜名湖湖畔を望む別荘地に建てられた約200坪の敷地は、まるで映画の1シーンのような空間を見せていただいた。

 約8年前に「LOGRAF」によって建てられたログスタイルのガレージハウス。きっかけは浜松市内で暮らす平井夫妻が、趣味であったジェットスキーやパワーボートを楽しみに浜名湖に足を運ぶうちに、この素敵な場所に家を建てたいと考えたこと。ご主人は趣味のためといいつつも、好きなクルマを自宅の横のガレージで守ることが最大の目的で新居を建てることを決意した。

 そして理想のガレージハウスをいっしょになってプランニングしたのが「LOGRAF」の松田さん。じつは、前述の「HOT STUFF」代表の山口代表の同級生ということもあり、気を遣うことなく注文ができるのが最大の魅力であった。

 もちろん、こだわりのフォードを入れるガレージということでアメリカの2×4の建築スタイルにしたいことはすでに施主の平井さんのなかでは決めていた。湖を眺めることができる最高のロケーションのなかで、いかに思い描いていたガレージハウスを建てるかをすべて説明し、何回もパースを描いてもらいながら、理想のガレージになるまで、お互い納得するまで打ち合わせを繰り返した。今までの作品と同様に躯体は2×4木造の軸組工法。そして細かなディテールはすべて平井氏が部材を選び、壁面の石材やライトなどはすべて施主支給というスタイル。

ウッディの柔らかい雰囲気が、ハードなクルマと相まって素敵な空間を演出している。やはりホットロッドには、アメリカンな空間がよく似合う。

2階は寝室や子ども部屋などプライベートな空間。もちろん、壁面は施主と友人たちによるDIYでの施工。

 とくにガレージは細かな指示が入った。ガレージシャッターは「三和シヤッター」製スチールをベースに「M&K CUSTOM」の小林さんによるピンストライプが入るほか、木製とアイアンによる観音開きのドアも特別にオーダー。これはスチールのシャッターを開けてしまえば、よりアメリカンな空間を演出できるアイデアだ。

 ガレージの床は、住宅の床材を採用。そのまわりに石材を敷き詰めるなど今までにない暖かな空間としている。今ではクルマを出して雑巾がけをするなど、木をいたわるなど細かなメンテも平井さんのルーティンワーク。天井から吊るされたライトも船舶用のものをチョイスしている。建築当時は’37年式フォードが入っていたが、現在はアメリカから個人輸入した’32年式フォード・ロードスターが入る。

 そして向かって反対側にはV8エンジンを搭載した24フィートのパワーボートが入る空間がある。シーズンになるとマリーナで停泊となるが、シーズン外はここがボートのガレージとなっている。ほかにも、’65年式マスタングなどクルマが多数所有している平井さんにとってはアメリカのような大きなアプローチで使い勝手のいい空間に仕上がっている。

 もちろんこだわりはガレージだけではなく、植えられたヤシの木や、壁面、物置として使っている小屋などそのすべてがアメリカンの空間になるように整えられている。のちに日本のスワップミートで購入したパーキングメーターや、スチールのサインなどが空間をよりよいものに彩っている。

 また母屋もログハウスのようなスタイルにバランスよく配置した石の壁面やグリーンをテーマとしたドアやキッチン、ライトなどがじつにうまく作用している。奥様がこだわったというのはヤマハ製のキッチンだけというのはじつに驚きだ。リビング横に配置したバーベキュースペースもお気に入りで、シーズンになると毎週のように友人を招いてバーベキューが開催される。

 2階のデッキからの眺望も最高のひとこと。街中の喧騒とは無縁の空間でのライフスタイルを満喫している平井さんファミリー。今年で10歳になる健斗くんも学校まで40分かけて通うが「将来はお父さんのクルマを運転したい」と父親のDNAを着実に受け継いでいる。

 一見、簡単そうで、バランスが難しいアメリカをテーマとしたガレージハウス。建築主と施工主の絶妙なバランスにより実現したともいえる。ピカピカのショーカーが収まるガレージは、アメリカを愛するオーナーのこだわりの賜物であったことを再認識した取材となり、平井さんの創意工夫が表現された夢の空間を見ることができて幸せな気持ちで取材陣は帰路についた。

グリーンのヤマハ製システムキッチンが入るリビングルーム。木製の雰囲気のなかでも、その存在感は印象的。そしてグリーンのペンダントライトが光輝いている。ダイニングテーブルは「HOT STUFF」で購入した。

ガレージにはアンティーク屋をめぐり、時代背景を考えたディスプレイの数々。

ガレージにかけられたのはお気に入りのSo Calの皮ジャン。ガレージにはダーツもあり、友人たちとその空間を楽しんでいる。

圧迫感がでないようにガラスを使ったディスプレイスペースを確保。任意でスペースを変更し、好きなものを飾ることができるようになった。

今まで乗り継いできた愛車は、MOONEYESのイベントに出展しかずかずのアワードを獲得。ピンストライプは「M&K CUSTOM SIHIN」誠氏の作品。

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