2018.03.06

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

心ときめくボタンとの出会い「CO-」

イタリア製のボタンの魅力は、イタリアンファッションを彷彿させるヴィヴィッドなカラーとデザインのおもしろといえます。

手のひらに乗る、ほんの小さなボタン。その一つひとつに秘められた物語をわくわく想像する楽しみ。生まれた時代も国も異なる多彩なアンティークボタンやヴィンテージボタンがそろう「CO-(コー)」で見つけた珠玉のボタンをめぐるストーリー。

“ボタンの女神”が導いてくれた不思議なご縁 

格調高いヴィクトリア時代やアールヌーヴォー時代のアンティークなど、レアな逸品ボタンには時空を超えた独特のオーラが漂っています。

100年も前に、こんなに凝ったデザインのボタンをどんな思いを込めて作ったのだろう? こんなにおしゃれなボタンを、どんな素敵な衣装に合わせて使っていたのだろう?――遠い時空を経て出会うアンティークボタンには、さまざまなイマジネーションをかきたてられます。

「CO-」では、そんな古き良きものに秘められた「創造」と「想像」をテーマに、イギリスをはじめとするヨーロッパやアメリカのアンティークボタンやヴィンテージボタン、コレクタブル雑貨をセレクトして販売しています。

「CO-」の買付け担当の小坂直子さん。24歳の時、イギリス留学を経て、アンティーク&ヴィンテージボタンのバイヤーになり、2002年にオンラインショップを立ち上げました。そして、2010年、東京・東神田に「CO-」をオープン。ボタン展やイベントの企画・開催も手掛けています。THE BRITISH BUTTON SOCIETY 、THE NATIONAL BUTTON SOCIETY 会員。

買い付けを担当する小坂直子さんは、十代の頃からヨーロッパのアンティーク雑貨や家具が大好きだったそう。18歳の時、ロンドンに短期留学した際には、初めて見る本場のアンティークにますます魅せられ、以来、毎年のようにロンドンに足を運んでは、さまざまな蚤の市やアンティークショップを巡り、目利きとしての知識を極めていきました。24歳の時、趣味が高じてアンティーク雑貨のバイヤーになることを決意し、再びイギリスに一年間留学。ただ、その時にはまだボタンの魅力に全く気づいていなかったそう。

彼女がボタンに目覚めたのは、ある不思議な出来事がきっかけになりました。

「アンティークショップ巡りをしていたら、突然、上品なマダムが近づいてきて、“これをあなたにあげるわ”と、私の手にそっと何かを握らせたんです。手を広げると、そこにあったのは5つのボタンでした。そういえば、数日前に蚤の市で入手した古い食品の空き缶の中にもボタンみたいなものが入っていたっけ……と思い出し、帰宅して缶を開けてみると、あの不思議なマダムにもらったボタンと全く同じボタンが入っていたんです! 今思えば、あのマダムはきっと“ボタンの神様”だったんだと思います(笑)」

ボタン収納用のオリジナルボックスは、小坂直子さんのご主人の健次さんがデザイン。健次さんがデザインしたCO-オリジナルのボタンも人気です。

ガラスのウィンドウに並ぶのは、ボタンマニア垂涎のレアコレクション。古着に合わせてアンティークボタンを選ぶおしゃれ上級者たちも御用達です。

まるで「マザーグース」の寓話のような、“ボタンの神様”との運命的な出会い。それ以来、小坂さんはアンティークやヴィンテージのめくるめくボタンワールドにのめり込んでいきました。

「小さなボタン一つひとつに、その時代のファッションのモードや、デザインした人のこだわりや世界観がぎゅっと凝縮されていて、国や年代を問わずボタンの魅力は尽きません」と目を輝かせる小坂さん。2002年には念願のオンラインショップを立ち上げ、2010年にはそれまで蒐集してきた珠玉のアイテムを結集したリアルショップもオープンしました。ボタンマニアには知る人ぞ知る貴重な店として静かな人気を呼んでいます。

コレクションボックスに美しく収まった個性的なボタンの数々は、ジュエリーやカラフルなキャンディのようにも見えます。

一般的なボタン店や手芸店ではまずお目にかかれないような、個性が際立つユニークなデザインのボタンが豊富にそろっています。

貴重なコレクションに会える"ボタンのミュージアム"

個性的なギャラリーやカフェ、ショップが多い東京のイーストエリアにショップ&ギャラリーを構える「CO-」。「ものを共有する」「一緒に何かをする」という英語の接頭語であるCO-を店名にしたのは、時を経て愛されてきた素晴らしいものに触れた時の「言葉では表現しきれない思い」を表しているそうです。

ショップの目印は、小坂さんの思い出の地・ロンドンを思わせる赤レンガのファサード。ガレージを改装した空間には、小坂さんがセレクトしたアンティークやヴィンテージアイテムが、北欧家具の棚などに美しくディスプレーされており、ヨーロッパの小粋なアンティークショップを思わせる佇まいです。

イギリス、フランス、イタリア、アメリカなどの蚤の市や、ボタンコレクターから買い付けてきたボタンは、現在は製造されていないような希少なものばかり。ジュエリーのようにゴージャスなボタンから、職人技が光るアーティスティックなボタン、はたまたお土産品のようなキッチュなボタンまで、“ボタンのミュージアム”さながらの貴重なコレクションを堪能できます。中でも、レアなヴィクトリア時代のボタンや、ビミニ・ボタン、アーティッド・ボタン、ベークライトボタンなどはボタンコレクターには必見です。

トランプカードをモチーフにしたフランス製のヴィンテージボタン。艶やかなイエローとゴールドの配色が美しく、貫入の入った陶器の質感も絶妙です。長方形のカード型で、しかもハート、スペード、ダイヤ、クローバーのマークが4つそろったヴィンテージボタンはかなりレアなので、見つけたらまとめて入手するのがおすすめです。

戦時中、戦闘機用プラスティック品を製造して いた『The British Aetid Plastic Company』が、1946年から1年間だけ製造したボタン「Artid Buttons(アーティッド・ボタン)」。熱硬化性プラスティック製で、裏側に「Artid,Made in England」の刻印入り。スポーツシリーズや動物、星座、オリエンタルな絵柄など幅広いデザインが特徴です。

「お気に入りのボタンはしまっておくのではなく、飾ったり、身につけたりして楽しんでほしい」という願いから、ボタンのコレクションを壁に飾れる立体額や、アンティークボタンを加工せずにリングやネックレスとして活用できるオリジナルアイテムも提案しています。

「ボタンを付け替えるだけで、季節感を演出できますし、着慣れたコートなどもボタンひとつで見違えるほどバージョンアップできます」という小坂さん。この冬はぜひボタンチェンジにトライしてみてください!

大切なボタンを接着剤で加工せずに指輪にできる画期的なボタン付替えリング。ループ状のシャンク(ボ タンの脚)をリングのバーに通すことで、簡単に付け替えられます。1 万4040円~

ボタンを飾れる木製フレームのオリジナル立体額に飾られた貴重なコレクション。 お気に入りのボタンは、インテリアとして楽しむのもおすすめ。

CO-
東京都千代田区東神田1-8-11-1F
Tel:03-5821-0170
営業時間:12:00~19:00
定休日:日曜、祝日
http://co-ws.com/

トルテVol.8にて掲載

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