2018.07.23

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

セレブもとりこの、"すぐにでも走れる"ヴィンテージカーの店

01「セレブ御用達のヴィンテージ・カーショップ『Chelsea Cars』」

 ポルシェ911、メルセデスSEにSL、ジャガーEタイプ……ショールームの入り口を覗いただけで、いかにも"活きのよさそうな"ヴィンテージカーが所狭しと並んでお客を待っているのが見える。「Chelsea Cars(チェルシー・カーズ)」は"すぐにでも走れる"コンディションのクラシックカー、とくにスポーツカーを数多く取り揃えているのが自慢のガレージだ。

「この5,000平方メートルある敷地の中、ショールームと屋上の車庫に今は75台くらいあります。レストア中のものもあるし、ネットワークに300台くらい在庫がプールされているので、希望車種や年式を言ってもらえれば近いものがすぐ見つかりますよ」

と社長のロバート・ターナー氏。

 1978年にオルタナティブなカルチャーで人気だったチェルシー地区に、アストン・マーチンなどのスペシャリティショップとしてスタート、84年の区画整理で現在の南ロンドンに移ったが、その名残りか今でも音楽やファッション系のセレブ顧客が多い。

 有名なTVプレゼンターのディンブルビー兄弟、ウィル・ヤング、ミッジ・ユーロ……ケイト・モスは280SLを購入したそうだ。しばらく前には自動車好きには有名なBBCの番組「トップギア」に紹介され、あのジェレミー・クラークソンもチェルシー・カーズのクルマに乗っている。

1978年にキングスロードで開業した頃の写真。もちろんチェルシー・カーズという名前はお洒落な印象のあるそのエリア名からとった。当初はアストン・マーチンのDBシリーズを多く扱っていたのだそうだ。

堂々の威風を放っていたメルセデス・ベンツ220SEコンバーチブル(1965年)。この時期のSEは世界的に成功していたアメリカ車の影響が強く、リアフェンダーの形状から「フィンテイル」という愛称がついている。

02「英国の豊かなクラシックカー文化を支える」

左の写真の2台を後ろから見たところ。チェルシー・カーズでは購入後12か月の保障をつけており、遠方の場合はサービスをしてくれるガレージも紹介してくれるなど、実用的な配慮が多い。

「クラシックカーは投資対象にもなりますが、やはりまずは乗って楽しんでこそ。おすすめする際はその人のライフスタイルに合うかどうかを考えます。古いクルマは1台1台個性やクセがありますから、試乗していただいて、そのクルマだけのコツをお伝えすることも多いですね」

とロバートさん。

 車種にもよるが、日常生活での使いやすさを念頭においたフルレストア車も多いという。左ハンドル車も多くストックしているので聞くと、やはり世界中からの注文も受け付けているという。

 クラシックカーの土壌が豊かで、週末ともなればロンドン郊外など40〜50年代のクルマが流している風景さえ珍しくもない英国。それを支えているのはここのようなリアルなショップなのだ。

オーナー社長のロバート・ターナーさん。2006年にBBCの「トップギア」で取材をされた際は名物プレゼンテーターのジェレミー・クラークソンらに絶賛され、かなり問い合わせも増えたという。

ロバートさんに個人的な所有車を尋ねると、特にないと言う。「コンディションを把握するため、店のクルマに乗るようにしています。今日は子どもを学校に送るのに220SEで行ってきましたよ」

「さぁ、どれを試乗しますか?」

クルマとクルマの間を人がひとり歩くのがやっとなほど、ギッシリと展示されているショールーム。どのクルマのエンジンもすぐに火を入れられるコンディション。積極的に試乗してほしいという。

ペパーミントグリーンが鮮やかな911は1967年の2リットル。内外装ともに完璧にレストアされたばかり。いま全体的に911はブームで、80年代後半のものも動きがいいという。

シルバーのエクステリア×赤のインテリアという王道の組み合わせが美しいメルセデス・ベンツ280SEクーペ、1970年。優雅に湾曲したウィンドウガラスなど、この頃までのクラフトマンシップにただ嘆息。

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