2018.01.26

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

和魂洋才の西海岸風、CRXチューニングガレージ

グリーンの外壁はサンプルのなから選んだカラーで、樹木とのマッチングもいい。取材時には飯土井ファミリーのほか、インパラをドライブした友人カップルなどクルマ好きの仲良しメンバーが集まりガレージ前にてバーベキュー。

もともと森林だった土地を手に入れた飯土井さんに、樹木を活かして四季を楽しむ空間を提案したのは、『飯田亮建設設計室』の飯田さん。設計士がクルマ好きなこともあり、打ち合わせの際はクルマの話ばかりだったという。

アメリカンな趣味を楽しむ一家へのバランスのとれた借景を愉しむ空間。

大きな樹木がシンボルとなっているINDY HOUSE。グリーンの外壁はサンプルのなから選んだカラーで、樹木とのマッチングもいい。

JDMという言葉を耳にしたことはあるだろうか ?クルマのカスタマイズ用語で、高性能で安かった日本車をベースにしたカスタマイズで、’90年代にアメリカで流行った。施主の飯土井貴洋さんは、10年前からホンダCRXのカスタマイズに没頭、ボディカラーをアイスブルーでオールペンするなど、クルマのカスタマイズが大好きな自動車整備士免許を持つ 会社員。結婚後、市内のアパートで暮らしていたときは、屋外駐車場でボディカバーをかけてクルマを楽しんでいたが、愛娘の誕生とともにガレージ付きの家の願望が強くなる。当初はアメリカ西海岸のサイディングの家に興味があったが、行きつけのショップの紹介で『飯田亮建設設計室』飯田さんに出会ったのは2014年のことだった。

紹介された飯田さんも’66年式のカルマン・ギアに乗るクルマが好きな建築家。クルマ好きの心理は熟知しており、「ガレージが欲しい !」その一言によりライフスタイルに合わせた提案をしようと心がけた。そこで導き出したのは、「日本に憧れたアメリカ人が、祖国で建てた日本の住まい」だった。したがって子どもがいる家庭には、和室が必要と考えアメリカンテイストと和のテイストを融合させることで快適に暮らす家を提案。もちろん、CR-Xが入るガレージはクルマの車高を考えて出入りがスムーズでないといけないと考えて、通称INDY HOUSEに似合う土地探しからアドバイス。

もともと、予算が決まっていた飯土井ファミリーには土地と建物のバランスから提案し、現在の約280㎡の土地を購入してもらった。もともと造園屋さんがアカシデの木を育てていた土地のため2本を残し伐採、根を掘り起こして土地を改良する必要はあったがクルマを出し入れする前面道路とフラットという条件を満たす土地であり、窓から四季を楽しむための借景を活かせる抜群の立地が決め手となり木造2階建てのプランを考えた。奥様のリクエストにより、ご主人の様子が分かるように各部屋からガレージが確認できるほか、ガレージ自体も天井を高くして2層とし、各部屋に窓を設けている。よって2 階の和室、2階の廊下、キッチン、1階の廊下からガレージを見渡すことができる窓が用意された。

和室の窓から望むと、ガレージが一望できる。天井が高いからこそ実現できたこと。将来、リフォームすることも可能。

スポットライトも、蛍光灯もなく異なるライトで明かりを照らすガレージの照明。印象深いガレージとなった。

エアツールと、 電源のタップを天井の梁を使って設定されたガレージ。ガレージシャッターはLIXIL製のアルミ製を採用。

タイヤのサイズ、扁平率を考えて設置されたタイヤストックスペース。このラックがあることによりガレー ジの使い勝手が各段に上がる。

またガレージに友人を招くことが多いご主人のため、ソファを置くことでくつろぎのスペースを用意。 タイヤラックや、エアコンプレッサーを入れる収納を設置するなど細かなガレージのアイテムを用意。クルマ好きの設計士ならではの細かな配慮の利いた提案といえる。また2階も大きな窓を用意して、樹木を通じて四季を楽しめるようにしており、日本人ならではの障子扉、ガラス戸、そして葦簀戸によるプライバシーの確保など工夫もほどこされた。また窓のサッシは椅子の高さと合わせることで腰がかけられるようになっており、家具を購入しなくても居心地のいい空間となっている。

リビングから見渡せるデッキも開放感抜群。ガレージが中心である家ながらも、どこにいても気持ちいい空間が演出された。度々、友人を呼んでバーベキューを楽しむなどオープンな飯土井さんは、「クルマ好きな建築家・飯田さんに依頼したことで細かな配慮をしていただきました」と、住宅メーカーとは大きくことなる設計に大満足。「予算内に仕上げていただいたので、むしろ安かったくらい」と母屋の金額 が2600万円だったと教えてくれた。奥様もクルマのことを理解して、家族で趣味を楽しむ飯土井ファミリー。まさにクルマ好きが理想のガレージのある家 INDY HOUSEとなった。

今まではクルマをいじるとなかなか帰ってこなかったが、新居ではいつもご主人がどこで作業しているか一目瞭然。

スクエアではないリビングであるが、 大きな窓からはシンボルツリー、リビングからは気持ちいいデッキにアクセスする。

奥様の要望により、キッチンからでもかすかにガレージの様子が分かるように窓を設定。ガスにより調理ができるシステムも要望により実現。

水に強い、サワラの木を使ったセミユ ニットバスを組み合わせてのバスルー ム。木の香りを楽しみながらのバスタイムを満喫できる。

既製品が少ない飯土井邸は、コストを考えて飯田さんが使いやすい提案をしている。階段にも2歳の鏡美ちゃんが転倒しないように扉を用意した。

ダイニングも大きな窓を設けて 視線をずらすことで圧迫感なく過ごすことができるように工夫されている。

決して広くはないが、ご両親がきてもくつろぐことができるように工夫された和室。ちょっとした囲まれた空間も悪くはない。

構造:木造2階建て
外装仕上げ:無垢杉板張り
愛車:’88年式ホンダ・CRX 他2台

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