2018.07.10

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

パテックとロレックスに強い、ロンドンの時計店「David Duggan」

「一番、良いものをお客様に」

 「わたしが個人的に好きな時計ですか?いくつかありますが、パテック・フィリップ3448番のムーンフェイス・パーペチュアルカレンダー、クロノグラフの2499番と2479番、それから5004番も……」と、時計の様子を思い浮かべているのだろう、ニコニコと微笑みながらレファレンス番号を並べてくださるデイビッド・ダガンさん。
 観光客でごったがえすピカデリー広場やハイブランドが屋号を高く掲げるボンド・ストリートにもほど近い、古き良き19世紀のロンドンを思わせるバーリントン・アーケード。ここにダガンさんは端正な趣の店を構えている。このアーケードに入ったのは2002年だが、メイフェアに店を開いたのは1989年。このあたりでヴィンテージのスポーツ・ウォッチを扱う店としてはいちばん長いキャリアを誇っている。

「むむっ? この時計はなんだ?」と唸らされた謎のカバー付ウォッチ。傷もなくまるで新品のようだが……

19世紀のロンドンを思わせる店舗

 ムーンフェイスのパテックの話に頬をゆるめるダガンさん、さぞや素敵な個人コレクションをお持ちなのではと聞くと、「自分ではコレクションはしない主義なんですよ」ときっぱり。「いちばんいいものはお客さまに買っていただいてこその商売ですから。わたしは目の前を通りすぎていく美しいバラの香りを楽しむだけです」。
 さすがに店頭の品揃えもパテックに力が入っており、店舗の3階にはパテック・フィリップ本社で6年のキャリアを積んだ技術者によるオンサイト修理も行っている。パテックの正式なトレーニングを受けた技術者を置いている英国で唯一の店だそうだ。ロレックスの在庫も多く、カルティエやジャガー・ルクルト、IWCなども常に在庫しているそうだ。ロレックスについても公認サービス店のライセンスを受けている。

自分のコレクションは持たず、「目の前を通りすぎていく美しいバラ(時計)の香りを楽しむだけ」というデイビッド・ダガンさん。

 ダガンさんにヴィンテージ・ウォッチを手に入れる際の6つの注意事項をいただいた。①よほど慣れた人であっても、やはり定評のある店で買うのが安心。②オリジナルの保証書、オリジナルの箱がついているものを。③オリジナルのダイヤルのものを。多少ダイヤルが汚れていても交換していないもののほうがよい。④当たり前だが、必ず一度自分の手にとって、手巻きなら自分で巻いて動きをチェックすること。⑤その店の保証が少なくとも1年ついていること。時計の番号が載った保証書を出してくれる店であること。⑥正式ディーラーを選ぶこと。そういう店なら何年経っても買い取りをしてくれる。現金買い取りは無理でも、ほかの時計との交換などしてくれるだろう。いい時計は値段が上がっていることも多いので、これはぜひ利用するべき  とのことだ。何年か楽しんでまた違う時計を味わうというのも乙な楽しみ方かもしれない。

パテック・フィリップとロレックスのヴィンテー
ジの中でもグレードの高いものの品揃えが豊かだ。

バーリントン・アーケードのショップの3階には、パテック・フィリップで6年働いた経歴を持つ技術者のワークショップがある。

パテック、ロレックスに定評がある

1963 Rolex GMT Master/その色から「ペプシ」とも呼ばれるオリジナルのギルト・ダイヤルが美しいGMTMaste。珍しいクロノメーターの保証書も付いている。Ref.1675、オリジナルの箱・保証書付、£32500。

2000 Patek Philippe Cabriolet/謎のカバー付ウォッチの正体がこちら。非常に珍しいフタ付きなのは、ジャガー・ルクルトなどと同様スポーツ仕様のインスピレーション。手巻、Ref.5099RG、オリジナル保証書付、£15750。

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