2018.07.09

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

クラシックカーに優しい 木造ガレージ。

クラシックカーを所有するオーナーにとって、クルマを保管する環境は非常に重要だ。クルマのコンディションを保つために選んだのは木造ガレージだった。

安心してクルマを格納する、クラシックカーの館。

クラシックラリーの仲間でもあるメンバーとクルマを囲みながら、次の参戦の予定を話し合う。これもガレージでしかできない楽しみ方のひとつ。

 埼玉県の住宅街に建てられたガルバリウム鋼板のガレージ。電動シャッターを開けると、2台のクラシックカーが現われる。コスワースエンジンを搭載した1964年式ロータス・セブンと1955年式トライアンフTR2だ。いずれも日本で人気の英国車だ。

 自営業を営む福原英之さんが所有するトライアンフはクラシックカーラリーに出場するためにメンテナンスが施され、ガレージで次の出番を待ち構えている。ガレージの設計をしたのは「セーフティーライフ」長谷川睦さん。「セーフティーライフ」といえば排気ガスを強制的に排出させるEG WAYOUTの販売が有名だが、ガレージの設計や施工も行うなど幅広い仕事をこなす。

 施主で福原さんは、英国車2台を所有して7年近くが経過するが、今までは会社にある半地下駐車場でクルマを保管していた。しかし、ここ数年夏に発生するゲリラ豪雨でクルマが浸水することを恐れて、いつかはガレージを建てて安心した環境のなかでクルマを維持したいと考えていた。

 そこでラリーで顔を合わせる「セーフティーライフ」の長谷川さんに相談。福原さんが所有する土地に、予算内で希望するガレージを建てるべく、同社に設計・施工、管理を依頼した。

 排気ガス排出システム、EG WAYOUTを販売する長谷川さんは、数え切れないほどガレージを見てきた経験から、福原さんが望む3台のクルマが入るガレージをプロデュース。躯体は木造2×4をベースに土地に合わせて設計。外壁をガルバリウム鋼板にすることで、福原さんの好みのデザインを実現した。

 土地の間口が9mと決まっていたためリフトを設置し、車輌を格納することを提案、そして今回チョイスしたのはBendpack製HD9STの特別カラーを施したモデル。油圧式で安全性に優れている。福原さんが所有するフィギュアや、ダイキャストモデルを保管し、且つ、普段使用しないような物を収納出来るスペースと趣味部屋もスキップフロアの提案により実現した。

 もちろん、排気ガスの処理にはEG WAYOUTのシングルタイプを2台共用できるようにガレージのセンターに設置している。

ミニの次に乗り継いだのがライトウェイト・スポーツカーのロータス・セブン。ガレージが完成したことでオイル交換は自分でやる予定だ。EG WAYOUTはセンターに設置、どちらにも使用が可能。

コレクションの収納も兼ねた、住宅にも負けない装備のガレージ。

リフトでクルマを持ちあげると、いい具合にクルマを眺めることも可能。将来を見据えて、あらわしで仕上げられた部屋にはコレクションのフィギュアが並ぶ。

 そしてここからが長谷川さんの本領発揮。今まで出会ったガレージオーナーの意見から、水回りは水とお湯が使えるシステムを入れ、換気扇を入れて風通しを考慮。オイル漏れがするクルマのために、床にはEPOXY Shieldを施工して対策を施した。趣味の部屋にはエアコンを入れ、広さを感じるように梁をあらわしとして、リフトアップしたクルマが部屋から眺められるように配慮した。

 また将来、福原さんがクルマのメンテナンスができように延長コード、エアー、照明が天井のリールで吊るされスペースを有効活用した。些細なことではあるが、この些細なことがガレージオーナーの快適性を格段にアップさせる。

 ガレージが建って約5か月が経過、福原さんは仕事がオフになると職場からガレージに向かい、クルマを磨いたり、オイル交換をしたり、時には音楽を聴きながら眺めるという楽しみ方を実践している。

「今までできなかったクルマの楽しみ方ができるようになりました」

とは福原さん。じつはトライアンフでラリーに挑戦する熱心なカーフリーク。ガレージにはPC競技用の計測器もあり、レース前には必ず練習してから本番に臨み、常に表彰台をゲットするかなりの強者。ガレージは住宅なみの断熱材を入れ環境を整えたので、天候や気温に左右されることなくクルマを保管できるのがとても安心と語る。

「細かな素材、設備はすべて長谷川さんにお任せしました」

と、満足のいくガレージに仕上がった様子。

「細かな配慮こそガレージには重要なポイント」

と語る福原さんは、今後はこのガレージから整備されたクルマを操り、クラシックラリーに参戦し、次の大会でも優勝を狙っている。

オーナーのコレクションである1/18のダイキャストモデルに合わせて用意したのは、ミラーつきのコレクションケース。並べて、観る楽しみも増えた。

カメラマン:Masatake-ISHIKO(石河正武)
媒体:VINTAGE LIFE

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