2018.09.19

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

JACK ROADで選ぶ「スティーブ・マックイーンゆかりの時計」

伝説のハリウッドスター、スティーブ・マックイーンが、映画で使用した拘りの腕時計を、時計専門店「JACK ROAD」が取り扱う商品からセレクトしてご紹介。

本物を追求する俳優、スティーブ・マックイーン

 "The King of Cool"と呼ばれる、男が憧れる男、スティーブ・マックイーン。

 1930年に誕生した彼は、1980年に50歳でこの世を去るまで、TVシリーズ『拳銃無宿』(1958~61年)から、映画『荒野の七人』(1960年)、『大脱走』(1963年)、『砲艦サンパブロ』(1966年)、『ブリット』(1968年)、『ハンター』(1980年)など、多数の作品に出演、伝説のハリウッドスターとして、今なお世界中に多くの信奉者を擁している。

 そんな彼の魅力は、セリフに頼らない存在感と役柄に成り切るリアリティ。それは、海兵隊に所属した経験や、クルマ、バイクのレース、飛行機の操縦、武道、それにヴィンテージアイテムに精通するなど、彼の本物を求める拘りの私生活から滲み出てくるものだ。

 劇中のマシーンや小道具を使いこなし、必要があれば私物をも用いる。だからこそ、ファンは彼の所作を模倣し、彼が使ったアイテムを欲するのだろう。今回は、そんな彼が映画の劇中で使用した腕時計をご紹介する。

レーシングドライバーが愛用するクロノグラフ「モナコ」

映画『栄光のル・マン』(1971)劇中にて、スティーブ・マックイーン演じる主人公のレーシングドライバー、マイケル・デラニーは、「ホイヤー・モナコ・クロノグラフ」を使用している。マックイーンは左利きのため、腕時計は右腕に着用していた。

 男が憧れる男であるスティーブ・マックイーンだが、その彼が憧れた男がいた。スイス人のレーシングドライバー、ジョー・シフェールだ。

 彼は、極貧から成り上がり、己の実力だけでF1やル・マン24時間耐久レースの頂点に登り詰めた。1968年には、ホイヤーからアスリートとして最初のアンバサダーとして選ばれ、当時最新のクロノグラフであった「オータビア」を与えられている。それは、ホイヤーの自動車レースへの初スポンサードでもあった。

 そして1970年、マックイーンは自身のプロダクションにより、ル・マン24時間耐久レースを描いたレース映画の傑作『栄光のル・マン』(1971年)を製作する。

 実在のレーシングドライバーが多数出演し、実際のル・マンのレース中にカメラカーを走らせ、本物のレースシーンを多用したこの映画は、自らもレーシングドライバーであり、リアリティを追求する彼の面目躍如といったものだった。

 彼は、主人公のレーシングドライバー、マイケル・デラニーを演じるにあたり、当然の如く、その憧れのシフェールに成り切った。レーシングスーツは、シフェールと同じ、ガルフレーシングのストライプにホイヤーのロゴが入った白いスーツを纏った。

 そして、左利きである彼の右腕には、1969年に発売された、世界初の自動巻クロノグラフであり、 スクエアケース防水時計の「モナコ・クロノグラフ」が巻かれたのである。

 映画の撮影終了後も、彼はプライベートでモナコを愛用したという。ここに、モナコ=マックイーンという伝説が生まれたのだ。

TAG HEUER Monaco Chronograph Steve McQueen/
世界初の角型防水ケース時計を搭載した、タグ・ホイヤーを代表するクラシックモデル。42時間のパワーリザーブを備える自動巻きクロノグラフムーブメント・キャリバー17を搭載。メーカーにてオーバーホール、仕上げ及び風防、リューズ交換済(2018年5月・明細書付属)。

大火災の現場で活躍するタフなダイバーズウォッチ「サブマリーナ」

映画『タワーリング・インフェルノ』(1974)劇中にて、スティーブ・マックイーン演じる主人公の消防隊のチーフ、マイケル・オハラハンは、「ロレックス・サブマリーナ5512」を使用している。電話を掛けるシーンで、彼の右腕に着用されているのが印象的だ。

 ホイヤー・モナコのイメージが強いスティーブ・マックイーンだが、実は映画劇中やプライベートでもロレックスを愛用している。『大脱走』(1963)の劇中では「スピードキング」が使用され、「エクスプローラーII」は、マックイーンの名が通称となるほど有名だ。

 そして『タワーリング・インフェルノ』(1974)の劇中では、プライベートで愛用している私物の「サブマリーナ5512」が使用された。超高層ビルの大火災で活躍する消防隊のチーフ、マイケル・オハラハンを演じた彼が電話をする度に、右腕に巻かれたタフなダイバーズウォッチであるサブマリーナが見えるのが印象的だ。
 
この映画、同じくハリウッドスターのポール・ニューマンとのダブル主演なのだが、彼の主演作『傷だらけの栄光』(1956)の端役で映画デビューしたマックイーンは、撮影時ニューマンに対して強烈な対抗意識を剥き出しにしていたという。

 時計好きにはお馴染みの話だが、ニューマンと言えばロレックス「デイトナ」。マックイーンは時計においても対抗意識を燃やしていたのかもしれない。

ROLEX Submariner 5512/
なかなか市場では見かけなくなったクロノメーターサブ「5512」。文字盤・針共にトリチウム夜光(おそらく針は2000年以前に交換済)で、ケースの状態は研磨の回数が少なく、全体的にバランスが良い個体。日本ロレックスにてオーバーホール履歴あり(2016年4月・明細書付属)、1968年製。

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