2018.01.26

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

ニューヨークでの生活を再現したリノベーションガレージハウス

もともとはクルマがとめられていた ガレージ部分を、バイク用へとリノベーションを行った。モノトーンカラーで纏めらており、ショールームのような印象を受ける。

世界をリードする大都市ニューヨーク。 その街並みはモダンでありハイセンス。 そんなニューヨークでの生活で体験した日々の情景を、ガレージカルチャーとミックスし、リノベーションで落とし込む。 そんな難解とも言えることを成功したガレージハウスを紹介しよう。

マンハッタンのアパートメントホテルをイメージさせる世界観を具現化。

世界最先端都市。それはパリでもミラノでも、東京でもなくニューヨークだ。もちろん様々な意見はあるだろうが、少なくとも金融マーケット的に考えれば、ニューヨークを中心に世界は動いていると言っても過言ではない。そんなニューヨークは、ポップアートやヒップホップカルチャーを牽引してきたモダンアートの聖地としても知られている。

広大な北米大陸にありながらも密集した都市であるニューヨークは、地下鉄やシティバイクが発展した土地であり、我々の考えるところのアメリカンカーカルチャーを満喫できる場所という感じではないのかもしれないが、その分制約のあるスペース内で、いかに効率的かつ快適な生活を送ることができるかという点において、もっとも進んでいる場所と言えるだろう。ここで紹介するガレージハウスは、ニューヨークのアパートメントホテルのような、モダンでありエリートビジネスマンのライフスタイルを支えてくれる雰囲気を持つものだ。

ガレージ、リビング、書斎など、コンパクトにまとめつつもどれも個性の強いものとなっており、アクティブなスタイルを形にしている。 実はこのガレージハウスは、リノベーションを行い現在の状態へと仕立てられたという。もともとは北欧スタイルに近い雰囲気で纏められており、それはそれとしてとても雰囲気の良いものだったのだが、オーナーがニューヨークのブルックリンに滞在していた際に受けたインスピレーションを反映して、今回手が加えられたとのことなのである。まあニューヨークとひとことで言っても広く、その中でもブルックリンは特殊な地域である。

ここ20年ほどは黒人文化がよく取り上げられてきたが、19世紀終盤には世界的に有名なギャングスター、アル・カポネを輩出した場所でもある。簡単に書けば、治安の問 題も抱えているようなエリアなのである。ただし、そういった“危険なニオイ”というものに、どうしてかオトコゴコロは惹かれてしまう。そんなニューヨークスタイルに生まれ変わったガレージハウスの内部を覗いて行くとしよう。

ガレージフロアの壁面に作りつけられた棚。重厚なイメージでありながらストライプのクロスがそれを和らげている。棚には流し台も収められている。

コレクションするヴィンテージスクーターを、無造作に置いただけでも画になるようなガレージ。キャパシティ一杯にバイクを詰め込むのではなく、余裕を持った台数で楽しみたい。

いい具合に エイジングされた ロッカーが並ぶ。 パーテーションとしての意味も持って おり、壁面に露出する配管類を目立たなくさせている。 右/窓ガラスに使われた格子も、ただセキュリティ面だけを考慮しているのではなく、トータルでのコーディネートの一環としてデザインされている。

窓ガラスに使われた格子も、ただセキュリティ面だけを考慮しているのではなく、トータルでのコーディネートの一環としてデザインされている。

リノベーション前にクルマのガレージとして使用していた時には、巻き上げ式のスチールシャッターを使っていたが、バイクガレージとする際に折れ戸タイプに変更。まったくと言っていいほど印象が変わっている。なお、右の扉を入ると2階へ続く階段が表れる。

鉄筋コンクリート造りの地上三階建て。もともと船乗りが住んでいた邸宅を、中古で購入 したところから始まったと言う。古さを感じさせずガレージハウスとしては最高の物件だ。

遊び心溢れるギミックが隠れた、シンプルで広々した居住空間。

昔から好きで様々なモデルに乗ってきたとオーナーが言う、ヴェスパやラビットなどのヴィンテージスクーターの為に1階に設けられたガレージは、床に敷き詰められた六角形のタイルや、作り付けの書棚とその奥に使われたストライプのクロスなど、モノトーンカラーで統一されており、そこにバイクがなければガレージだということを忘れさせてくれるような素敵な空間に纏められている。

もともとはクルマを入れるためのガレージだったが、思い切ってバイク用に割り切ったことでスペースのゆとりが生まれており、この場でメンテナンスも行えるし、ポンとそこにヴィンテージスクーターが置かれただけで、ショーアップされているようなステージとなっている。

2階に移るとリビングキッチンをメインにシャワールームなどが設けられている。キッチンの面積が大きく取られており、それでいながらも必要なものに直感的に手が届くような工夫がされており、その場で作業する人のことを良く考えた設計と言える。シャワールームにはバスタブはあえて置いていない。どこの家に行ってもバスタブがある日本では馴染みがないかもしれないが、海外ではシャワーのみというスタイルは割と多い。そして3階は仕事に没頭できるであろう落ち着いた雰囲気の書斎と、その隣にはくつろぎの時間をもたらしてくれるセカンドリビングが用意されている。シックでありながらもどこかアヴァンギャルドな感じがするのは、ニューヨークスタイルならではだ。

どの場所にいても日本にいることを忘れさせてくれるような仕立てには、こだわりを感じずにはいられない。休日にはジャズをBGMにウイスキーグラスを傾ける。そんなアダルトなシチュエーションが似合うガレージハウスである。

3階に設けられた書斎スペース。真面目な感じにも、マフィアな感じにも受け取れる絶妙なバランス感覚。壁を黒系の色で塗っているのもポイントが高い。

3階書斎の隣にあるセカンドリビング。 一面だけレンガ調にしていることがアクセントとなっている。 靴を脱がず生活したくなるようなスタイルとなっている。

ファニチャー類は、ほぼGプラン製とオーセンティック製で纏められている。設計施工を手掛けた『TDF』で取り扱っているものであり、インテリアまでトータルコーディネートされているので、高い統一感がある。

2階に上がって、最初に作られたリビングスペース。 日本ではあまり馴染みのないレール吊り下げタイプのドアが、雰囲気を出す。

壁側とカウンタータイプで 揃えたキッチン。広々としており、作業をするのが楽しくなりそうな纏まり具合。毎日そこに立つ、奥様メインで考えられたと言えるだろう。

ホテルのように清潔感のある洗面台。スペース的には広くはないが、 勝手が良く使いやすいだろう。

照明類はオーセンティック製で揃えられている。モダンでいながらもスパイスの効いたデザインで、家全体の雰囲気に良くマッチしている。

シャワールームにはあえてバスタブを設置しなかった。“一日の疲れを湯船で落とす”ことはできないが、海外では一般的とも言える。

この家に最初に住んでいたのが 船乗りだったという名残でもあるのが、船にも使われる丸窓。さらにライトアップすることで、インテリアとしても活かしている。

外壁仕上げ●モルタル造詣等
内装仕上げ●ジョリパッド、モルタル造詣、タイル等
愛車●ベスパ
施工●株式会社TDF

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