2018.10.17

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

「MAP CAMERA」で、お気に入りのヴィンテージ舶来カメラを探す

01「自分と同い齢のライカを探しに行く」

M3からM5、クロームにブラックペイントなど、ズラリと勢揃いしたM型ライカの各モデル。それぞれに個性的なライカたちにお気に入りにレンズやアクセサリーを装着して、自分だけの一台に仕立て上げるのだ。

 古今東西、世に数多のブランド有り。だが、神格化の域に達すると、説得力が違ってくる。

 「ライカ」というブランドは、一カメラメーカーという以上の重みを持っている。それは単なる撮影ツールを超えた存在なのだ。35mmフィルムを使ったカメラの原型。大家の視神経の延長として瞬間を切り取ってきた銘機。バルナックからはじまり人気のM型各種のボディ。数々の銘玉伝説。まったくこれほど語れるカメラが他にあるだろうか? 無論、薄曇りのライカ日和りにトライXなどを詰めて、街角スナップで傑作を狙うのも楽しい。撮ってヨシ、語ってヨシ。ライカ信仰の深淵は底なしなのである。

 その昔、「ライカ一台家一軒」と揶揄された時代もあった程、ライカは超高額アイテムだった。時は経ち、折しも円高の今日この頃は、充分に手にすることが出来るようになった。しかも、数十年前に誕生したヴィンテージモデルも、しっかりとメンテナンスすれば、キッチリと完動するのである。数十年前のライカが、今でも実用機として活躍しているのだ。孫の代まで使えるのならば、決して高価な買い物ではないのだ。まして、最新モデルのスペック競争を追い続けるのに疲れた方々には、非常にオススメである。

 特に新宿の「MAP CAMERA(マップカメラ)」のようなスペシャルショップなら、中古からブランニュー、フィルムにデジタルと様々なバラエティ溢れるラインナップの中から選べるのである。憧れの逸品を眺めつつ、目当てのモデルを探すのもまた、ライカ趣味の悦楽。目移りがする? それならば、誕生年と同じモデルを探してみるのはどうだろう? ここは一つ、大人ならではのシャレっ気を利かせようというワケだ。

 例えば1954年に生まれたのなら? モンローがシャネルの5番と眠るのを白状し、ヘップバーンカット溢れる品川に上陸したゴジラが、オキシジェン・デストロイヤーで白骨に帰った年に誕生したM3。現代の目でも旧く見えない傑作デザインを愛でつつ、同年生まれの我が身を奮い立たせる。バースイヤーライカに自分が歩んだ個人史を重ねる。そんな贅沢ができるのも、歴史的銘機ならではの芸当である。

02「数あるM型からお気に入りを見つける」

バルナックやM型ライカをはじめ、各種レンジファインダー機に一眼レフ、ハッセルブラッドやローライフレックスといった中判まで揃う、1号店B1の舶来カメラフロア。

 ライカを買う。やはり頼りになるのは専門店である。毎日数多くのボディやレンズを扱い、連日様々なお客さんの相談に乗っているプロの経験を大いに当てにしようではないか。

 「もしも一軒選ぶとしたら?」。この質問に筆者が応える場合、新宿のマップカメラが断然オススメである。

 その理由を述べる。まず、貴方にはライカにトコトン詳しい専門家が必要である。多くの中古カメラ屋さんが一店舗で新旧舶来国産カメラ全種類をカバーするのに対し、マップカメラはカテゴリー毎にフロアが完全に分けられている。舶来カメラフロアのライカ・スペシャリストこそ、新たな扉を開いてくれる道先案内人なのである。

 驚かされるのは、人気のヴィンテージモデルが、誰にでも触れるようになっている点である。スタッフに声をかけて……ではない。展示台の上には、試用目的のM3その他が、いつでも誰でも試せるようにそのまま置かれているのだ。初ライカの人は精度の高さと存在感を確かめ、体験済みのユーザーは、軽快で完璧な作動に瞠目するだろう。メンテナンスやオーバーホールが可能なライカは、誕生から数十年を経たヴィンテージでもキッチリと動いてくれる証でもあるのだ。

 まずはプロフェッショナルに相談。そこから全てが始まるのである。

ボディを選ぶ

一番人気のM3は高値安定。ファインダーが50/90/135mmなので、50mmレンズをメインで使いたい人にお勧め。より広角なレンズで撮るなら外付けファインダーを使おう。35mmレンズを標準に使うならM2とM4が良い。M4-2とM4-Pは比較的安価な価格設定のため、品薄状態になりやすいとか。いずれにせよ、プロスタッフの正直な助言には素直に従うのが吉。

レンズを選ぶ

ライカレンズに付けられた名前には、それぞれがロマンに満ちている。開放値によって分けられており、一番明るいノクチルックスがF1もしくはF1.2、ズミルックスはF1.4、ズミクロンがF2という感じだ。ライカの標準レンズとしてもっともバリエーションの多いエルマーは、F2.8とF3.5、そしてF4と、明るさの違うモデルが存在する。

アクセサリーを選ぶ

まずはフードとフィルターは、何はなくとも手に入れたい。レンズ自体、そして前玉のプロテクターとして常備しよう。そして、もしも貴方が露出に不安を持っていて、そして欲しい一台がメーター無しモデルだったら? そんなときに心強いのが、フォクトレンダーのVCメーター(2万2,800円。取材当時)。デザイン良し、頼りになる人気アイテムである。

初代にして究極のM型「M3(1954〜1966)」

迅速なレンズ交換を可能にしたバヨネットマウントや、巻き上げレバーの採用、自動復元式のカウンター、それまで別々であったレンジファインダーとビューファインダーを一体化させたファインダーなど、革新的な機能を実現した初代のM型ライカ。レンジファインダー機において、M3を越える完成度を誇るモデルはない。

 Leica M3(1957年):16万8,000円(取材当時)
  +Leica スーパーアンギュロン(1959年)21mm/F4:16万8,000円(取材当時)
  +Leica IWKOO フード:4万9,800円(取材当時)

M3ベースの普及機「M2(1967〜1958)」

35mmフィルムカメラとして世界最高峰の完成度を誇ったM3は高価だった。その普及機として登場したのがM2である。M3のファインダーフレームを50/90/135mmから35/50/90mmに変更。最短撮影距離が1mから70cmに短縮され、ライカビットを改造無しで装着可能になるなど、改良点も多かった。初めてのライカとしてもオススメ。

 Leica M2セルフ無し(1959年):14万8000円(取材当時)
  +Leica ズミルックス50mmF1.4初期型(1964年):12万8,800円(取材当時)
  +Leica 12521GズミルックスM50mm用フード:2万1,800円(取材当時)

M型ライカの完成形「M4(1967〜1975)」

M3とM2の優れた特徴を取り入れて誕生したのがM4。1960年に製造されたアメリカ空軍仕様のブライトフレーム(35/50/90/135mm)を採用した他、巻き上げや巻き戻しの操作性を改善。スプールを使用しなくてもフィルム装填ができるM型ライカの完成型。

 Leica M4ブラッククローム(1974年):39万8,000円(取材当時)
  +Leica ズミルックス35mm F1.4 2nd
   メガネ付/ストッパー付:25万9,800円(取材当時)
  +Leica12504ズミルックスM35mm用フード:1万8,800円(取材当時)

TTL露出計を内蔵した初のレンジファインダー「M5(1971〜1975)」

内蔵露出計を搭載した初のライカ。測光機能を内蔵するために大型化されたボディは、安定したホールド感を生み出す。バルナック以来の丸い両肩が角張ったデザインに変更されるなど、革新的なアイディアが多く投入されたモデルだった。製造年数が短いため、比較的価格は高め。隠れた実用機。

 Leica M5ブラック (1900年):14万8,000円(取材当時)
  +Leica スーパーアンギュロン21mm F3.4:16万8,000円(取材当時)

M型かバルナックかライカのバリエーションは無限に広がる

LEICA M3(OLIVE REPAINT)/
60年代に製造されたオリーブグリーンのドイツ軍仕様のM3は、144台という少ない生産台数のレアライカ。このページに登場するのは、いわゆる後にペイントが施されたモデル。オリジナルの雰囲気を可能な限り再現したボディ(23万8,000円。取材当時)に、エルマー50mm/F2.8とウエストレベルファインダーを装着してみた。

LEICA IIIf/
バルナックの魅力は、よりメカニカルな手順が堪能できる事。スクリューマウントのレンズは、アダプターを介せばM型でも使えるし、なにしろプライスが手頃なのが嬉しい。人気の高いIIIfのボディ(7万9,800円。取材当時)に、ズマレックス85mmF1.5(15万8,000円。取材当時)、そしてイマレクトファインダー(1万6,800円。取材当時)のフル装備!

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