2018.07.02

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

公道を駆けるF1「メルセデス・AMG プロジェクト・ワン」

カーボンファイバー製のボディワークは、ほぼこのままの姿が市販モデルに反映されるという。

メルセデスのF1マシンに由来するハイブリッド・エンジンを搭載するマシン。それが「メルセデス・AMG プロジェクト・ワン」。システム合計で1,000ps(740kW)を叩き出し、最高速度は350km/hにも達するという"ハイパーカー"である。

1.6ℓV6ターボを4基のモーターでアシストするハイブリッド方式。
公道を走るF1マシンを体現したAMG製ハイパーカー

F1マシンの心臓を持つハイブリッド・ハイパーカー

 2017年に創立50周年を迎えたメルセデスAMGが、満を持して発表した「プロジェクト・ワン」。その正体は、公道を走ることができるF1ともいうべき高性能EVマシンだ。

 搭載されるエンジンは、V6の1.6ℓ+ターボのガソリンエンジンと2機のモーターで構成されるハイブリッドシステム。それは、まさしくメルセデスAMGのF1シーンで活躍するパワーユニットに由来する心臓部である。

 1.6リットルのV6は、120kWのモーターによって直接アシストされる他、90kWのモーターを持つエレクトリック・ターボチャージャーで過給される。この電動式ターボシステムは、排気タービンと吸気コンプレッサーをモーターで駆動し、ターボラグとは無縁のターボパワーを取り出すことが可能となっている。その結果、最終的にリアアクスルに伝達されるパワーは500kW(680PS)にも及ぶ。

 また、排気タービンの回転する力によってモーターを回し、エネルギー回生をする事ができるのが、プロジェクト・ワンのハイブリッドシステムにおける大きな特徴となっている。走行に必要とされる駆動力を発生させながら、エネルギー回生を同時に行う。これは、まさに現代のF1シーンで用いられているパワーユニットの考え方である。

 高いエネルギー効率と、ハイパフォーマンスの両立。それをロードカーでの実現を目指すのが、プロジェクト・ワンが目指すハイパースポーツの姿なのだ。

 さらに、プロジェクト・ワンは、前輪の左右それぞれを120kWのモーターで駆動する。システムの合計出力は740kW、じつに1,000ps以上になるという。そのハイパワーによって、最高速度が350km/h、0-200km/hの加速が6秒という驚異的なハイパフォーマンスを実現している。

 2019年のデリバリーを目指しているというプロジェクト・ワン。量産モデルの生産台数は275台を予定しているというが、それは2017年のジュネーブショー直前に行われたプレビューの場で完売になったという。

 そのプライスタグがおよそ3億円だと言われているが、一足先に近未来を手に入れるプライスだとしたら、それは妥当な金額といえなくもない。

リアウインドウの中央には、F1でお馴染みのシャークフィンがそそり立つ。エクステリアとインテリアのデザインは、ゴードン・ワグナーが率いるメルセデスのデザインチームによる。

2017年にメルセデスAMGがF1のマニュファクチャラーチャンピオンに輝いたW08ユニットがベース。本体の1.6ℓV6はほとんどF1用と同じ仕様だという。F1のレブリミットは1万5,000回転だが、プロジェクト・ワンは1万1,000回転となっている。また、約25kmなら、エミッションゼロの電動走行も可能だという。

F1のイメージをそのまま体現したスパルタンなインテリア。まさに「2人乗りのF1マシン」を公道仕様にした面持ちだ。ミッションは8速のAMGスピードシフト。

「メルセデス・AMG プロジェクト・ワン」

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