2018.10.23

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

Map CameraでM型ライカの銘レンズを探す

撮って良し。愛でて良し。描写力にすぐれた一級品の機材であり、 モノとしての魅力溢れるライカの銘玉を手に入れてみませんか?

 世界中の写真家に愛され、名作を写し取ってきたライカの銘玉には、神格化されたレンズも少なくない。

 崇めたくなる気持ちもよくわかる。間近で眺めてみれば、機能的なデザインと造りの良さにタメイキの一つもつきたくなる。丁寧な切削。ボディに装着した瞬間に伝わる精密感。手にしただけで、良い一枚を予感させてくれるというのも立派な性能の一部なのだ。駆り立てられる撮影意欲が、名作を生み出す原動力なのである。

 その予感は、実際に撮ってみると実感へと変わるハズだ。もはや、現在世に出ているレンズに写りの悪い物などないとも言える時代。どの製品も立派に役割を果たしてくれる優等生揃いである。だが、ライカは別格である。

 ただ優秀なだけではなく、独特の雰囲気がそこにはあるのである。シャープさやコントラストといった基本的な性能が髙いうえに、数値には決して表れない空気感をもライカは不思議と表現してくれるのだ。

明るさ、年代により様々なバリエーションが存在する

ヴィンテージの魅力

ヴィンテージライカの魅力は深淵で、"ライカ道"と称されるほどである。まずは程度の良い個体をじっくりと探すのがオススメ。万が一不調になっても、日本国内やドイツ本国で修理を受け付けてくれるから心配無用なのだ。一生物と心得るべし。

M3時代のフラッグシップ

ズミルックス M50mm F1.4 27万8,000円/
1959年に誕生。当時は最も明るい標準レンズだった。その後明るさが「F1.4」のレンズにズミルックスの名称が与えられる。この個体は生産から50年以上経ているにもかかわらず尚抜群のコンディションを保っている。

 ※価格は取材当時のものです。

近接撮影にも対応した寄れるズミクロン

DRズミクロン M50mm F2.0 16万8,000円/
一眼レフとは違い、基本的にレンジファインダーカメラは近接撮影に弱い。寄れないという弱点を克服したのが、このDRズミクロン。いわゆるメガネを付けると最短50cmから1mで撮影でき、外せば1m〜無限遠。メガネ付きの姿も魅力。

 ※価格は取材当時のものです。

最新レンズの魅力

最新モデルも魅力満載である。幾多の改良を経て、デザイン・操作性・描写性能が向上している。ヴィンテージに比べ高解像度でコントラストも高いが、派手さを抑えた独特の描写はライカならではの世界。カラー撮影やデジタル撮影メインにもオススメ。

驚愕の明るさF0.95!

ノクティルックス M50mm F0.95 ASPH(6-bit) 98万8,000円/
人の目よりも明るいというF0.95のノクティルックスは、現在販売されている標準レンズの中では世界で最も明るいレンズである。暗がりでもその場の灯りを生かした撮影が可能で、ダイナミックなボケは異次元の世界なのだ。

手頃価格も嬉しいロングセラー

ズミクロン M50mm F2.0 17万8,000円/
1954年ライカM3の登場と同時に発売され形を変えながら現在でも生産されている「ザ・スタンダードレンズ」。明るさが「F2」のレンズにズミクロンの名称が与えられる。開放付近でのライカ特有の繊細な描写は最新モデルになっても受け継がれている。

世代別ズミクロン35mmの違い

左:ズミクロン M35mm F2.0(6枚玉) 第2世代後期型20万8,000円/
ズミクロン35mmF2のセカンドバージョンには、前期型と後期型がある。コチラの後期型は、絞りリングの幅は前期型よりも広められ、ローレットが刻まれている。操作性を優先するなら、後期型か?

右:ズミクロン M35mm F2.0(6枚玉) 第2世代前期型20万8,000円/
こちら、おなじくセカンドバージョンの前期型である。絞りの操作リングが非常に薄くてつかみにくいために、レバーが取り付けられていた。通称"ツノ"。1970年からはツノ無しの後期型へとデザインが変更される。

 正確に記録するだけではなく、撮影者の気持ちを写し込むレンズ。それがライカなのだろう。エルマーやズミクロンというレンズブランドを持っているのもライカらしい。それぞれにファンがおり、どうしてもこの一本! という思い入れを持っている。独特の描写に違いがあるからこそ、個性の虜となるのだ。

 ヴィンテージと現行レンズ、そのどちらもそれぞれに大きな魅力があるが、モノクロフィルム時代に作られた古いレンズは、やはりモノクロ撮影で味を発揮し、コントラストの高さと発色なら現行をオススメしたい。

左:ズミクロン M35mm F2.0(7枚玉・シルバー) 第3世代34万6,800円/
8枚玉でスタートしたズミクロン35mmF2は、6枚玉を経て第3世代の7枚玉へ。わずか5年間しか生産されていないシルバーは、稀少なモデルとなっている。生産から17年たっているとは思えないコンディション。

右:ズミクロン M35mm F2.0ASPH(ブラック) 現行28万8,000円/
1997年に発表された現行ズミクロン35mmF2。非球面のアスフェリカルレンズを採用し、カラーでの再現性や髙いコントラストなどは、それまでの歴代ズミクロンとは一線を画した写り。現代的な写りならこの一本。

 ※価格は取材当時のものです。

一度は使いたい 広角レンズの銘玉

左上:スーパーアンギュロン M21mm F4.0 35万8,000円/
何せ21mm。今でこそ珍しくはなくなった画角だが、当時としては驚異的な超広角レンズである。広告や宣伝用として作られた、プロ御用達の一本だったのである。収差を抑えた写りは、現代の目で見ても一級品。

左下:エルマリート M28mm F2.8 64万8,000円/
1965年から1972年に生産されたM型ライカ用初の28mmレンズ。デザインも美しく無限遠ストッパーの採用や独特の「くびれ」があるなど所有欲を引き立ててくれる。ドイツ製とカナダ製が存在する。

右:スーパーアンギュロン M21mm F3.4 29万8,000円/
F4からF3.4に変更された後期型。スーパーアンギュロンとエルマリート28mmの初期タイプはレンズ設計から後玉が飛び出しているため一部モデルには取り付け不可となっている。

 50mmが標準、35mmを広角ととらえれば、28mmや21mmは超広角の世界である。世界を丸ごとスッポリ写し込んでしまうような超広角は、標準とは違う世界観を写し撮ってしまう魅力に溢れている。

 スーパーアンギュロンやエルマリートの28mmあたりは、もはや別格の存在感。35mmフイルム用として、当時驚異的な超広角だった21mmを実現したスーパーアンギュロン。Mマウントの28mmとして、ライカ初のF2.8を達成したエルマリート。どちらも、超広角ライカの白眉である。

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