2018.07.12

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

渓谷美と森林浴、壮麗な滝から大パノラマの山頂へ! 「羅漢寺山」

弥三郎岳の山頂から南アルプスを望む、さえぎるもののない展望。ただし、こうして山頂でくつろげるのは、風のない穏やかな日。 8

ロープウェイからのアクセスで、高標高でも楽々山登り

長潭橋(ながとろばし):大正14年、1925年に完成した山梨県に現存する最古のコンクリートアーチ道路橋で、土木遺産に指定されている。

 羅漢寺山は、紅葉で知られる国立公園・昇仙峡の深部にそびえる弥三郎岳一帯を総称する呼び名です。弥三郎岳の標高は1,058mで、山頂の展望は見事にぐるり360度! 富士山や、南アルプスの山並みを超ワイドに望みます。 

 その高標高は山登り初心者にはちょっと厳しそうですが、安心を。ロープウェイで標高1,010mまで一気に上がってしまいます。そして、ここで紹介するルートの大半は舗装路。登山道らしいところがあるのは弥三郎岳の山頂付近だけなのです。

 というわけで、足もとはスニーカーでオーケー。特別な装備は必要ありません。それでも、せっかく眺めのよい山頂に立つのですから、お弁当やおいしいスイーツと飲みものを用意し、気に入った場所を見つけて、のんびりと過ごしましょう。

水晶の発掘や加工の発祥地とされる昇仙峡。アメジストや水晶など鉱物を展示販売する店が立ち並び、高級品から手軽な品まで手に入る。

覚円峰(かくえんぼう):花こう岩の風化水食によってできた昇仙峡の景観を代表する岩峰で、この頂上でときの僧、覚円が修行したと伝わる。

手打ちそばや、甲州の味ほうとうを食べられる店がある。観光気分でおみやげもチェック! ここを過ぎて遊歩道に入る。

さまざまな景色を楽しめる、変化たっぷりのトレッキング

石門:巨大な花こう岩のアーチ。その先端部は、下部の巨岩とわずかに離れてすき間がある。

 山頂を目指してスタートするのは昇仙峡の入り口「長潭橋」のたもとです。バスは「昇仙峡口」で降り、クルマは天神森バス停そばの市営駐車場に止めましょう。昇仙峡の景色を楽しみながら舗装の道を歩いて昇仙峡ロープウェイに向かいます。

 歩き出し地点の標高は、すでに460m。ロープウェイの仙娥滝駅は標高710mですから、その差は250m。渓谷の川の流れに逆らって、ゆるい登りの道を進みます。川の対岸には、オットセイやラクダなど、名前のついた岩が次々と現れ、「確かに似ている。いや、そうは見えないゾ~」などなど、奇岩の鑑賞を楽しみます。ただし、平日は一般車の通行もありますから、クルマの気配に注意して歩きましょう。

 途中の「天鼓林(てんこりん)」はアカマツの大木やモミジが立ち並び、紅葉の時期はとくに美しい景色が見られます。やがて遊歩道に入ると、谷が狭まって巨岩や岩壁がダイナミックに迫り、仙せんがたき娥滝へと続く昇仙峡のハイライトを歩きます。滝から先は水晶参道。パワーストーンを扱う店が立ち並び、ついブレスレットに手が伸びて……。

 さぁ、いよいよ大展望の山頂へ!

 ロープウェイの乗車は5分。到着のパノラマ台からは美しい富士山を望みます。そこから北へ5分ほど歩くと、バーンと展望が開ける絶景のうぐいす谷。パノラマ台に戻り、展望台を経て弥三郎岳の山頂へ。途中には道が狭まった箇所もあり、ちょっと緊張しますが、十分整備されていますから、慎重に歩けば大丈夫。最後は岩を削ってつけられた階段を登って登頂! 想像を超えた雄大な景色に、しばし言葉もないでしょう。

昇仙橋:渓流に架けられた橋から「平成百景」や「平成の名水百選」に選ばれている昇仙峡の峡谷美を望む。

仙娥滝(せんがたき):落差30mで花こう岩を滑り落ちる清冽な水の束は、周囲の木々の新緑や紅葉に白が際立って美しい。

昇仙峡ロープウェイ:高低差300mを駆け上がり、標高1,000mを超える山上へわずか5分で運んでくれる。

浮富士広場:霊峰富士を仰ぎ、その強大なパワーを全身で受け止めよう。富士山とのツーショットが撮れる撮影台の設置が便利。

和合権現:男女の象徴を現した樹齢350年のナラの木を御神体として祀り、縁結びや子宝、金運の神様として崇められている。

展望台:パノラマ台をあとにして10分ほど進むと一段と眺望が開け、甲府盆地や花こう岩が露出した白砂山を見晴らす。

岩肌に手をかけて登るような箇所もあり、確かにスリルある登山道。が、短い区間なので恐れるほどのことはない。

弥三郎岳山頂:山頂は花こう岩が平たく露出しており、先が見えないため、その場に慣れるまではちょっと怖いかも。風が強いときは用心しよう。

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