2018.07.20

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

身についた登山スキルで挑戦だ!「チャレンジ達成登山」

ここに紹介しているフィールドは、長く続く急勾配や、急な岩場のルートにクサリが現れるなど、「あこがれの絶景登山」より体力を必要とします。歩行時間も長めのため、天候の急変も想定内です。また、高標高の山では登山口と山頂での気温差も大。装備を充分にして臨みましょう!

本気登山と観光の二本立て、山頂は超ワイドな大展望!「筑波山」

女体山山頂の展望は見渡す限り平坦! まるで緑のじゅうたんのような関東平野を見渡す。この広大な風景はどれだけ眺めていても見飽きることがなく、霞ヶ浦の水面のきらめきも望む。

 筑波山は、関東平野の北東部に位置して、都心からアクセスのよい日本百名山です。その美しさは「西の富士、東の筑波」と、富士山と並び称され、古くから親しまれてきました。また筑波山の山頂は、西峰の男体山、東峰の女体山の二峰で双耳をなし、登山口は、筑波山をご神体とする筑波山神社の社殿が構える山腹、境内にあります。

 まずは本殿に参拝し、いざ! 登りはじめのゆるやかな勾配は、徐々にきつくなります。登山道にはケーブルカーが並行し、中の茶屋跡は上下線のすれ違いが見られるポイント。ここでしばしひと休み。ここから先は、岩がごろついて歩きにくく、急登になりますが、「頂上へ700m」の標識から少し下るころ、スギやモミの見事な巨木群が出現!

 やがて長い長い階段登りを経て、御幸ヶ原に到着。二峰の頂を踏み、ひとしきり眺めを楽しんだら、奇岩怪石が現れる白雲コースで下山です。

 通常、下山は登頂を果たしたあとの目的のない帰り道。ところが筑波山の下りでは、不思議な形の巨岩が現れて楽しいものです。ガマ石に小石を投げて金運を占ったり、筑波山禅定の行場だった岩くぐりをしたり。これら奇岩怪石めぐりは、弁慶茶屋跡の分岐まで。そこから樹林帯に入ります。残り1時間ほどの下りには、急坂や根が張るところも現れますから、慎重に下りて行きましょう。

この「弁慶の七戻り」は、宙吊りになった岩を恐ろしがった弁慶が、通り抜けをためらったと伝説が残る。

確実にスキルアップできる、苦あれば感動大きい感激山「谷川岳」

トマノ耳をあとにしてオキノ耳へ。二つの頂上を持つ双耳峰の谷川岳、やはり両峰に立っておきたい。谷川岳の山頂標高は、トマノ耳より14m高いオキノ耳のものだ。

 谷川岳は、群馬県と新潟県の県境に多くの峰を連ねてそびえる谷川連峰の主峰です。頂上部を「トマノ耳」と「オキノ耳」と名がついた二峰にわけて、急峻でダイナミックな景観を見せています。

 キリリとした山容のイケメン山ではありますが、気象の厳しい山域であることから、標高1,500m付近が森林限界となるため、比較的低い標高で多くの高山植物が見られ、花の山としても知られます。

 登山はロープウェイを降りたところが起点。すぐに樹林帯に入り、木道と階段の登山道で天神尾根に出ます。やがて大小の石が散らばって埋める道に変わり、アップダウンを繰り返して高度を上げ、熊穴沢避難小屋に出ると、この辺りが森林限界。

 そしてここからが正念場です。ロープが下がる岩壁の急登が連続し、段差が大きい木段や、ガレ場の急登、息が上がる石留めの整備段が続きます。歩幅を小さくして、ゆっくり登りましょう。また登山道沿いには休めるスペースが所どころにあります。ひと息入れて眺めを楽しみ、休み休み自分のペースで着実に山頂へ! 

 肩の小屋に着くと、もうひと踏ん張りで山頂のトマノ耳です。そしてもう一峰のオキノ耳に向かいます。下山は、可憐な花や、稜線の美しさを眺めながら、来たルートをロープウェイ駅へと戻りましょう。

天狗の留まり場

大きな空と優美な稜線、輝く水辺のある雲上の楽園「会津駒ヶ岳」

優美な曲線を描く会津駒ヶ岳の稜線と、草原の先に見える駒の小屋のかわいらしいたたずまいに、登山の疲れはどこへやら。うきうき気分で足の運びに勢いがつく。

 会津駒ヶ岳は、福島県の西に位置して南東北を代表する山です。そして日本百名山にも名を連ねる名峰。

 一般的によく歩かれているルートはシンプルで、登山口から山頂を目指す一本道の往復です。その登山道は急な登りが続き、見上げてのけぞるような急登も待ち受けます。それもそのはず、登り高低差は1,000mを超えているのです。

 が、所どころで勾配がゆるみ、ときおり木々の間に山頂が見えるとモチベーションアップ! ブナやクヌギ、カエデなどの緑に目をやり、癒されながら歩きましょう。木段整備の道が続き、やがて視界が開けると、会津駒ヶ岳のゆったりとした尾根、日光白根山、燧ヶ岳を望みます。

 さらに進むとベンチポイント。この先にきつい登りはもうありません。足もとは歩きやすい木道。そして視界いっぱいに稜線と草原が広がります。目指すは丸い稜線上にちょこんとのった山小屋、駒の小屋。

 駒の小屋から山頂へは1㎞足らず。小屋の下の駒ノ大池を回り込み、木段を登り、至る山頂は木々にさえぎられて展望はいま一つ。ですが下山して歩く同じ道からの景色にびっくり。広々と開けた視界に、波打つ山並みと眼下の駒ノ大池、駒の小屋。絵のような美しい風景に足が止まります。小屋前に戻り、ひと休みしたら来た道を下山して行きましょう。

小屋の下では駒ノ大池が会津駒ヶ岳を映して輝く。フォトジェニックな景色に訪れたよろこびもひとしお。

雄大な風景とワイルドな光景、景色の展開が楽しい「安達太良山」

安達太良山の山頂から主稜線の北を望む。広大な山塊は波打つようなうねりを持ってはるか彼方に延び、見飽きることがない。桧原湖など、裏磐梯の湖沼も見渡せる。

 安達太良山は、福島県の内陸北寄りに複数の峰を連ねて位置する火山群、安達太良連峰の主峰です。連峰を結ぶ稜線は南北に延び、山頂から望む、広大でゆったりとした景色の眺めがすばらしい。

 登山道は、この主稜線を軸にさまざまな方向から山頂に通じています。もっともポピュラーなのは、ロープウェイに乗って山頂を目指すルート。山頂駅を降りると、まずは智恵子抄記念碑が立つ薬師岳パノラマパークへ。ここで山頂を仰ぎ見て、いざ!

 歩きはじめは木道で整備され、続いてこぶし大の石が敷き詰められた道をたんたんと登ります。仙女平で視界が開けると山頂を望み、再び樹林帯に入ると丸太段と岩段でやや急になります。やがてごろつく岩、ガレ場の急登となり、石くずの道に足を取られつつ、大展望の山頂へ!

 下山は牛ノ背の広く平坦な稜線を行きましょう。沼ノ平で爆裂火口跡の荒々しい光景にしばし足を止め、進むと、露岩や滑る土面もあるゆるい下りです。峰の辻からは岩がごろつき、斜面全体が急なガレ場で歩きづらい。足首をひねらぬように要注意。樹林帯に入ると岩段も現れます。

 くろがね小屋を過ぎると、ゆるい下り。ほっとするほど歩きやすい林道です。終盤、渓谷沿いにつけられた奥岳自然歩道を通り、美しい景観を楽しみながら登山口に戻ります。

安達太良山は、高村光太郎の詩集『智恵子抄』に読まれて知られる山。記念碑から山頂を仰ぎ見るとき、智恵子が焦がれた空が清々しい。

感動と感激と達成感の頂、アルプス登山の第一歩!「西穂独標」

西穂独標のてっぺんに立ち、北アルプスの山々を見渡して自身のスキルアップを祝う。この先の西穂高岳へは、焼岳や燕岳など、アルプスの入門山に登って経験を積んで挑戦だ!

 西穂独標は、北アルプス西穂高岳山頂の南、尾根続きに屹立する岩峰のピークです。

 標高2,900mの西穂高岳は、北アルプス南部の山で、日本の高山を代表する穂高岳連峰の一峰。穂高岳連峰の最高峰、奥穂高岳から南に延びる尾根に位置します。

 この西穂高岳への登頂は経験者の領域ですが、西穂独標へのチャレンジは、アルプス登山の登竜門とされ、アルプス初心者に人気のルートです。

 ロープウェイの西穂高口を起点に、まずは尾根に建つ西穂山荘を目指しましょう。はじめは樹林帯のゆるやかな登りを進み、やがてきつくなる勾配をジグザグに登りつめて山荘に着きます。ここからは開放感抜群、北アルプスの稜線を歩く感動がこみ上げ、足取りも軽く、いざ!

 西穂山荘をあとにして大岩を乗り越えて行くと、ハイマツ帯を進んで丸山。目指す西穂独標を仰ぎ見ます。手前で行く手をふさぐピークはジグザグの急登。足もとはガラガラの石とザクザクのザレ場です。根気よく登り、再びハイマツ帯を抜けると、ストンと落ちた凹みの先にドカンと構える岩の塊。西穂独標です。

 下部に取りつくと岩に手をかけ、安定した足場を選び、全身を使って慎重に登ります。着実に進むうちに天が開け、いよいよ登頂!

 下山は来た道をトレースして、ロープウェイ駅へ戻ります。

西穂独標斜面

アクティブな歩きと癒しの 水辺で、爽快リフレッシュ「尾白川渓谷」

迫力の不動滝を間近に見るために、大岩に下げられたロープを使ってよじ登る。自然を満喫するアドベンチャーなフィールドだ。

 尾白川渓谷は、南アルプスの雄、甲斐駒ヶ岳に源を発する清流が岩を刻み、生まれたものです。大小さまざまの滝や縁が織りなす渓谷は、新緑の春、光降り注ぐ夏、紅葉の秋、いつの季節も爽やかで美しい。

 トレッキングルートは、急な登り下りが頻繁で本格的な登山道です。山肌につけられた道は狭く、甘い路肩、クサリ場も現れて決して楽なものではありません。

 けれど、近づいて轟音に包まれて頭が空っぽになれる滝や、神秘的な水の色に見とれる深い淵などがあり、こころ惹かれる水辺の数々に立ち止まっては進む、楽しい山歩き。

 終点の不動滝では大岩をよじ登り、滝の飛沫を浴びます。下山は渓谷を離れてゆるく進み、やがて黒戸尾根分岐から、急なジグザグの下りで登山口の吊り橋に戻ります。

手軽な山とあなどるなかれ、頂は遠く手強い低山キング「塔ノ岳」

富士山に向かって、スタジアムのように設えられた長ベンチに座って、ただただその雄大な美しさを眺めよう。

 塔ノ岳は、表丹沢に位置する丹沢山系主脈の一峰で、アクセスの良さや抜群の展望で人気の山です。

 一般的な登山ルートは、バス停がある大倉から、大倉尾根で一直線に山頂を目指します。登山道は十分に整備され、多くの登山者が歩く土道は踏み固められて歩きやすい。けれど、ひたすら続く急登と、所どころに現れる急な木段がきついきつい!

 頂上間近の金冷シからは、がんばりも限界とばかりに弱音を吐いてしまいそう。休み休み息を整え、木段を登りつめて登頂します。

 山頂は広く、全方位丹沢の峰々に囲まれ、西には富士山が泰然と裾野を広げています。がんばって登った達成感とともに展望のごほうび! すばらしい眺めを晴れやかな気分で楽しんだら、下山は来た道を戻ります。

山頂から見下ろす尾瀬ヶ原、その繊細な美景に感動する「至仏山」

至仏山の南側のピーク、小至仏山から望む至仏山。両山を結ぶ稜線は展望がよく、燧ヶ岳はもちろん、新潟県方面の山並みも見渡せる。

 至仏山は、尾瀬ヶ原の西に位置し、東に座する燧ヶ岳と対になって、尾瀬を象徴する山です。山頂からの展望はすばらしく、眼下に尾瀬ヶ原、向き合う燧ヶ岳、平ヶ岳や武尊山も近い。高山植物の宝庫としても知られ、東斜面は夏、お花畑となります。

 一般的な登山ルートは鳩待峠を起点とする山頂の往復。ルートの半分以上が十分に整備された木道と木段です。この歩きやすさたるや感動的で、木段は、足の運びに負担をかけない高さに設置されています。また、ルート全般にきつい急登はほとんどありません。

 そして、視界が開けると眺望バツグン! 稜線の露岩は滑りやすい蛇紋岩で油断はできませんが、このルートでは登山のさまざまなシーンを体験できることから、登山ビギナーの高山デビューにおすすめです。

体力充分で挑戦したい、いい汗かける階段山「大山」

大山山頂は、南東側は東京都心から東京湾、南に相模湾をワイドに見晴らす。こんな好展望は天気が澄む秋から冬の登山のごほうびだ。

 大山は、丹沢山系の東端に位置する丹沢の代表的な山です。古くから山岳信仰が盛んで、山中には大山寺、大山阿夫利神社が社殿を構えます。

 登山道は、おみやげの店が軒を連ねる「こま参道」を通ってはじまり、古い石段が現れると女坂。案内板がある「女坂の七不思議」をチェックしながら登るのが楽しい。

 大山寺を過ぎ、阿夫利神社下社を抜けると、「かごや道」へ。下社からは表参道が本道ですが、この道は急な石段が続く登り。かごや道は一般的な登山道です。

 本道には16丁目で合流し、丸太段やガラガラの岩段など、さまざまな段差を登って登頂します。下山は見晴台へ下りますが、その尾根道もまた階段続き。見晴台からは歩きやすい山道となり、男坂を下ると「こま参道」に戻り、大山ひとめぐり登山は完了です。

登り返しにへこたれず、神宿るという巨岩のもとへ「金峰山」

古くは信仰の山として登拝された金峰山。五丈岩は金峰山信仰の御神体として崇められた。ときにこの岩のピークに立つ強者もいる。

 金峰山は、秩父連山の西端に位置して、山頂を山梨県と長野県に分ける県境の山です。山頂に至る登山道は数本ありますが、初心者におすすめは、歩行時間や歩行距離が比較的短い大弛ルート。

 このルート、高低差は234mとわずかですが、その実、大小の登り下りを何度も繰り返して累積の登りはそれ以上。また、根が張る斜面の大きな段差や、急なガレ場のジグザグ道、砂利で滑りやすい長い下りなどが登山者を泣かせます。

 それらを今後の登山のためのよい経験と思えば、胸のすく開放的な眺めに立ち止まる展望ポイントもあり、練習に絶好の山と言えるでしょう。

 山頂には、周辺の山々や八ヶ岳からの展望で望む金峰山のシンボル、五丈岩がどっかりと座して待ち構えます。ひとしきり休んだら、下山は来た道を戻りましょう。

きつい急登を忘れる開放感、見渡す限り緑の稜線を歩く「平標山」

松手山をあとにして平標山を望む。稜線を伝って一番高く見えるところが山頂かと思いきや、平標山のピークはさらなる稜線の先だ。

 平標山は、新潟県と群馬県の県境に位置し、谷川連峰の西端の山です。

 登山ルートは、新潟県の平標登山口を起点とする周回が一般的。経由する松手山までは樹林帯で、木段が連続し、根の段や石段の急登が続きますが、整備は充分。淡々と登れます。

 ようやく視界が開けると松手山。ここからがお楽しみの稜線歩きとなりますが、大斜面の階段一気登りに加えてガレ場もあります。さらにゆるい勾配で長い稜線を進むと、やや急な登りで登頂です。

 下山は、山頂からほとんど木段で平標山ノ家に下りますが、その途中から見る景色のすばらしいこと! 見渡す限りの山肌をササが覆い、赤城山の眺めもよい。山ノ家からの下りもまた木段が続き、林道に出るとゆるい下りで登山口に戻ります。

新中の湯ルートで上高地へ、焼岳の景色を味わい尽くす「焼岳(やけだけ)」

北アルプス唯一の活火山で、上高地一帯の峰々にはない火山特有の荒々しさを見せる焼岳。山頂は北峰と南峰の二峰からなる。

 焼岳は、北アルプス穂高連峰の主稜線南端に位置し、現在も活発に活動する火山です。ここでは、焼岳登山道入口を起点に、歩行時間が短く、難所がない新中の湯ルートで登頂し、上高地に下山します。

 登りはじめは高い梢を見上げる美しい森。樹林帯を出て、視界が開けると噴煙を上げる焼岳! ビューポイント広場を過ぎると、いよいよ火山らしいガレザレの急登が続き、やがて激しい噴気を横目に北峰を巻いて登頂します。

 下山の上高地方面の道もまたひどいザレ。中尾峠を下り、焼岳小屋からは急なつづら折りと岩の段差。下るほどに大正池が大きく見えます。ハシゴを繰り返し下って樹林帯に入るとやがて道はゆるみ、森の散策路になると上高地です。

眼下に望む奥日光の景色は、奇跡と思うほどに美しい!「男体山」

森林限界を越えて視界が開けると中禅寺湖や戦場ヶ原の眺めが美しい。あたりは火山の世界に一変してガレた斜面となる。

 男体山は、中禅寺湖の北岸に位置し、円すい形の美しい山容は、奥日光のどこからでも目に入り、圧倒的な存在感でそびえています。また古くから信仰と修験の霊場として、峰修行が行われた歴史ある山です。

 登山口は、中禅寺湖のほとりの日光二荒山神社中宮祠の境内にあり、男体山は神社のご神体。このため山頂を目指すのは登山ではなく登拝。

 登山道は、樹林帯につけられた急坂をひたすら登ります。一~三合目は美しい天然林、六合目まで上がると中禅寺湖の眺めがよく、六合目~八合目は根の段や大岩、大きく足を上げる箇所もある岩場の急登です。九合目付近で森林限界を越えて山頂へ! 頂上の鳥居の奥に鎮座する奥宮に拝礼して、登拝は完了です。下山は、来た道を戻ります。

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