2018.07.20

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

AQUA style PHOTO ESSAY「Plant Matter(雪割草)...

 雪解けのころに花が開き、訪れる春の息吹を感じさせてくれる花、それが雪割草の呼び名の由来だ。キンポウゲ科ミスミソウ属の雪割草は、おもに冬から春にかけてよく日が当たる、やや湿度の高い山の斜面などに自生している。日本にはミスミソウやスハマソウ、ケスハマソウ、オオミスミソウなどが各地に分布している。

 雪割草の魅力はやはり花の美しさ。小さくて可憐な花は妖精にたとえられるほどだ。また、他の山野草と比べようのないくらい変異が豊富で、その花の多様性にも惹かれる。

 花弁の色や柄、花の咲き方、雄しべや雌しべの色や形、葉の形状なども品種によってさまざま。シンプルな一重咲きから二段咲き、三段咲き、千重咲き、妖精咲きなどの華やかなものまで、まさに雪割草の七変化といえる。古くは江戸時代から改良されていたとされ、個々に優美な雅名がつけられていた。さらに、数十年前の雪割草ブームから専門の育種家の努力によって、より美しい多彩な品種が生み出されてきている。

 雪割草は暑さに弱く、長雨や強風が苦手。春はよく日に当て、水を切らさないように管理しよう。とくに新葉の展開期の水切れには要注意だ。葉が完全に展開したら、今度は過湿に気をつける。初夏からの直射日光は避け、風通しのよい涼しい場所で栽培するとよいだろう。

 用土は通気性の高い多孔質ものが適している。水はけの悪い用土だと過湿になって根腐れが起きやすい。植え替えや株分けは2~3年に一度、秋もしくは新葉展開後の春に行うとよい。人工交配や実生で個性的な花形を増やすことができたら、一層きらびやかで美しい雪割草の世界が楽しめるはずだ。

花の色や柄、咲き方の違いなど、そのバリエーションは数えられないほど。タイプの異なる花を栽培してみたくなる。

媒体:AQUA style

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