2018.06.27

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

美しくてカラフルなエビが勢揃い! 「いまこそはじめる小型シュリンプ」

レッドビーシュリンプに代表される小型のエビは、アクアリウムジャンルでは一時代を築き上げたスターといえる。現在もその人気は根強く、どんどん新しい種類が誕生し、注目を集めている。見るからに美しくてあざやかなシュリンプは、価格も落ち着いている。いまこそ小型シュリンプを見直して、新たに飼育する時期がやってきたのだ!

小型シュリンプを楽しむ今どきの飼育スタイル

STYLE 01「チェリーシュリンプをシンプルに観賞する小さなアクアリウム」

 最近流行りのスタイルが、超小型水槽やろ過フィルターを使用せずに環境を維持するボトルアクアリウムで熱帯魚や水草を飼育する方法である。ちょっとしたスペースがあれば、女性の方でも気軽にセンスよく楽しめるのが人気の理由だが、ここで小型シュリンプの出番でもある。

 もともと水質を極度に落とすこともなく、運動量も少ない小型シュリンプはこのような小型のアクアリウムにうってつけだ。ソイルと水草を使用するケースが多いのでそのままシュリンプを飼育する環境に近い。ポイントはとにかくエサの量を控えることで、繁殖をむやみに考えず、生体維持をメインとして取り組むと大きな失敗に至らないはず。

 懸念されるのが夏場の高温、高水温による水質の悪化、生体の死亡である。しかしながら比較的高水温に順応しやすいチェリー系シュリンプであれば夏場でもそのまま飼育・維持が可能なはずだ。もちろんできれば室温管理、水温管理が行えれば越したことはない。小型ファンでも十分冷却できる水量なので、暑さ対策も視野に入れて飼育をはじめていただきたい。溶存酸素量を確保するためにも水草や浮草など光合成を行い、酸素の供給をしてくれる存在も大切になる。双方を意識して水換えなどの管理を行うとよいだろう。

オーバルタイプのガラス容器、グラスアクアリウムティアー(ジェックス)を使った、手軽なチェリーシュリンプ水槽。パウダータイプのブリーダーズソイルを使用し、ブリクサショートリーフやブセファランドラ・メイア、ルドウィジア、アンブリア、バコパ・カロリアーナサフランレッドを植栽している。明るい水草にあざやかな赤色の個体がよく目立つ。

STYLE 02「レッドビーシュリンプも手軽に楽しめるのだ!」

プラントグラスシリンダー2020(ADA)を使用した飼育スタイル。底床にはブリーダーズソイルタイプBを使用し、水草を活着させた流木で簡単レイアウトを。水草はウィローモスとブセファランドラsp.カユラピス。エビははっきりした紅白模様が美しいレッドビーシュリンプをチョイス。こまめな水換えを行い、夏の水温上昇にも注意する。小型の外掛け式フィルターをセットすると、管理が楽になる。

 もし、今お持ちの水槽に物足りなさを感じているなら、きれいでかわいいシュリンプを導入してみてはいかがだろうか? シュリンプ導入を決意するとき左右されるポイントは、あまり口の大きな熱帯魚や魚食魚たちがいないかどうかである。このプランでは比較的親サイズの個体が流通しているチェリーシュリンプ系がサイズ的にも大きく、水質的にも順応しやすいのでおすすめだ。

 また、水槽に水草が入っているかどうかもポイントになる。シュリンプ飼育の際には水草のコンディションとシュリンプのコンディションが一致することが多く、シュリンプ導入に向けて水草があるならその状態も確認し、思わしくないようであれば改善を試みるのも一考だ。ライティングを見直したり、水換えのペース変更や底床のコンディション調整など事前に写真を撮っておいてお店の方に相談するのもよい考えだ。

 長く熱帯魚を水槽で飼育しているケースでは知らずのうちにフィルターの汚れや、水質も慢性化して偏りが出ている場合も多い。日程を分けて水換えを2回ほど、そしてフィルター掃除、もしくはろ過材交換を行うのがベターである。コケ取り用のヤマトヌマエビやミナミヌマエビをパイロットとして先行投入するのもよい方法だ。

STYLE 03「カラフルなチェリーシュリンプを水草を育てながら飼育する」

幅30㎝のキューブガーデン(ADA)につくり込まれた、水草レイアウト水槽。収容しているエビは色あざやかなチェリーシュリンプ各種。レッド、オレンジ、ルリー、ブラックルリー、ブルーベルベットが飼育されている。水草はホトニア、ポゴステモン・メンメン、ハイグロフィラ・ポリステルマ、クリプトコリネ・トロピカ、ヘアーグラスを植栽。水草の茂みのなかから現れるエビたちがとてもかわいい。ソイルはコントラソイル(マーフィード)、照明はアクアスカイ300(ADA)、フィルターはエーハイムアクアコンパクト2005(カミハタ)を使用している。

 少し以前から、シュリンプの飼育・ブリーディングタンクでコレクター要素の強いレア水草および成長の遅い水草を一緒に楽しむ本格的なシュリンプファンも多くなっている。エキノドルス、クリプトコリネ、ブセファランドラなどマニア心をくすぐるレア種を取り入れて、こだわりのシュリンプ作りができるのは、満足度の高いスタイルといえる。

 水草には水質を安定させる働きがあり、エビの隠れ家にもなるので、ぜひ一緒に育成したい。水草を選ぶときに、最も注意しなくてならないのは残留農薬について。水草の栽培ファームでは病害虫を防ぐために農薬が使われているケースがあり、その残留農薬が原因でエビが全滅してしまうこともあるので注意が必要だ。入手する際には、ショップのスタッフに確認したり、実際にエビが入っいる販売水槽から直接購入するとよいだろう。

 シュリンプ水槽に、まず取り入れたいのはウィローモスやミクロソリウムが活着している流木。この流木を複数組み合わせることで、簡単にナチュラルな景色がつくれる。また水換えの際、流木を持ち上げるだけで、沈殿した不純物などを取り除くことができるのでメンテナンスも楽になる。

STYLE 04「緑のじゅうたんによく映える紅白模様のレッドビーシュリンプ」

緑のじゅうたんの上にできたレッドビーシュリンプのエビ団子。多くのシュリンプキーパーが憧れる光景だ。

 ソイルの表面に匍匐して広がるグロッソスティグマの上を、あざやかな紅白模様のレッドビーシュリンプが歩き回る。幅30㎝のキューブガーデン(ADA)に表現されたレイアウト水槽は見た目も美しく、インテリア水槽としても価値が高い。ソイルはアマゾニア(ADA)のノーマルとパウダーを併用し、ハイグロフィラ・ラトナギリ、ガイアナドワーフミリオフィラム、ホワイトウィステリア、アルアナの夕焼けを植え込んだ。照明はヴォルテス(カミハタ)、ろ過はスリムフィルター(ジェックス)で、Do-aquaのCO2も添加している。

ハイグロフィラ・ラトナギリやミリオフィラム、ホワイトウィステリアなどの水草が水槽の光景を彩る。水草を導入する際には農薬が使われていないものを入手しよう。

STYLE 05「小型シュリンプを飼育する基本のレイアウトを知ろう」

 レグラス300キューブ(コトブキ工芸)に底面式のバイオフィルター30(マルカンニッソー)を使用した、小型シュリンプの飼育例。ソイルはブリーダーズソイルのノーマルを入れ、その上にアマゾニアパウダーを敷いた2層式。照明はアクアスカイ600(ADA)を用いている。水草はニューラージパールグラス、ブセファランドラsp.、ブリクサヴェルデ、ミクロソリウムsp.、ブレクナム・フランシー、ニューラージパールグラス、ジャイアント南米ウィローモス、ミリオフィラムsp.、サンタレンドワーフニムファなどを植栽。石や流木を使って前面と水草を植える背後を区切り、エビが歩き回るスペースを十分に確保しているのがポイントだ。この水槽2本のレイアウトはエビファンとの交流を深めているエビ好きタレントのグループEBI部の芸人ボン溝黒さんと、アイドルとして活動中の藤巻碧さんがレイアウトを制作し、ブループラネットの店内で管理されているもの。

ターコイズシャドー

ブラックシャドー

レッドピントビーシュリンプ

STYLE 06「美しい水草水槽でレッドビーの繁殖を狙うには」

 レッドビーシュリンプの繁殖を目的として制作された水草レイアウト水槽がこちら。水槽はエーハイムの30×30×40㎝、照明はヴォルテス(カミハタ)、フィルターは外部式のエーハイム2211を設置している。底床にはブリーダーズソイルを使用し、ブリクサショートリーフ、クリプトコリネ・ウェンティグリーン、クリプトコリネ・アフィニス、ミリオフィラム・マットグロッセンセ、ミクロソリウム、ラヌンクルスイヌンダタス、ウィローモス、ゼニゴケをバランスよく配置。親個体を中心にレッドビーシュリンプを複数収容している。また、ビーシュリンプに最適な弱酸性の水質をつくるヤシャブシの実を配置。稚エビの隠れ家にもなる。

厳選されたレッドビーシュリンプの親が複数収容されている。

ろ過は外部式フィルター(エーハイム2211)を利用している。吸水口には稚エビが吸い込まれないようスポンジを取り付けて。

STYLE 07「カラフルなエビを主役に小さな魚も泳がせる」

 エビと仲よく同居できる熱帯魚と混泳を楽しむ飼育例。エビはカラフルで丈夫なチェリーシュリンプを選んだ。ファイヤーレッドチェリー、イエローチェリー、チョコレートなどの種類を飼育中。混泳魚には、ラスボラ・アクセルロディブルー、パンダシャークローチ、オトシンクルスなど、小型のおとなしい魚種がセレクトされている。水槽はレグラス30キューブ(コトブキ工芸)を使用。水草はニューパールグラスやオーストラリアンクローバー、ルドウィジアなどを繁茂させ、明るくにぎやかな水中世界を演出している。

 美しい水草レイアウト水槽に似合うメダカ科やコイ科の小型熱帯魚、さらにパンダシャークローチなどシュリンプと一緒に飼育できると有名な種類と一緒にブリーディングまで視野に入れた賑やかな水槽を目指すのも魅力的だ。

 さすがに稚エビを完全に捕食しないという補償はないが、しっかりとモス類や前景草が茂る環境であれば稚エビたちは十分隠れながら成長することができる。たとえシュリンプだけしか飼育していないケースであっても水槽のコンディションや親個体の密度によっては稚エビが捕食されてしまうケースも多い。そういった意味でも水草が十分に茂る環境で温和な小型熱帯魚とシュリンプを飼育するのは無謀ではないといえる。

 とくにバラエティが一気に増えて人気となっているチェリー系シュリンプに関しては、稚エビも活動力が高く、危険から身を守る能力が高い。環境への順応性も高いため、このような狙いの水槽でもぜひともおすすめしたい。

 その際に得られた成功体験は、今後もしマニアックな世界も広がるレッドビーシュリンプや他のCaridina種に取り組まれる際にも貴重な経験、アドバンテージとなるだろう。

やや地味な色彩のラスボラ・アギリス。水草水槽で群泳させると、色合いが引き立ち見応えがある。 弱酸性の水質を好む。

おとなしい性格で、エビとの混泳が可能なラスボラ・アクセルロディブルー。体色はチェリーシュリンプに引けを取らない美しさ。

カメラマン:Takeshi Hirano、Hiroyuki Sasaki

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