2018.07.24

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

小さな自然を暮らしのなかへ「テーブルアクアリウム」

小さな器を使い、テーブルの上で、手のひらサイズの自然を再現してみませんか。自分でつくるからこそ楽しめる自然のインテリア。大きな水槽を使った飼育ができないという人にもおすすめ。もっと手軽にアクアリウムを楽しんでみよう!

美しい水中世界を好みのカタチに切り取って。

 さまざまな形状のガラス容器を使って、本格的な水草レイアウトを行っている「ブレス」の吉原さんの作品。幅20cm×高さ30㎝のシリンダーには、ソイルにアマゾニアを使い、前景にニューラージパールグラスを繁茂させている。そのほかミクロソリウムやアヌビアス・ナナプチ、クリプトコリネなどの多彩な水草が植えられている。魚はゴールデンテトラとホワイトフィンロージーテトラを。小さな魚を泳がせることで、水景がより生き生きしてくる。

 幅27cm×高さ25㎝のオーバルには、ソイルで斜面をつくり、黄虎石系の石を配置。グロッソスティグマ、ショートヘアグラス、プレミアムモスで広がりのある水景に。こちらは二酸化炭素を添加して育成している。

 CO2の添加が不可能なら、アヌビアスやミクロソリウムなど陰性の水草、またはバコパなど丈夫な有茎草を選んで取り入れるとよい。照明はいずれもアクア用品ではなく一般のデスクライトを使用。球はLEDで、水草や容器のサイズに合わせて強弱をつけている。

プラントグラスオーバル(ADA)を使用したアクアリム。斜面をつくってアマゾニアを入れ、黄虎石系の石を3つ配置。CO2を添加して、グロッソスティグマやショートヘアグラスを繁茂させている。生体は、ラスボラ・アクセルロディブルー、オトシンクルス、ヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビを収容。

プラントグラスシリンダー(ADA)を使用した作品。水草はニューラージパールグラスのほか、ミクロソリウム、アヌビアス・ナナプチ、クリプトコリネ・ウィンディグリーン、ロタラ・ナンセアン、グリーンロタラ、ポリゴナムsp.、バリスネリア・ナナを植栽している。

自由な発想で楽しむテラリウムスタイル。

シリンダータイプの器に、ビバリウムサンドを2リットル使用。流木を3つ組み合わせて陸地部分を作ったアクアテラリウムだ。植えつけた植物はオオバボダイジュ、プテリス、ワイヤープランツ、トキワシノブ、ヒポエステス、ポリシャス、バナナプラントなど。魚はクロメダカを泳がせて。窓辺の日当たりのよい場所で管理する。

 インテリア性の高いアクアリウムやテラリウムを提案しているヒロセペットの広瀬祥茂さん。今回はテーブルサイズの作品を制作してもらった。器の形状に合わせて、それぞれに見応えのあるナチュラルインテリアに仕上げている。

 シリンダータイプの器には、水中と陸上を同時に楽しめるアクアテラリウムを。流木3つを組み合わせるだけで、水中と陸上を区切っている。円形の器には、四方に葉が広がるネオレゲリアを主役にし、細い枝で動きをつけ、小さな植物をバランスよく植栽している。前面に広がるホソバオキナゴケも美しい。また、もうひとつの変形タイプの器にもコケを配置し、小さな流木を使って、木の株元を表現。小さくても力強い風景を連想させる。

 いずれの作品も珍しい植物を使うのではなく、ホームセンターや園芸店で入手可能な安価で丈夫な観葉植物を使用しているのも特長だ。

器はグラスウェアのオーバルタイプ(カミハタ)を使用し、ビバリウムサンドを2リットルほど傾斜をつけて敷き詰めた。植物はネオレゲリアファイアーボールを中心に、ミクロフィラス、プミラ、シペラス、トキワシノブ、セロペギア、ホソバオキナゴケなどを配置。動きをつけるための流木の配置がポイント。コケは全面に敷かないほうが自然感が生まれる。

小さなコケリウムで山野草も一緒に育てる。

 ひとくちにコケといってもたくさんの種類があり、性質も種類によってさまざまだ。複数のコケを使い分け、美しいコケのアレンジをつくっているのが大野好弘さん。今回はテーブルを彩るコケのアレンジをいくつか制作してもらった。テーマは山野草と一緒に楽しむコケリウム。

 コケリウムに使われる器は、水が漏れなければどんなものでもOK。とくに透明なガラス容器なら、側面から水の様子が確認できて便利。また、フタができるものや口が狭くなっている容器は、内部の湿度をキープしやすく、コケが育成しやすい。

 さて、今回つくってもらった作品も多種多様。コケはタマゴケやトヤマシノブゴケ、アオハイゴケ、フジノマンネングサなどを適材適所に使用。山野草は日本のジュエルオーキッドと呼ばれるベニシュスランのほか、チャセンシダ、ヤマオダマキ、ダイモンジソウ、カンギク、スズメノテッポウなど、器に合わせ、小さな株をセレクトしている。

 大野さんのアレンジがすぐに枯れないのは、その作り方に秘密がある。コケと小さな野草は長い時間をかけて別に育て、アレンジする際に適度なサイズに分けて配置しているためだ。小さな苗は移植して環境が変わると枯れやすいが、土やコケごと移動すれば丈夫に育ってくれる。コケや草花は屋外の適した場所で栽培し、それを室内のインテリアとしてアレンジするとよいだろう。

流木を台座に、変形したガラス容器が特長のレインドロップM(タイムストップ)を使用した作品。ビバリウムサンドを入れ、小さな流木を木の根元に見立てて、各種の植物を配置している。オキナホゾバゴケのほか、アスパラガスやトキワシノブ、ピレアなどを使った。化粧砂として富士砂を使っているのもポイントだ。水切れしないように管理する。

長方形のボトル容器を横置きにして利用したアレンジ。硬質の赤玉土を入れ、ガラス面に触れないように石を配置し、奥からピンセットでコケを植栽していく。トヤマシノブゴケやジャゴケ、フジノマンネングサ、ヤブコウジを植え、最後に砂利を入れる。杉の木のようなフジノマンネングサの形状がかわいらしく、山の風景を見ているよう。フィギュアを入れて楽しんでもよい。

食品などの保存用に使われるガラスのボトルを使ったコケリウムがこちら。コケはトヤマシノブゴケとタマゴケ。山野草は開花調整して花を咲かせたダイモンジソウ。硬質赤玉土を厚めに敷いて、コケごとダイモンジソウを配置させた。花が終われば、コケごと違う草花と入れ替えてもよい。植物を枯らさずに、長期にわたって育てるアイディアだ。

小型の器を利用してアクアリウムを楽しもう。

取っ手がついた市販のガラス容器に、マスターソイル(JUN)を約500g入れ、青龍石と小石3つを配置。水草はブリクサショートリーフとミリオフィラム、ロタラ・インジカを植栽。魚はゴールデンアカヒレを泳がせている。

 雑貨店やフラワーショップ、ホームセンターなどで見かける好みの器を使って、小さなアクアリウムをつくってみよう。小型の容器であれば、置く場所にも困らず、ちょっとしたスペースにナチュラルなインテリアとして飾ることができる。

 小さな容器ならシンプルなアレンジでも十分におしゃれに見えるし、逆に手間をかけて、水草レイアウトなどをつくり込むことも可能だ。

 ただし、小さな器ならではの制約もある。水草は強健種を選ばなくてはいけないし、魚も同様。入れられる数にも限界がある。また、メンテナンスもこまめに行わなくてはいけない。水量にもよるが、水換えは2~3日おきに行いたい。とくに夏場は水温の上昇に注意する。日ざしが当たらない涼しい場所に置いて、水換えも頻繁に。

 世話をすることも、楽しみのひとつとして考えよう。

シリンダータイプの器に、プレミアムシード(JUN)のカーペットパールグラスを使用した作品。石は龍王石、生体はメダカの紅帝とミナミヌマエビを収容。フィルターやCO2はなしで、3日に1回500mlほどを水換えし、タネをまいてから約3か月ほど経過した状態。あざやかなグリーンの葉が目を引く。(制作/遠藤元也・リミックスmozoワンダーシティ店)

シリンダータイプの器に、プレミアムシード(JUN)のカーペットパールグラスを使用した作品。石は龍王石、生体はメダカの紅帝とミナミヌマエビを収容。フィルターやCO2はなしで、3日に1回500mlほどを水換えし、タネをまいてから約3か月ほど経過した状態。あざやかなグリーンの葉が目を引く。

媒体:AQUA style

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