2018.10.29

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

プライベート・アイズで探す「ROLEX バブルバック」

40's ROLEX OYSTER Bubble Back Roman&Arabic Sub Second 18K Gold/ローマン&アラビックのインデックスは通称ユニークダイヤルと呼ばれる。スモールセコンドモデルは通常のユニークダイヤル以上の希少性を持ち、ましてやこの様なコンディションのものはとても希少価値が高い。367万2000円

極上のヴィンテージウォッチを世界中から買い付けているプライベートアイズ。今回はオーナーの遠藤氏もいくつもコレクションするほどのお気に入りという、ロレックス自動巻の祖型、バブルバックの魅力に迫る。

ヴィンテージロレックスの代表格

左:30's ROLEX OYSTER "Bubble Back"/
アールデコ調でバランスの良いブラックローマンダイヤルは大変良いコンディション、しかもオリジナルのベルトが付く。ロレックスは高級宝飾店とWネームの商品を作り、高級腕時計として認知されるようにしていた。これはベネズエラの宝飾店、セルピコライナとのWネーム。参考商品

右:30's ROLEX OYSTER "Bubble Back"/
スイス製ロレックスオリジナルの、ステンレススチールライスブレスレット、希少な2トーンのセクターダイヤル、ケース。すべてシルバーの輝きが美しいステンレススチールで統一されたスタイリッシュな一本。参考商品

 1931年、ロレックスは全回転ローター式自動巻きムーブメントを開発し、その機構を搭載した腕時計「パーペチュアル」を市販した。厚いローターを覆う防水機能をもち、なおかつ堅牢なオイスターケースの裏は、必然的に泡のような膨らみを持った。

 30年代当時、自動巻きの登場は革新的だったが、まだまだ手巻き式が全盛で、一般的には黎明期とされている。しかし、その時計はロレックスの名前を世に知らしめるには充分な性能を誇っていた。後にバブルバックという俗称で呼ばれ、半世紀以上経った今でもその味わい深いヴィンテージに惚れ込む人も多い。

 舶来のヴィンテージ時計を豊富に扱うプライベートアイズで、数えきれない時計を扱ってきたオーナーの遠藤さんが、特に熱を上げるのもバブルバックだそうで、今回は数ある商品の中からバブルバックをセレクトして見せていただいた。

「最近の時計と比べると一見小さいんですけど、裏に厚みがあって立体感がある。そのせいか着け心地が良いので、気がつくとはめてますね。ヴィンテージですけど防水ですし、何の気なしに気兼ねなく使えるっていうのも大きな理由です。また、相当な数が作られていて、種類が多いので収集し甲斐がある反面、部品の数も豊富で修理がきくのも魅力ですね」

左から54ビッグバブルバック、50セミバブルバック、40バブルバック、40'sバブルバックTYPE-AR、50'sバブルバックレディースと、サイズも豊富。メンズは年代が上がるほど大きくなっていく。

奥左:‘46 ROLEX OYSTER "Lady Bubble Back"/
フィリップベギンという店で販売されていたレディスのバブルバック。希少価値の高いアラビックナンバーのピンクダイヤルのスモールセコンド。レディスのバブルバックでここまでデザインに凝った品も珍しい。ゲイフレアーのベルトも付属。41万400円

奥右:‘41 ROLEX OYSTER" Bubble Back"/
24時間表記のバブルバックの中でも、シルバーのミラーサークルやルミナスのナンバーといった、ミリタリーウォッチに用いられるデザインをうまく取り入れた珍しい一本。ダイヤルを光に当てると美しい輝きを確認することができる。64万5,840円

手前左:‘50 ROLEX OYSTER "Lady Bubble Back"/
メンズに比べ圧倒的に玉数の少ないレディース。18金イエローゴールドにシックなレザーのベルトをコーディネート。保存状態がよく、精度は日差30秒前後に収まっているので、ヴィンテージに抵抗感を抱きがちな女性でも安心して使える。38万8,800円

手前右:‘50 ROLEX OYSTER YG "Honeycomb"/
ケースサイズが大きく、視認性の高いセミバブルバック。14金のイエローゴールドモデルで、ダイヤルは50年代のものにしか見られない"蜂の巣のような"ハネニムデザイン。王冠マークもこの時期独特の細長い形状をしているのも味わい深い。45万3,600円

 ※価格はすべて、取材当時のものです。

ロレックスを象徴するローマン&アラビック

左:‘45 ROLEX OYSTER "Bubble Back Roman & Arabic"/
40年代 バブルバックの代表格であり、最も人気がある通称ユニークダイヤル、ローマン&アラビックのオリジナルピンクマットモデルにベンツハンドという王道ながらレア度の高い組み合わせ。スチールのベルトもオリジナルのまま。91万8,000円

右:‘40 ROLEX OYSTER "Bubble Back Roman & Arabic"/
左と同じユニークダイヤルとベンツハンドだが、違いは一目瞭然、5分刻みに装飾が施されたエンジンターンドベゼルと竜頭が14金のイエローゴールドとなっている。ステンレスとのコントラストがよりクラシックな雰囲気を醸し出している。95万400円

 ※価格はすべて、取材当時のものです。

マニア垂涎のフルオリジナルがここにある

左:‘40 ROLEX OYSTER "Bubble Back TYPE-AR"/
TYPE-ARとは通称ミッドサイズバブルバックと呼ばれる。中でもこれは、ピンクとステンレススチールのツートンカラーという希少なモデル。ブラックのセミユニークダイヤルは蛍光塗料こそ経年変化を感じるが、艶のあるブラックは健在だ。81万円

右:30's ROLEX OYSTER "Mid size EMPIRE Bubble Back"/
同じくミッドサイズバブルバックなのだが、オイスターアスリートという厚みのあるケースのモデルで、通称エンパイアと呼ばれる。ブラックにピンクでプリントされたダイヤルを持った超がつく程レアな一品。参考商品

 ※価格は、取材当時のものです。

時計愛好家の行きつく先

‘40 ROLEX "Bubble Back Pink 24H Dial"/
40年代製オイスター バブルバック。ピンクのセミユニーク24時間表記という希少なダイヤル。巻上げ、竜頭のねじ込みも問題なく、日差40秒前後程度の高精度というので普段でも不都合なく使えるだろう。59万4,000円

※価格はすべて、取材当時のものです。

‘30 ROLEX OYSTER "Hooded Bubble Back"/
ベルトの取り付け部が覆われた通称フーデッドバブルバックは30年代後期に登場したドレスウォッチ。これはスイス最古の時計店、バイヤーのWネーム。フーデッドバブルバックの18金はとても珍しい。518万4,000円

 ※価格はすべて、取材当時のものです。

 バブルバックは相場の変動も割と少ないため、投資目的で集めている人は稀。純粋にバブルバックのことが好きで購入し、収集している人が多いのだそうだ。そのため、手放される数も少ないと遠藤さんは苦笑する。

「時計をある程度集めた人は、次にベルトを探す旅に出るんですよ。パテックのベルトも生産していたゲイフレア社の金無垢のヴィンテージなどはベルトだけで100万円ぐらいします。ステンレスでも20〜30万円。これこそ手に入ったら手放さないですね。仮にバブルバックを下取りに出しても、ベルトだけは別のに付けるために持っておく方も多いです。今までは革ベルトが人気でしたが、最近はステンレスをつけたいという需要も高まってきていますね」

1940年のオイスターパーペチュアルの広告。6気圧防水に対応してあることや展開アイテムについて記してある。

博物館級の貴重なバブルバック"ガンメター"

‘30 ROLEX OYSTER "Hooded Bubble Back"/
幅の広いステンレススチール製のベゼルとフードには2本のライン。フーデッドというだけでも充分な価値なのだが、このスモールセコンドはガンメターで販売された、生きているうちに1度出会えるか出会えないかの極々希少なモデルだ。410万4,000円

※価格は、取材当時のものです。

カメラ:Yasuhiro YOKOZAWA
テキスト:Junpei SUZUKI
媒体:VINTAGE LIFE 10

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