2018.07.06

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

徹底的に美しいヴィンテージカーのみを扱う「LANDMARK CAR」

01「フルレストアを施し、完璧な状態に仕上げる」

 世界中の富が集まる都市ロンドン。最近は大陸ヨーロッパやアメリカはもちろん、ロシアや中東のオイルマネー、シンガポールや香港の中国マネーが流れ込んでいる。そんな世相を反映して、ハイエンド・ヴィンテージカー市場もますます活況を呈している。

 西ロンドンのランドマークカーを訪れたときも、在庫アップデートを顧客メーリングリストに送った翌日だったこともあり、とにかく引き合いの電話が鳴り止まない。電話の合間を縫ってのインタビューになってしまったほどだ。

「ヴィンテージカー市場は伸びていますよ。アートと同じで、株式など金融商品がやや心配なご時勢、こちらにお金が向いているのでしょう」

と、社長のジェフリー・パティンソンさん。ここのポリシーは「コレクター向きの徹底的に綺麗なクルマ」だという。フルレストアを施し、必要ならドライブトレインも積み替える。しかしレプリカは一切扱わない。あくまで正統性にこだわる。

「来年あたり、中国の外国車の輸入規制が変わる可能性があるので、さらに相場が上がる可能性もあるんですよ」

とパティンソンさん。

「エンスージアストなコレクターには面白い時期かもしれません」

1967年アストン・マーチンDB6ヴァンテージ。1990年代にフルレストア済み、185台の1台。

1965年ロールスロイス・シルバークラウドIII DHC。初代オーナーの伯爵婦人の注文手紙からの記録が見もの。

世界に4台しかない希少スピードスター

PORSCHE 356/1958年ポルシェ・スピードスター A1600。比較的数のある356スピードスターにあって、右ハンドル車として生産されシュツットガルトの工場から羽ばたいた世界に4台しかないうちの1台。幸運にもオーストラリアのオーナーの元で生涯をすごしてきたので、ボディのコンディションは最高クラス。フルレストア済み。

藤のシートにドアもナシ!

FIAT 500L "SPIAGGINA" recreation/籐のシートにアイスクリームスタンドかのようなペラペラな日よけ屋根、すでにドアもロープだけ。ステアリングを握れば気分はいつでも真夏のモナコを転がすセレブ。これは1967年のFiat 500Lをベースにしたビーチカーの金字塔の「レクリエーション」。走行わずか67km、600ccエンジンに載せ替えてある。

Gitane Testi 50/フランスのレーシングバイク(自転車)メーカーとして有名だったジタンが、イタリアのテスティと提携して70年代に生産販売した50ccモペッド。価格応談。

フェラーリ狂な子どもだったというパティンソン氏。なので、勢いフェラーリの扱いが多いのだそう。この512BBiは売約済。

Lamborghini 400GT 2+2/エンツォ・フェラーリに製作を依頼していたGTカーの話が決裂、発奮したフェルッチオ・ランボルギーニがカロッツェリア・ツーリングにデザインさせて1963年に発表したのが350GTVだった。2年後発表されたこの400GT 2+2は、世界に200台弱しかない希少なコレクターモデル。1967年。直近のフルレストアのコストだけで“相当額”とのこと。商談中。

JAGUAR XK140 SE Coupe/1956年ジャガーXK140クーペ 「SE」はスペシャル・エクイップメント(特別装備)の頭文字で、ワイヤーホイール、ルーカスのフォグランプ、20馬力多いCタイプのシリンダーヘッドなどのことを示す。この個体は当初フランスに出荷され、スイス、イタリアを経て英国に戻ってきた。レストアの美しさは類を見ないレベルとか。

JAGUAR E Type 3.8 Flat Floor/1961年に発表されたジャガーEタイプのごく初期の生産モデル。背の高いドライバーにはレッグスペースが足りないとの注文から、翌62年2月の生産車からは足先が低く広げられたが、これはそれ以前のマニア垂涎「フラットフロア」モデル。Eタイプファンのみならず、すべてのジャガーマニアが一目置く希少な1台だ。フル履歴、レストア済み。

カメラマン:Yoichi SAKAGAMI
テキスト:Yoko AOKI
媒体:VINTAGE LIFE vol.12

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