2018.08.20

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

アクアリウムを美しく演出するための基礎知識「小型熱帯魚図鑑・水草図鑑」

小型熱帯魚図鑑

水草レイアウト水槽によく似合う代表的な小型熱帯魚を一挙紹介。
混泳はメインになる魚を決めてから、それにあわせて考えるとよいだろう。

カージナルテトラ(Paracheirodon axelrodi)/
淡水魚の中でも最もあざやかな色彩をもつカラシンの仲間。体はネオンテトラよりも一回り大きい。全長4㎝。

ラミーノーズテトラ(Hemigrammus bleheri)/
水草水槽によく似合うカラシン。鼻先の赤色は弱酸性の安定した水質で飼い込むと発色がよくなる。全長7㎝。

マーブルハチェット(Carnegiella strigata)/
水面を泳ぐハチェットの仲間。水質は弱酸性を好む。エサは浮上性を。水槽からの飛び出しに注意。全長6㎝。

ニューギニア レインボーフィッシュ(Iriatherina werneri)/
豊富な隠れ家のある水草水槽での飼育がおすすめ。オス同士が争うフィンスプレンディングは一見の価値あり。全長4㎝。

アカヒレ(Tanichthys albonubes)/
中国原産のコイの仲間。温帯種のため低温に強く、コップなどの小型容器で飼育できることも可能だ。全長4㎝。

ブラックモーリー(Poecilia sphenops)/
メキシコ原産の卵胎生メダカ。真っ黒の体は存在感があり、水草にも映える。草食性もあり、コケの除去に貢献してくれる。全長6㎝。

ブルーグラス グッピー(Poecilia reticulata var.)
国産グッピーの代表的な品種で、ブルーの尾ビレに入る細かなモザイク模様が特徴。全長5㎝。

水草図鑑

水草レイアウト水槽でよく使われ、比較的丈夫で栽培しやすい種類をピックアップ。
さまざまな種類を組み合わせて、すてきなアクアリウムをつくろう。

ハイグロフィラ・ロザエネルビス(Hygrophila polysperma var. )/
ポリスペルマの改良品種。斑入りで頂葉部が赤みを帯びる丈夫な種類。

バコパ・モンニエリ(Bacopa monnieri)/
葉を対生させる有茎水草。Co2を添加する水槽では茎は直立し、生育は緩やか。

リスノシッポ(Rotala wallichii)/
赤茶の葉色で繊細な葉をもつ。弱酸性の水質で、強光下で赤みを増す。

ミクロソリウム(Microsorium pteropus)/
水草としてメジャーなシダの仲間。石や流木などに着生させる育成する。

マツモ(Ceratophyllum demersum)/
高温や低温、低光量でも育つ強い水草。根をもたず、生長はとても速い。

小型美魚を飼う前に知っておきたいこと

カラシンとコイ、メダカの仲間は、小型熱帯魚の代表的なグループだ。
それぞれの飼育方法を簡単におさらいしておこう。

カラシンの仲間

 テトラ類に代表されるカラシンの仲間は、淡水魚で最大のグループを誇り、アクアリウムでも古くから親しまれている種類が多い。カラシン類の大まかな特徴は両アゴに発達した歯をもっていることだ。愛らしい小型種でも立派な歯を備えている。

 カラシンの生息地は、熱帯アメリカと熱帯アフリカ地方に大別される。とくにアマゾンを含む熱帯アメリカは一大勢力を誇るグループだ。

 小型カラシンの入門には、養殖が盛んに行われている種類からはじめるのがおすすめだ。価格が手ごろなので、同じ種類を10匹、20匹単位でまとめて入手するとよいだろう。群泳美を楽しむのが小型カラシンの基本といえる。

 小型カラシンの飼育では、水草レイアウト水槽がよく似合う。水草が状態よく育つ環境では、魚たちもよりいっそう美しさを増してくる。またテトラ類はいずれも植物食の傾向があるため、生長の速いハイグロフィラなどを植えておくだけでも健康管理に役立つ。

 水質は弱酸性を好む種類がほとんどだ。底床にソイル系の土を使用することで、比較的簡単に、pH 6.5程度の飼育水が得られるだろう。

 また、季節の変わり目などの低温時にはとくに病気の発生に注意が必要だ。小型カラシンがかかりやすい白点病は水温を徐々にあげていくことで、治すことも可能だ。

コイ科の仲間

 一般的な熱帯魚として、カラシンと人気を二分するのがコイ科の魚たちだ。南米を中心に分布しているカラシンに対し、コイの仲間はアジア地域を中心に多くの種類が生息している。小型魚で代表的なものでは、ラスボラ類やダニオの仲間、プンティウスの仲間などがあげられる。

 東南アジア産のコイの生息地は、枯れ木や落ち葉がたくさん沈殿している場所で、水にはこれらの有機物が豊富に含まれている。だいたいpH6程度の軟水であれば、魚本来の美しい姿を見ることができる。ピートモスなどを利用して、飼育水を調整するとよいだろう。その場合、魚の導入にはペーハーショックに気をつけよう。通常よりも有機物が多い水槽では、亜硝酸塩の増加に注意し、水換えは1回の量を少なくして回数を多くするようにしたい。

 コイの仲間はエサをよく食べる大食漢が多いので、エサの与えすぎに注意する。日常のエサで最も手軽なのは水面に浮くフレーク状の人工餌料だ。たまには赤虫やイトミミズなどの冷凍餌料を与える程度でよいだろう。

 また、水温は全般的に22~24℃くらいのやや低めの水温で飼育すると調子がよいようだ。一番多い病気は白点病。白点病が発生したら、水温を28~30℃にあげて状態をみるとよい。水質の悪化や、急激な水温の低下には注意しよう。

メダカの仲間

 小型熱帯魚のなかで人気を誇るもうひとつのグループが、メダカの仲間だ。メダカは大別すると卵胎生メダカと卵生メダカに分けることができる。

 熱帯魚としてポピュラーなグッピーやプラティなどは卵胎生メダカで、おもに中米から南米にかけて生息している。この仲間の大きな特徴はメスの体内で卵が受精し、稚魚を直接産むことだ。水槽飼育でも繁殖が容易に行えるため、数多くの改良品種が作出されている。

 一方、卵生メダカは全世界に広く分布しているが、とくにアフリカや南米に生息している卵生メダカは美しい種類が多く、マニアックなファンも多い。しかし、卵胎生メダカほど輸入量が多くなく、飼育も特殊なため、一般的な熱帯魚とはいえない。気軽に魚の混泳などを楽しむなら卵胎生メダカがおすすめだ。

 卵胎生メダカのほとんどが雑食性だ。逆に何でも食べるために栄養のバランスが崩れやすいという面も。体色がさえず、稚魚を産まないなどは栄養の偏りが原因になっていることも。グッピーやモーリー、プラティなどは植物性の人工フードを中心に給餌するとよいだろう。

 また、水質は中性~弱アルカリ性を好む種類がほとんど。こまめな換水などによって、適切な水質の維持を心がけよう。

小型熱帯魚の飼育に役立つグッズガイド

フィルター&ろ材

フィルターは水槽サイズによっていくつかのスタイルが選べる。中~大型水槽なら外部フィルター、小型水槽なら外掛けフィルターなどが選択肢になる。

エーハイムエココンフォート(カミハタ)

硝化菌ろ過材(ジクラ)

底砂

底砂は見た目の要素もあるが、水質の維持や調整、水草の育成など、さまざまな要素が絡んでくる。どのスタイルで水槽をつくるかを決めてから選ぶとよい。

ベストバイオサンド(ジェックス)

水質調整剤

水道水の塩素を中和するものから、魚の粘膜を保護するもの、細かな水質調整を行うものまでさまざまな製品が発売されている。飼育環境にあわせて試してみよう。

プロテクトX(キョーリン)

エサ

人工フードには、飼育する魚に適した製品が開発されている。日常の主食には人工フードを使用し、たまに冷凍エサなどを与えるようにしたい。

ビタミン赤虫(キョーリン)

水草関連

水草を育成させるためのグッズもいろいろある。CO2の添加システムを代表に、肥料やメンテナンスグッズなど好みのタイプをセレクトしよう。

BSA CO2(ビルシステム)

カメラ&テキスト:平野 威 Takeshi Hirano
媒体:AQUA Style 4

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