2018.01.25

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

1947 INDIAN CHIEF Charls Franklinのフィロソフィ...

Indian Motorcycleをイメージしたとき、多くの人の脳裏に浮かぶスタイリングとは。メジャーなH-Dとは別物のフィロソフィで美意識を主張したThe Iron Redskin。その象徴たるChief、ここにありき──。

 George M.HendeeとOscar Hedstromが運命的な出会いを経て、"The World’s Finnest Motorcycle"という共通の夢を実現するべく立ち上げた、The Hendee Manufacturing Company。そこで生まれた初の原動機付き自動二輪車が"Indian Motorcycle"と名付けられた1901年、マサチューセッツ州スプリングフィードの伝説The Iron Redskinは産声をあげる。

 以来1953年にその歴史に幕を閉じるまで、宿敵H-Dと凌ぎを削りながら数多くのマスターピースを世に送り出したIndian Motorcycle。ブランド自体が消滅した後も、唯一無二のアイデンティティを従える名門として、世界中の愛好家に語り継がれている。

 そんなIndianの象徴たるモデルとして、まず挙げるべきは Chiefであろう。アイルランド出身のレーサーにしてエンジニアだったCharls Bayly Franklinは1910年代よりIndianで手腕を振るったが、中でも1922年に彼が世に送り出したChiefは、かの天才技師が成し得た偉業のひとつであり、その後は世界中のモーターサイクリストに愛されるベストセラーとしてIndian Motorcycleの礎となる。
 
 デザインの美しさでいえば、1940年代のChiefは白眉。前後タイヤを覆うスカートフェンダーはIndianの優美なイメージを決定付けた象徴的なディテールだ。The Iron Redskinの伝統である狭角42度、V型2気筒横弁式で排気量74ci=1,200ccのエンジンに3速トランスミッションを標準装備し、必要にして充分なポテンシャルを発揮する。
 
 シャーシーの設計も秀逸で、1940年式からはリアリジッドからプランジャーサス付きのフレームに刷新され、悪路での走破性能が向上。さらに1946年になると、30年代からの板バネフォークが油圧ダンバー内蔵のガーダーに進化し、ハンドリングも飛躍的に改善される。
 
 かくしてMr.Franklinの肝入りで開発されChiefは、創業者が掲げた"The World’s Finnest"を体現する不朽の名作といえる。

工場出荷時のオリジナルペイントを完璧に保持する、見事な1947年式。Indian MotorcycleのブランドカラーともいえるIndian Redはこれが正解、正真正銘のThe Iron Redskinである。ボア3.25×ストローク4.4375( inch)=73.62c i(約 1,206.4cc)の排気量を誇る狭角42度のV型フラットヘッドエンジンは40馬力を発揮し、時速137kmを実現した。

カメラマン:Ken Nagahara
テキスト:Gonz (満永毅)

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