2018.01.25

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

1939 INDIAN SPORT SCOUT/BRATSTYLE

去る6月22日木曜日の夕刻、LAのオークキャニオンで開催されたBorn-Freeの前夜祭として企画されたCosta Mesa SpeedwayでのレースイベントThe Stampedeのタンクシフトクラスにて、 堂々の1位を獲得した高嶺とその愛機1939 Sport Scout。戦いの舞台であるフラットトラックのコースの上、獲得したトロフィーを手に。

ダートトラックやスクランブラーが宿す泥臭くもアグレッシブな要素を巧みに取り入れたスタイルを打ち出し、日本のカスタムシーンを席巻。ストリートでこそ真価を発揮するそのカスタムは、時を経ずして世界各国にフォロワーを生み出した。「Be Fast, Be Cool!」。Bratstyleのカスタムビルダー高嶺 剛の到達点。

今から3年前、東京北区の本拠を信頼たるスタッフに任せ、カスタムの本場SO-CAL.のロングビーチに新たな拠点Bratstyle USAを立ち上げた高嶺 剛。ここで紹介する1台は、日本を代表するこのカスタムビルダーがアメリカのベースで愛機として組み上げた1939年式のIndian。Sport Scoutをベースとするフラットトラック・レーサーだ。
「15年くらい前、フロリダ州デイトナで開催されるバイクウィークにいった時に見たフラットトラックで、とんでもなく速いIndianを目の当たりにして感動した。それがずっと頭の片隅にあって、渡米したらIndianのレーサーを作ると決めていた。そもそもアメリカに来た理由も、本場のレースを存分に楽しむことだったから─」。

カスタムの素材として、メーカー問わず様々なモーターサイクルに触れてきた高嶺から見る、Indianならではの魅力とは。
「デザインの美しさはもちろんですが、個人的には軽くて速いことに尽きる。反面、情報とパーツは他メーカーよりも少なく、苦労することもあります。ロングビーチに店を構え本格的にIndianを触るようになったのですが、当初は失敗の連続でした。その後、知人の紹介で“Indianの名手”として知る人ぞ知る存在というSmokeyに出会った。71歳になるこのレジェンドとの出会いは、自分にとってとても大きな出来事です。レース場であったり彼の仕事を手伝ったりしながら友好を深めた。今では友達と呼べる存在でIndianの師匠でもあります。たまに2人でスピードウェイレースを見に行くのですが、かけがえのない時間です」。
 
日本でもお馴染みのビーチレースTROGを筆頭に、Hell on WheelsやIVLFT、Whells and Wavesが主催するフラットトラックが目下のバトルフィールドとのこと。
「現在はウエストコーストのダートレースが主ですが、今後はNO-CAL.やイーストコーストのマイルレースにも出たい。またタンクシフトクラスのバイクでデザートレースにも興味があります」。
“水を得た魚”とは─。ヴィンテージバイクとレースの本場アメリカの住人となったこのビルダーを示す言葉であろう。

Racingに必要な最低限のエクステリアは全てワンメイク。エイジングが特徴のペイントは、西海岸で名を轟かすDennis Babinの十八番である。見るからに軽量コンパクトな車体に載るホットロッド・モーターにも、高嶺のこだわりが潜む。「フラットトラックを走るためのスペックです。クランクベアリングからコンロッド、フライホイール、ピストン、バランシング、燃焼室、 バルブ、カム、カムフォロワー、リフター、ポートサイズ等、全てスペシャルで製作した」。この39年式は、もはやストックのSport Scoutとは別モノのポテンシャルを発揮する戦闘機だ。

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