2018.11.21

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

Map Cameraで探す「FILM×DIGITALの甘い誘惑」

デジタルカメラとフイルムカメラ。同じカメラでも、趣味としての楽しみ方はまた違うもの。 その組み合わせを考えているだけで、あっという間に時は過ぎ去ってしまいそうだ。

2台持ちでも違和感の無い操作系「LEICA×LEICA」

左:LEICA MP0.72ブラックペイント×ズミルックスM35mm F1.4 2nd ブラック/
メカニカル制御のマニュアル・レンジファインダー・フイルムカメラの、MP0.72ブラックペイント。写真の商品はUSEDで32万4,400円、新品は59万5,000円。組み合わされるズミルックスM35mm F1.4 2ndブラックの価格は23万8,000円。

右:LEICA D-LUX (Typ109)/
フォーサイズのセンサーと、大口径ズームレンズDC バリオ・ズミルックスF1.7-2.8/10.9-34mm ASPHを搭載したコンパクトデジタルカメラ、D-LUX(Typ109)。写真の商品はUSEDで14万7,800円。新品は15万9,000円。

 ※価格は取材当時のものです。

 撮影した絵がすぐ見られるため、画像を確認しながらその場でチャレンジングな絵作りが行えるデジタルカメラ。対して、経験を頼りに露出を決めて撮影し、どんな絵が撮れているのか現像するまでワクワク感が続くフイルムカメラ。

 カメラ好きなら、どちらの魅力も捨てがたい。ならば同時に……そんな甘い誘惑に誘うFILM×DIGITALの組み合わせを、新旧カメラを取り揃え様々なカメラ趣味人が通うMap Camera本館の廣川さんに、趣向の異なった4パターンでセレクトしてもらった。

 まず最初の組み合わせは、ある意味定番スタイルのLEICA×LEICA。

 「フィルム機はまだ新品でも購入できるMP0.72に、球面のズミルックスを組み合わせました。言わずと知れた癖ダマなので渋い絵を楽しめます」

 一方デジタル機はコンデジのD-LUXをチョイス。「高感度も強くズームも効くという利便性に加え、気の利いた位置の露出補正ダイヤルなど、MP0.72と併用しても操作系に違和感が無いので、2台持ちにいいですね」

 共に新品(ズミルックス以外)でも中古でも購入できるという、購入選択肢の幅の広さも魅力の組み合わせだ。

デジタルカメラは露出計代わりとしても「HASSELBLAD×HASSELBLAD」

左:HASSELBLAD Stellar ウォルナットウッドグリップ/
コンデジではあるが、1.0型センサーにF1.8レンズを搭載し、マニュアル撮影も可能なコンパクト・ハッセル。コンパクトなので手軽に扱える。写真はUSEDで14万9,800円。生産終了モデルだが新品も購入可能で、価格は18万9,800円。

右:HASSELBLAD503CWミレニアムキット/
Vシステムを採用した500シリーズの最終モデルとなるフィルム中判カメラ503CWの2000年記念モデル(503CWボディ、Carl Zeiss Planer 80mm F2.8、A12マガジン)。価格は46万8,000円。

 ※価格は取材当時のものです。

 次はHASSELBLAD同士の組み合わせ。素早く撮れるコンデジと、撮影までの手間が楽しく、じっくり撮りたいフィルム中判カメラという、シチュエーションによって使い分けをしたい2台だ。Stellarはコンデジながらマニュアル撮影ができるため、フィルム撮影のための道具としても使える。

 「503CWは露出計がついていないモデル。仰々しい露出計付のプリズムをつけなくても、Stellarを露出計代わりに使用することもできます。実際、そのように使用されている方も多いですね」

プラスαで満足度を高める「LEICA LENSE×2」

左:SONY α7Ⅱ×VOIGTLANDER VM-E Close Focus Adapter×LEICA エルマリート28mm F2.8 2nd(初期型)ストッパー付/
様々なマウントアダプターが用意されるα7㈼の価格は18万4570円(新品)。VM-E クロス・フォーカス・アダプターの価格は3万1,800円。第2世代初期型で無限遠のストッパー付エルマリート28mmは、写真の商品で26万3,200円。

右:LEICA M7 Betriedsk×LEICA アポズミクロンM50mm F2.0 ASPH/
M7のボディ上部にライカ社所有のカメラの証となるBetriedskの刻印が入った、写真のプレミアモデルの価格は27万8,000円。工学設計の限界に挑んだとも言われる、キレの良い描写のアポズミクロンM50mm。写真の商品は129万8,000円。

 3番目は、ライカレンズの描写にプラスαの楽しみがある組み合わせ。フルサイズセンサーを持つミラーレスのα7Ⅱにライカレンズを組み合わせるためにアダプターが装着されているが、これがひとつめのプラスα。

 「VOIGTLANDER VM-E CloseFocus Adapterは、ヘリコイドが組み込まれたアダプターで、そのままレンズを装着すればオリジナルの焦点距離のレンズとして、ヘリコイドを伸ばして使用すると接写リング装着状態と同様の近接域専用のレンズとして使用できます」

 そしてフィルム機のライカは、一癖あるものをチョイス。「M7ですが、ボディにBetriedskの刻印が入っています。これは会社所有のカメラという意味。ライカの社内やプロモーション用のデモ機として使用されたことを意味します。珍しい個体で、値段もプレミアが付いています」と廣川さん。

 機能性と稀少性という2つのプラスαでウンチクも語れるこの組み合わせ。味わい深いエルマリート28mmと、キレのいいアポズミクロンM50mmは、互いに付け替えて楽しむこともできる。

ヘクトールの世界を拡げてみる「LEITZ HEKTOR×2」

左:LEICA DⅡブラック×LEICAヘクトールL50mm F2.5ニッケル/
ノスタルジックなボディにフォーサーズのセンサーを組み合わせた、ミラーレス一眼デジタルOM-D。価格は8万8,800円(USED)。レンズは戦前に発売されたライカ初の28mm広角となるヘクトールL28mm。価格は12万9,800円。

右:OLYMPUS OM-D×LEICAヘクトールL28mm F6.3クローム/
ノスタルジックなボディにフォーサーズのセンサーを組み合わせた、ミラーレス一眼デジタルOM-D。価格は8万8,800円(USED)。レンズは戦前に発売されたライカ初の28mm広角となるヘクトールL28mm。価格は12万9,800円。

 そして最後は、ライカのヴィンテージレンズとなるヘクトールを楽しむための組み合わせ。ヘクトールL28mmは戦前のライカ初となる28mmレンズだが、F値が6.3と暗め。それを高感度にも対応するデジタルのOM-D+マウントアダプターと組み合わせてレンズの暗さをカバー。ライカDⅡとヘクトール50mmは、フォルム・描写共にヴィンテージ感を楽しめる組み合わせとなっている。

 「OM-Dはマイクロフォーサーズのセンサー搭載なので、レンズの焦点距離は2倍となります。つまり元々28mmのヘクトールを56mmのレンズとして使うことが可能です。もちろんレンズとボディを入れ換えれば、1本で2通りの焦点距離のレンズとして楽しめる訳です。通常はマイナスに捉えられがちなセンサーの小ささを、逆手にとった楽しみ方の提案ですね」

 趣向により様々に組み合わせられる、FILM×DIGITAL。レンズのセレクト、フィルム選び、デジタルの画像エフェクト……。2台持ちなら、趣味性も使い勝手も、どちらも犠牲にせずに撮影を楽しむことができる。その甘美な世界は、足を踏み入れた人しか味わえないものだ。

photo & text:Hiroyuki Kondo
媒体:VINTAGE LIFE 14

NEWS of VINTAGE LIFE

ARCHIVES

RANKING

POPULAR TAG

NEWS

SEARCH