2018.03.15

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

デザインと建材にこだわった、フェラーリが似合う家

永年の憧れであるフェラーリを手に入れることとなった施主が望んだのは、最上級のクルマに相応しい、最上級の家。設計・デザイン・素材のすべてが本物のヨーロッパの上質な暮らしを実現する――そんな理想を叶えたのが、一級建築士事務所『参會堂』だった。

重厚なアーチ越しに2階のダイニング・キッ チンを眺める。奥さまの希望で導入されたイタリア製キッチンの鮮烈な赤が、生活空間にモダンさと気品をもたらしている。

エントランスホールの主役は、吹き抜けに美麗なアールを描く階段とアイアンの手すり。玄関にはモザイクタイルで意匠が施され、その脇にはガレージとの出入口が設けられている。

ダイニングは南からの陽光に満たされ、吹き抜けに面して開放感が心地よい。

本物が織りなす上質な暮らし

クルマに全く関心のない人であっても、街で見かければ誰しも視線を奪われずにはいられないクルマがある。それがフェラーリだ。その魅力は単に「高級スポーツカー」などという言葉で表せるものではない。速さとデザインを妥協することなく追求しつづけるイタリアのクラフトマンシップと、その顧客階層が支えるヨーロッパ上流文化の精髄とを体現している存在なのである。
 
宮崎県のYさんがこの家を建てようと考えたのは丁度、フェラーリ初となるV8エンジン・FRレイアウトの「カリフォルニア」を購入しようとしていた時期と前後する。ゆえに家づくりのコンセプトとしてまず筆頭に掲げられたのは、「フェラーリの似合う家」。すなわち、「イタリア風」ではなく、素材、デザイン、コンセプト、すべてにおいて本物のイタリア住宅であり、イタリアの上質な暮らしを日本において実現するものでなければならない。それは必然的に、100年以上にわたって住み続けられる、ヨーロッパの家づくりそのものとなる。そこでYさんが家づくりのパートナーとして選んだのが、一級建築士事務所『参會堂』だった。本場の建築セオリーをしっかり守って、一つひとつの建物をじっくり時間をかけてつくり込むスタイルで数多くの実績とノウハウがある。また、代表自らが世界中を飛び回って資材・インテリアを厳選し直輸入しており、イメージを形にするための実現力とこだわりに、深い共感と信頼を抱くことができたのだそうだ。

ピアノのステージとリビングをスキップフロアで分けている。上部吹き抜けのリビングは日光が降り注ぎ、この家で最も居心地よい空間。写真右手の白い壁には収納が隠されており、デザインと便利さを両立している。

「クルマのある生活が家づくりの出発点でしたが、『参會堂』は頭から爪先まで神経が行き届いているようなレスポンスの良さで、非常にコミュニケーションが取りやすかったですね」とはYさんの言葉だ。

プランニングの過程では施主自ら宮崎から東京まで何度も足を運び、素材や建材を実際にその目で見た上で打ち合わせを重ねていった。なおアプローチのタイルは、フェラーリ工場の近所にあるタイル工場からYさんが知人経由で直接買い付けたこだわりの逸品で、『参會堂』がその想いに応えてデザイン・配置したのだとか。
 
屋内は陽光溢れる2階にリビング、ピアノのステージ、ダイニングなどパブリックなスペースを配置するスタイル。モールディングや幅木を通常よりも大きくして広い空間を陰影豊かに演出している。やわらかな自然光に包まれて、家族がお互いの気配を感じながらゆったりとした時間をここで過ごすのである。

小物まで明るい赤で統一されたキッチン。ダイニングはもちろん、写真奥から左にあるリビングの気配までうかがうことができ、ゲストへの応対もしやすい設計だ。

2階の洗面室の階段のアールに沿った壁面はモザイクタイルで繊細な表情を与えている。

和室も天井はメダリオンとデンティルモールで装飾され、和洋折衷した気品ある空間となっている。7

シアタールームとなっているビルトインガレージ。クルマのシートから映画を楽しむというYさんのイメージが実現され、極上の音響環境。

Yさんの愛車の青いボディカラーに色を合わせてコーディネートされた外観。右手の煙突はじつはダストシュートとなっている。

玄関ポーチの庇は銅製。今後、年月とともに少しずつ色合いを変化させていくことだろう。

[DATA]
宮崎県 Y邸
■ 竣工:2010年7月 ■ 延床面積:288.70㎡

株式会社 参會堂
対応価格帯(坪):70万円~
施工エリア:全国
保証:構造躯体の保障期間は10年
営業時間:10:00 ~ 19:00 休業日:第2・第4土曜日、日曜日、祝日
東京都目黒区中根1-25-23
PHONE:03-5726-1120
http://www.sankaido.com/

Photo/Kousuke-FUJIMATSU(藤松光介) Text/Kota-TAKEUCHI(竹内耕太)

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