2018.10.19

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

もうお休みの季節なんていわせない!「冬のメダカを楽しもう」

メダカにとって、冬は休眠する季節。でも室内飼育なら、休眠させずに飼育繁殖が楽しめる。ポイントは照明と水温だ。水槽飼育で適切な管理を行えば、冬でもメダカを身近に感じることができる!

冬でも飼育&繁殖を楽しむ水槽システムとは

屋外のメダカにとって冬は休眠の季節。給餌などは行わず冬越えをさせるのがオーソドックスな飼育方法だ。
しかし室内飼育なら、冬の季節だって飼育&繁殖を楽しめる!

フィルター/
残餌やフンなどから発生するアンモニアなどの有害物質を無害化し、安定した水質を維持するのに必要なろ過フィルター。小型水槽ならば水槽にフチに取り付けて使用できる外掛け式がとても便利。

照明/
太陽の代わりに水槽内を明るく照らしてくれるLEDライト。日照時間に合わせて1日12時間を目安に点灯させるようにしよう。

水槽/
大小さまざまなタイプの水槽がラインナップされているので、設置場所やメダカの飼育数に合わせてチョイス。飼育数は屋外飼育と同様に1リットルに1匹の割合で飼育しよう。

水草類/
丈夫な水草類はメダカ水槽を美しく彩ってくれるばかりではなく、臆病なメダカの隠れ場所になったり、産卵床になったりと利用価値はとても高い。

底砂/
なくても飼育は可能だがメダカのストレス緩和に役立ったり、水質の安定や観賞面的にもプラスに作用することが多いので、ぜひ使用したい。

ヒーター/
室内飼育といえども冬場の水温管理にはヒーターが必要。繁殖をさせたいのであれば、水温は26~28℃で維持するようにしよう。

水温計/
文字通り、水槽内の水温を計測してくれる水温計。デジタル式のタイプが見やすくてとても便利だ。

産卵床/
さまざまなアイテムも流通する産卵床だが、水槽で使用するなら観賞のことも考え、水景に馴染んでくれるようなものをチョイスしたい。

 屋外での飼育と異なり、室内での水槽飼育の場合は太陽の代わりになる明るいLEDライトのほか、ろ過フィルターや水温を維持するヒーターなどもマストアイテムとなる。明るい環境と水温維持、清浄な水質で管理をすれば、冬の間でも繁殖を楽しめるという。また、水槽飼育ならより観察もしやすいので、メダカに対して新たな発見をすることもできるかもしれない。冬もメダカ飼育を室内で楽しんでみよう。

メダカ飼育&繁殖の基本をざっくりおさらい

飼育繁殖の基本を理解して、冬でもメダカ飼育が楽しめる環境を用意しよう。
環境が整えば、冬期の間の繁殖だって夢じゃない。

産卵する前の包接。メスの産卵と同時にオスが放精する。

 本格的な冬が来る前に、屋外で飼育していたメダカを室内に取り込んで飼育しよう。水槽やフィルター、照明、ヒーターなど飼育設備を整えれば、冬の間も飼育繁殖が楽しめるようになる。

 メダカが産卵する条件は、まず、成熟した健康な雌雄がいること。毎日、エサをよく食べる健康的な個体は、メスだと毎日、数十粒の卵を産むことができる。そしてオスは、盛んにメスにアピールをするようになり、強いオスだと、1日に複数のメスとも交尾できるようになる。

 次は、必要な日照時間と水温について。メダカは通常、日照時間が13時間以上あり、水温が18~30℃の間で、盛んに繁殖行動を行う。

 室内飼育では日照不足になりやすいため、明るいLED照明を用いて、1日12時間を目安に点灯するとよいだろう。一般的な水草が状態よく育つ飼育環境は、メダカにとっても適した環境といえる。水温に関しては、とくに27℃前後だと盛んにエサを食べてたくさんの卵を産むようになる。ただし、30℃を超えると水温が高過ぎて活動が鈍くなり、産卵数も減ってしまう。水槽用のヒーターは26~28℃で設定しておくとよいだろう。

 効率よく産卵させて個体数を増やしたいときは、雌雄の比率は3対2を目安に、複数の個体を一緒に飼育しするとよい。複数のパターンでペアが組めるようにすれば、多くの卵を効率よく得られる。この時、飼育容器の水量に対しての個体数が少な過ぎると縄張り争いをし、過密だとストレスを感じて、繁殖行動を取らなくなる場合がある。飼育密度は1ℓに対して1匹を目安にしよう。

 産卵は、日の出から数時間以内のに早朝に行なわれる。産まれた卵は、しばらくメスの腹部についており、その後、水草や浮き草の根などに絡められる。卵は、そのままにしておくと、そこで生まれてくる稚魚も含めて、そのほとんどが親メダカに食べられてしまう。

 そのため、卵は絡められた水草などと一緒に回収し、他魚が入っていない別の水槽に移し替える。そうして回収した卵は、10日から2週間くらいで孵化する。受精卵は、透明感と張りと艶があり、孵化寸前の卵は、外から目や体が透けて観察できる。無精卵は透明感を失い白く濁っていて、そのままにしておくとモヤモヤした水カビが生え、健康な卵までダメにしてしまうため、無精卵は見つけ次第取り除く。

 卵から孵化したての仔魚、は2~3日かけてヨークサックに蓄えられた栄養を吸収して、稚魚に育つ。なので、はじめてのエサもそれに合わせて2~3日後から与える。稚魚のエサは、小さな口でも食べられて沈みにくい、粉状の稚魚専用の人工飼料を。誕生から1か月までくらいは、日々、育っていくのが目視でわかるくらいの著しい成長が見られる。この時期の給餌で、大きくて健康な親魚に育つかが決まると言っても過言ではない。給餌量が少な過ぎれば、成長が悪くなり、逆に多過ぎると、水質の悪化や消化不良により状態を崩してしまう。

 稚魚から幼魚までの給餌のコツは、極少量の餌を高頻度で与えることだ。朝、夕、夜など最低でも1日に数回、食べきれる量を守り、給餌する。回数が少ないからと言って1回の給餌量を増やしても、食いだめがきかないので、残餌が増えて、決してよい結果にはならないので、注意しよう。その後1㎝くらいの幼魚になれば、とりあえずひと安心で、幼魚用の餌に切り替える。そして、3カ月程度で成熟したら、親魚水槽に入れてもよい。

 水槽のメンテナンスは、週に1回、全体の水量の4分の1~2分の1を目安に水換えを行う。水換えには、塩素を中和して水温を合わせた水道水を使う。水質が悪化する前に、早め早めの水換えを行なえば、メダカにも優しく、厄介なコケも生えにくくなる。

マツモに産みつけられた卵。ふ化直前で、眼の形状が確認できる。

スタイリッシュな水槽で飼育を楽しむ!

室内でメダカを飼育するなら、やっぱりインテリアとしてスタイリッシュに飼育したい。
自分好みのシステムとレイアウトで楽しもう。

水換えが簡単な水槽で手軽にはじめる

スタイリッシュな小型水槽「楽アクア・タワー」(ジェックス)で、手軽にメダカ飼育をはじめよう。面倒な水換えがとても簡単。水槽に足し水するだけで、水槽内の汚れた水を水槽背面のケースに自動排水、水捨てサインが出たらケースに溜まった水を捨てるだけ。お魚を移動せずに水替えができるので、魚にもやさしいシステムだ。小型のヒータも設置できる。水槽サイズはおおよそ幅16×奥行23×高さ23㎝。白い天然砂利つき。メダカが喜ぶマツモも入れて。

増設しやすいシンプルな小型水槽

「メダカ元気ラクラクセット」(ジェックス)で楊貴妃を飼育。動きのある流木と3種の水草を植え込んでナチュラルな雰囲気に。水槽は幅23.5cmのコンパクトサイズながら、水槽9ℓ+ろ過フィルター1ℓ、合計約10ℓの水量を確保。さらにワンランク上のフィルターを採用し、より手入れも簡単に。水流をやわらげるルーバーつきなので、弱い水流が好きなメダカに最適だ。水槽を増設する場合でも複数水槽を並べやすいサイズの水槽セットといえる。

アクアテラでメダカを楽しむ

流木をうまく組んで陸地をつくり、観葉植物とともにメダカ飼育を楽しむスタイル。水槽幅25㎝の「グラステリア250」(ジェックス)を使用し、底面フィルターを用いて水を循環させている。陸上部分にはプテリスなどのミニ観葉を配置し、水中にはアヌビアス・ナナプチなどを植えている。飼育しているのは幹之メダカ。水位を低く抑えているため、水槽の横からだけではなく、上見からも観賞できる。水量がやや少ないので、こまめな足し水が必要になる。

植物が育つと水質浄化に効果あり

「メダカのプランツアクア」(水作)を使用した、小さなメダカレイアウト。水槽の上に水耕栽培用のトレーをのせるスタイルで、水槽の水を利用して植物が生長するシステムを採用している。さらに植物が生長することで水質浄化にも効果がある。植物は水草の水上葉や観葉植物などさまざまな種類が栽培できる。水槽部分では幹之を飼育。上見で魚が泳ぐ姿を観賞したい。日当たりのよい窓辺に設置するとよい。

水槽で飼ってみたいメダカバラエティー

室内飼育では、おもに水槽を使って飼育するケースがほとんどだ。
ならば、横から見て美しい品種を選んで飼育してみよう。

乙姫/
オーロラ系ヒカリ体型のメダカで、濃いオレンジ色の体色が魅力。成長すると鱗がさらに黒く縁どられ渋みを増してくる。

楊貴妃パンダ/
透明感のある緋色に、真っ黒な目が愛らしい品種。虹彩は真っ黒のものと、光沢のある青に見えるものがある。

楊貴妃アルビノ/
色素欠乏によって体色がやや薄く、目が赤いアルビノ個体。視力は弱いが餌食いはよく、普通種と一緒に飼育できる。

天女の舞ヒカリ/
尾ビレ、背ビレ、尻ビレが長く伸長する品種のヒカリ体型。ヒレ長メダカの代表的な存在で、水槽飼育でじっくりと観賞したい。

ブラック透明鱗/
ほほの赤みが特徴のブラック系透明鱗。赤いほほの愛らしさとブラックのかっこよさが交わる品種。

カメラ:平野 威 Takeshi Hirano、佐々木浩之 Hiroyuki Sasaki、湧口真行 Masayuki Yuguchi
テキスト:平野 威 Takeshi Hirano、鶴田賢二 Kenji Tsuruta
媒体:AQUA Style 6

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