2018.10.25

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

産地別アクアの楽しみ「ボルネオの密林に広がる風景」

世界の各地からやってくる熱帯魚。それらの故郷に思いを馳せてつくられたアクアリウム。産地によって異なるイメージを存分に表現してみよう!

 南シナ海に浮かぶボルネオ島は、島の多くが熱帯雨林に覆われている、緑豊かな野生の王国。豊富な動植物が自生し、多様な生態系を形成している。アクアリストにもなじみが深い場所で、ボルネオ原産の魚や植物も豊富に輸入されている。

 そのボルネオのジャングルをイメージしてつくられたのがこの水景。埼玉県八潮市のビーボックスアクアリウムで、多くの展示水槽を制作している近江健士さんによるものだ。

 幅60㎝の規格水槽に、ボルネオの固有種であるブセファランドラと、ボルネオ原産の熱帯魚をメインに制作されている。サイズの異なる枝状の流木を木に見立て、縦に配置。細い枝を背面付近に置くことで遠近感を演出している。そこへ、種類によって多様な色彩や草姿をあらわすブセファランドラを随所に絡めることによって、さまざまな植物が生い茂っているボルネオの熱帯雨林を表現している。

 水草は、ブセファランドラのクアラクアヤンやシンタン、クダガン、セカダウのほか、ミクロソリウムのスモールリーフやウィーピングモスも使用している。いずれも陰性の種類でまとめているため、鬱蒼とした深いジャングルのイメージによく合っている。生育スピードは緩やかな種類なので、レイアウトは長くゆっくり楽しめ、徐々に鬱蒼としていく様子も味わえる。

 魚はプンティウス・ペンタゾナ・ジョホレンシスと、プンティウス・ペンタゾナ・ロンボオケラータス、ボルネオプレコを収容した。比較的おとなしい種類で混泳させやすい魚だ。派手さはないが、ブセファランドラとの相性はベスト! ボルネオの故郷を思わせる水景を心地よく泳いでいる。

ドーナツ模様のロンボオケラータス。ボルネオ原産のコイ科の魚。混泳させやすい種類だ。

ブセファランドラはボルネオ島の固有種で、流木などに着生する水草。葉のサイズや色彩、形状など、産地によって違いがあり、コレクション性も高い。

レイアウトは中央付近に空間をとった谷型スタイル。探検家のように、ジャングルの奥深くに魚たちが入り込んでいくようにも見える。

カメラ&テキスト:平野 威 Takeshi Hirano
媒体:AQUA Style 9

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