2018.08.31

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

AQUA Style PHOTO ESSAY「Plant Matter(リシア)...

 あざやかなライトグリーンの葉が魅力のリシア(Riccia fluitans)は、人気の高い水草のひとつ。主に前景草として用いられ、水槽内を絨毯のように覆い尽くす様子はとても美しい。また、水草の絨毯にキラキラと眩い気泡をつけた光景に、憧れを抱くアクアリストも多いはずだ。

 しかし、自然界でこのような水中世界に出会うことはない。なぜならリシアは本来、水面に浮かんで漂うコケの仲間だからだ。和名では「ウキゴケ」とか「カズノゴケ」と呼ばれている。葉状体は明るい緑色で二股に分かれ、干上がった田などの陸上に生える場合は仮根をつける。

 自然下では水面に浮いているため、水中よりも多くの光を得られ、二酸化炭素も豊富に取り入れられるが、アクアリウムにおいては、無理を承知で水中に沈めて使用することになる。こうした環境でうまく育てるには、水上と同じような高光量と豊富な二酸化炭素の添加が必要不可欠だ。リシアを水中に沈める方法は、専用のリシアネットに入れたり、薄く平たい石などに縛りつける方法がある。

 リシアは一度水質に慣れてしまえば生長が速く、その分多くの栄養分を要求するので、定期的に液肥を与えるようにしたい。肥料不足を起こすと、葉が色あせてくるので注意しよう。状態よく葉が広がってきたら、適宜トリミングを行う。カットすると細かな葉がたくさん出るので、一時的にフィルターを止め、ネットですくったりホースで吸い出したりするとよいだろう。

 また、リシアはアクアリウムのほか、テラリウムでも用いることができる。水際の陸地部分や水が緩やかに流れる場所に配置すると、フワフワとした細かな葉が定着し、美しい景観をつくってくれる。

リシアは水面を漂うコケの仲間。水中に沈めて育成するほか、テラリウムの水際などに配置して育てることができる。

カメラ&テキスト:平野 威 Takeshi Hirano
媒体:AQUA Style 10

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