2018.07.25

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

斬新なフォルムとロータリーエンジンで垢ぬけたマツダのイメージを新構築

「MAZDA RX-7 Type SA22C」。スーパーカーブームの興奮冷めやらぬ1978年、2+2(欧米では2シーター)のFRスポーツカーとして登場した初代サバンナ。当時の日本車としては極めて斬新なリトラクタブル式ヘッドライトの採用もあり、子供たちの目には"和製スーパーカーの登場"とも映った。

輝かしい戦歴を残したIMSAマシーンをトリビュートして制作

 1トン前後の車体に排ガス規制をもクリアした12A型ロータリーエンジンを搭載し、直6が主力だった当時の日本製スポーツカーに後塵を拝すことをも可能とした。途中ターボモデルを追加し、1985年まで生産された。プラモデルはこと前期型に関してはほぼ全メーカーが様々なスケールで製品化しているが、後期型はタミヤが1/24で販売したのみにとどまっている。

 北米において、IMSAをはじめボンネビル・ソルトフラッツ、ドラッグレースなど様々なフィールドでマツダ・ロータリーをバックアップしてきたチューナー「レーシングビート」。この作品はレーシングビートの名を全米中に知らしめるきっかけを作ったIMSAのGTUクラスチャンピオンカーをモチーフに制作されたもの。

 アオシマ(旧イマイ)のデイトナ仕様をベースにしているが、キットは通常のワークスオーバーフェンダーのため、ブリスター形状のフェンダーをパテで新たに造形し直している。特徴的なBBSのエアロディスクホイールは、すり鉢状に造形したディッシュにワンオフのデカールを貼りこんで再現したものだが、実車の雰囲気を忠実に捉えている。多くの街道レーサーたちが憧れた"レーシングRX-7"の原点がここにある。

今やお宝となったタミヤの前期型SA

 タミヤといえば、一定のインターバルで旧いキットの再生産を行うことで知られるが、中には金型改修で再販が望めないものもある。この初期型SAはまさにその典型で、1981年に後期型のキットに金型改修されて以来絶版となっている。

 この作品はその貴重な前期型をボックスストレートで組みあげたもの。若干、横幅がワイドな印象があるが、タミヤらしく実車のプロポーションを巧みに捉えている。

古のキットを現代の技術でフィニッシュ

 旧イマイの金型をアオシマが引き継ぎ、現在に至るまで時折再生産が続けられているデイトナ仕様のSA22C。

 普通に組みたてればやはり"古いキット感"は否めないが、この作品は力量あるビルダーが徹底した下地処理や、深いスジ彫りなどでシャッキリとさせた上で、美しいカラーリングやディテーリングなどを施したもの。車高やトレッドの適正化も効いている。灯火類もメッキのリフレクターの追加などで"目力"をアップさせてリアリティをはかるなど、プラモデル工作のお手本的仕上がり。

野暮ったい純正ツートンを敢えて選ぶ

 SA22Cの後期型に設定されたツートンのボディカラー。中でも新車当時はスポーティなRX-7に似つかわしくない、ゴールド/ブラウンのコンビネーションは実車でもあまり見掛けなかったが、そのレアカラーでボディをファクトリーストック調に仕上げた上で、激しいロワードとオレンジウィールズのメッキ・Dスタイルを組み合わせて個性的なフィニッシュとなっている。タミヤのSA22Cの後期型の再販を恋しくさせてくれる作品だ。

'80年代のお目立ちマシーンを再現

コンセプトは"1980年代後半・富士急ハイランド"という、グラチャンや日の出暴走などのアンダーグラウンド感をにじませる作品。フジミのデイトナ仕様をベースにフェンダーを造形し直して、より車高が低く、小径ホイールとのマッチングも向上させている。アイローネテールゲートやシュノーケルダクト、そして☆型マフラーまで、当時を知るビルダーならではの安定感ある作品だ。

ビッグスケールならではの迫力

 アオシマの1/20スケールのシルエットレーシングをベースにオーバーフェンダーからIMSA仕様ブリスターフェンダーに作り替え、フロントバンパースポイラーなどもすべてエポキシパテで造形したという力作。ビルダーが"セクシーパープル"と名付けた美しいボディカラーはGXメタルバイオレットを調色して塗布。1/20の悩みどころであるホイールはアオシマの1/24スカイライン・スーパーシルエットのものを加工流用している。

隠れた名作、フジミのSA前期型を素組

 フジミのSAと言えば、現在も再販が続くデイトナ仕様のイメージが強いが1978年に実車の登場とほぼ同時に完全ノーマル仕様も発売されている。作例はタイヤをアオシマのMG-B用に交換した他、サイドモールをプラ棒で作り直した他は車高やトレッドも含めてボックスストレート。そのプロポーションの良さに驚かされる。

ル・マンイメージをSAにフィードバック

ル・マン24時間のマツダ787Bあたりを彷彿とさせるチャージ・マツダカラーが目を惹くが、固定式ヘッドライトへの改造やワークスフェンダー、アイローネの装着など多岐にわたるボディ改造が施された作品。これだけ美しく仕上げられながら、実はこの作品はスロットカーだということに驚かされる。

媒体:モデルカーズチューニング 弐

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