2018.09.19

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

ラグジュアリー路線をまい進した、ロータリー・スペシャリティの先駆け「MAZDA ...

コスモスポーツが1972年9月に生産終了となってから3年ぶりの'75年10月に登場したのがコスモAPだ。一転してラグジュアリーな高級スペシャリティカーとなったが、ロータリーのハイパワー(搭載エンジンは13Bと12A、他にレシプロもあり)とスタイリッシュなボディがあいまって、高い人気を呼んだ。'77年には、ボディをノッチバックとし、キャビン後半のみレザー張りのランドウトップ、コスモLを追加。プラモデルはナガノとバンダイの1/20、ヤマダ1/22、マルイの1/24などがある。

バンダイ1/20の黄金期を代表するコスモAPのプラモデルの最高傑作

 子供の頃に上手く作れなかったキットを"リベンジ物件"と題して続々と制作している、ビルダーの山本さん。このコスモAPもその一環で、今の自身の持てるスキルを余すことなく投入して仕上げている。

 見どころのひとつであるエンジンルームは配線類を含め、キットの指示に従って丁寧にフィニッシュ。ドアの開閉機構はボディとのフィッティングを重視して固定式としている。窓枠やバンパー他クローム部分はメッキ調塗料でペイントして、質感に統一感を出している。

本気のジョークで説得力も充分

 童友社のコスモAPをノッチバックボディのコスモLにコンバージョンし、そこにアメリカの1960年代のNASCARエッセンスを振りかけて仕上げたという異色の作品。ボディカラーは強豪チーム、スモーキーユニックに範を取るが、ゼッケンが13B(13Bロータリーをパロったもの)になっていたり、スポンサーステッカーがOKマークでお馴染みのオカモトだったりと、トンチが効いている。シャシーコンポーネンツはアメリカのキットからの流用だが大柄な童友社のコスモにはジャストサイズなようだ。

童友社のコスモを化かす面白さ

 プロモデラーの北澤さんは、以前にプライベートで制作した童友社(旧ヤマダ金型)のコスモAPを持参。ちょっと大きめ、かつ若干難ありのプロポーションが気になるボディだが、キャビン周りの基本的な形状には手をつけず、下周りのボリュームを落とす(サイドシルの切り詰めなど)ことで、見違えるようなクオリティを実現。

 バリカングリルもシャープに自作している。上げ底内装のインテリアは、形状の似ているダルマセリカのダッシュボードを移植するなどして完全再現。リアグリルが分厚かったかも、と反省の弁も。

童友社コスモAPのカッコ良さを再確認

 当たり外れのある童友社のノスタルジックヒーローズ・シリーズのキットの中にあって、コスモAPはそのどちらでもないという微妙なプロポーションである。

 しかし、グラチャン系モデルを数多く手がけてきたビルダーの手にかかれば、車高やヘッドライトカバー、3分割リアスポイラーなどの絶妙なカスタム加減によって、そのネガがかなり低減され、カッコいいコスモAPに仕上がっている。

当時っぽいのは気のせいではない

 吊り目ヘッドライトにチンスポ、リアスピーカーにワイドリアビューミラー、3分割リアスポイラーなど'80年代のチューニングカー雑誌から抜け出てきたような雰囲気の作品だが、実はこれ、ビルダーが今から20年ほど前に制作した"オールドビルド"だという。ボディは塗装ではなく成型色を活かして磨いたものだそうだ。白い内装も味わい深い。

グラチャン全盛期の雰囲気を忠実に再現

 マルイのコスモAPの抜群のプロポーションを尊重しながら、現代のアオシマのテッチンワイドホイールや引っ張りタイヤ、自作のワークスオーバーフェンダーなどを装着してよりリアリティを高めた作品。リアの3分割スポイラーのパテ埋め処理も美しい。

 ヘッドライトは、こちらもアオシマのリフレクターとレンズの2パーツ構成の330用に交換して、表情を引き締めている。シンプル感を出すためにバンパーのオーバーライダーはシェイブ済み。

カメラ:服部佳洋 Yoshihiro-HATTORI、横澤靖宏 Yasuhiro-YOKOSAWA
媒体:モデルカーズチューニング 弐

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