2019.01.08

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

ピラーのライン/角度の修正で、野獣の輝きフジミ1/24サバンナRX-3ボディ!!

いまひとつ、モッサリした印象のフジミ製RX-3。車高の低さなど、実車とはいくぶん異なる雰囲気をまとったモデルであることは広く知られているようだが、ではどこが似てないのかといわれると、それはなかなかわかりづらい。そんなサバンナ、こうしてみては如何だろう?

 見事な作例となった中期型サバンナ。その完成度を確認して頂くために用意したのが、同じフジミのキットを、ボディ形状はほぼそのままに仕上げた前期型の作例(制作は同じく棚瀬氏)。

 模型は、実物に似ていてこそ、である。本物に似た模型を作りたいし、そうでない模型なら、できるだけ実物に似せてみたい。勿論ミニチュアという存在に様々な楽しみ方・楽しませ方がある点は承知の上だが、わざわざスケールモデルを作ろうという人の中でこの意見に異論のある方は、あまり多くはないだろう。

 意見が割れるのは、どこまでを見て似てる/似てないを判断するか、だ。あまりこだわりの無い人の意見では、「雰囲気が似てれば良い」ということになる。さほど形の正確でない模型でも、「×××以外には見えない」だからOK、と。では、「雰囲気」とは何によって作り出されているものだろうか?

 人間に置き換えて考えればわかりやすい。その人ならではの雰囲気を作り出しているのは、決して顔立ちだけではない。どれだけの身長か、太っているのか痩せているのか。さらに、そうした数値的部分だけではなく、どんな歩き方をするのか、笑い方は、話し方は? ――そんな立ち居振る舞いの全てが、その人の雰囲気を作り出している。

 自動車も同じことだ。フロントマスクだけが似ていても、目を引くプレスラインが間違いなく入っていても、一見些細な、しかし大事なディテールが捉えられていなかったら……。だが、ここで話は最初に戻る。何が「しかし大事なディテール」かは、これもまた人によって違うのだ。ここでは、やはりサバンナの野獣のような獰猛さに注目し、そのイメージを最大限発揮できるようボディラインに修正を加えた作例と、その工程をご覧入れる。参考になれば幸いだ。

写真でのボディラインの比較!

 少し強調ぎみではあるが、双方の作例のルーフラインを赤い矢印で示してみた。また実際には、黒い作例の方もわずかながらボディに修正を加えてある。サイドウィンドウのレインモールを、1mmほど上に上げてあるのだ。

 本当の素組みの場合は、このメッキモールがもう少し下を走っているので、もっとルーフの厚みがあるように見えるのである。こうした特徴により、キット本来のボディ形状は、クーペというよりハッチバックのような感じがする。

 そこにあるだけで野生的な、あるいは爬虫類的な、危険な香りを放つ初代サバンナ。黒一色のインテリアは、そうしたサバンナのムードをより一層強調してくれる。ホワイトのボディに赤いホイールの組み合わせも魅力的だ。

 サバンナの精悍さ、野生の動物のような猛々しさは、フロントフェイスの印象だけから生まれているのではない。もちろんそれも重要なファクターだが、割と立ち気味のキャビン側面が、その印象に拍車をかけている。

 獲物を狙う動物の、頭を低く落とし腰を浮かせたスタンスを思い浮かべると、両者の共通性がわかるだろう。上の素組みのボディのように各ピラーが末広がりに配置されると、どっしりとした安定感が生まれてしまい、「今にも走りそう」なイメージをスポイルしてしまうのである。

見事に実車のボディ・プロポーションを捉えた作例だが、そればかりでなくディテールの説得力も高い。ワイパーにはエッチングを使用してシャープな仕上がり。

カメラマン:服部佳洋 Yoshihiro-HATTORI、横澤靖宏 Yasuhiro-YOKOSAWA
媒体:モデルカーズチューニング 弐

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