2019.02.12

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

1/20キットへのプラスティック・サージェリー「蘇れ、331セドリック!」

1/20スケールといえば、アラフォー、アラフィフのカーモデラーにとっては、憧憬の念を禁じえない存在ではないだろうか。バンダイやニチモといったメーカーが送り出した名作キットの数々は、今なお色褪せない輝きを放って、人々を魅了し続けているのだ。

 いまだ人々を魅了し続けるモデルがある一方、その陰に隠れてあまり陽の目を浴びないモデルも少なくない。1/20という大きめのスケールでありながら、その利点をなんら活用することなく、1/24とほぼ同程度の内容、という評価に甘んじていた旧エルエスのキットたち。彼らこそ、そんな存在の典型だろう。

 だがその中には、他社にない車種選択、良好なプロポーションなどによって、高い価値を獲得しているものがある。330型セドリック/グロリアがそれだ。バンダイやニチモは、なぜかこのクラスの車種をモデル化しなかっただけに、1/20スケールで330の迫力ある姿を楽しめるのはありがたい。エルエス廃業後は、アリイ/現マイクロエースに引き継がれて再販されており(最近は店頭在庫のみかもしれないが)、入手が比較的容易なのも大いに助かる。

 とはいえ、そこはやはり「大味」と表現される旧エルエス1/20。ボディラインにはどこか固さが否めない。フロントマスクはなんとなく平板だ。リアエンドは分厚く、しかも気づきづらいが、きっちり検証するとトランクが短い。そこで今回は、そんな微妙なキットである330セドリックに、今だからこそできる数々のテクニックを用いて、新たな息吹を吹き込んでみた。参考にしていただくとともに、お楽しみいただければ幸いだ。

センターグリルやライトベゼルの自作で、"のっぺり感"のなくなったフロント周り。表情にセドリックらしい生気が戻った。欲をいえば、フロントバンパーのウィンカーがまだ少し縦長すぎるかもしれない。自作パーツで埋め込み感を表現した、ドアノブやサイドマーカーも流石だ。

ボディの長さに注目!

完成した作例と比較すると、元のボディが明らかにお尻が短いことがわかるだろう。

キット本来の厚ぼったさが完全に払拭されたリア周り。車高やトレッドの調整も完璧だ。付属のタイヤは太すぎてスケール感に乏しいので、バンダイ1/20スカイライン・ジャパンのものに交換している。1クラス下のスカイラインには若干太めなタイヤが、セドリックにはピッタリとなる。

「ダッシュボードはインテリアの華」とは、作者・坂中氏の言葉。筆塗りやガンダムマーカーだけでなく、実車カタログの縮小コピーなども利用して、インパネやコンソールに実車らしい表情をプラスしている。

分厚いルースクッションシートは2800ブロアムと、そのインテリアを受け継いだ2リッターのエクストラのみの装備となる。アオシマ1/24とはシート形状が異なるが、このキットはこれが正解だ。

カメラマン:服部佳洋 Yoshihiro-HATTORI、横澤靖宏 Yasuhiro-YOKOSAWA
媒体:モデルカーズチューニング 弐

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