2018.10.19

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

スポーツハンティングの、エレガントでお洒落な世界観を垣間見る。「BERETTA」

「ベレッタ」の名を聞いたことがないという人はあまりいないだろう。拳銃のメーカーとして有名だが、実はスポーツハンティングの世界でも様々なアイテムをリリースしている。その優雅な世界観を、知っておいて損はない。

1990年ごろからアパレルラインをスタート

 現存する最古の銃器メーカー、それが「BERETTA(ベレッタ)」だ。創業は1526年というから、種子島に鉄砲が伝来するより20年近くも前のこと。ヴェネツィア共和国軍が弾込め銃をパルトロメオ・ベレッタ氏に注文し、その銃のおかげでオスマン帝国軍を撃退したことに端を発している。その後20世紀に入り、イタリア国内のみならず世界的に事業を拡大していった。30年前にはベレッタの銃がアメリカ軍に正式採用されることとなり、その名は一気に有名になる。

 何かと血なまぐさいイメージが付きまといがちだが、軍用だけでなくクレー射撃などの競技用や、趣味としての狩猟=スポーツハンティングのための銃もラインナップしている。さらに日本にはあまり輸入されていないが、1990年頃からはアパレルラインやアクセサリーも手掛けている。

 「ひと言でスポーツハンティングといっても、当然ながらアフリカのサファリとイギリスの雪山では、着ていく服は全く異なります。18〜19世紀に欧米の上流階級の間で普及したものですから、エレガントでなければいけません。だから持ち歩く銃も、服装も、アクセサリーも、機能性だけでなく優雅さが求められるのです」

 そう語ってくれたのは、ベレッタギャラリー・ミラノのマネージャーであるジュセッペ・カッズラーニ氏。前職は某有名アパレルブランドで、ファッションを重んじるベレッタからスカウトされたのだという。

ストアマネージャーのジュセッペ・カッズラーニ氏が着ているジャケットは、スポーツサファリと呼ばれるラインのもの。

鳥をハンティングする際、誰がどのポイントにつくかを決めるための番号札を入れるケース。ゴルフのグリーンマーカーに拘るのと同じ感覚だろうか。

エレガントなスポーツハンティングの世界

ズラリと並ぶのはショットガン。だがその前には優雅な革製のチェア……という、日本人からすると若干不思議な光景。これこそがスポーツハンティングの世界観なのだ。

 「私自身もスポーツハンティングを趣味として楽しんでいる一人ですが、午前中に狩猟を愉しんだあとは、エレガントな服装に着替えて昼食を、というスタイルが一般的です。スポーツハンティングの世界が確立されているのです」

とカッズラーニ氏。

 また時代と共に狩猟の対象も変わってきているのだという。

 「イタリアでは、以前はキジをハンティングするのがメジャーでした。ですが、現在はキジを飼って育てなければなりません。飼育費として1羽あたり40ユーロほどかかりますが、頻繁に狩猟する人になると、年間1,000羽ほど必要になり、お金がいくらあっても足りません。それに育てたキジを趣味のために殺してしまうのは、あまり気分のいいものではありませんから」

その代わりに最近増えてきているのが猪だ。

 「イタリアでは野生の猪が増えてしまって、危険性が高まっています。だから狩って欲しいという声が多いので、一石二鳥というわけです。以前はスポーツハンティングに否定的な声を上げる人も多かったのですが、今は理解を示してくれる人が増えてきています。厳格な規制があり、その範囲内で行っていることを世間が認めてくれつつあります」

カモがあしらわれたお茶目なネクタイ。傘や腕時計、ブーツなど、その商品ラインナップは多岐に渡る。デザイン性も高く、日本でも人気が出そうだ。

一見ただの豪華な家具……に見えるが、ソファはシマウマの革が張られており、テーブルの脚は鹿の角が使われている。トロフィー(戦利品)である。

ターゲットをいち早く見つけるため、双眼鏡は必須装備となる。その他にも偏光サングラスやナイフなどは、超一流の機能を持つものが販売されている。

イングリッシュ・ポインター、プードル、ビーグル、そして柴犬など、狩猟のために飼われ、そのために品種改良された犬は世界中に数多い。

テキスト:Yoichi Sakagami
媒体:HUNT 5

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