2018.11.08

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

ニッポンのスケートボード風景。「Local Color」

日本中のスケートスポットを巡る旅の中で、多種多様な風景に出会う。
どこかで見たことがあるようで、初めて見る光景がたくさんある。

日本に住んでいながらもそのディテールについて実際知っているのは
生活圏内を中心としたごく一部であることに気づく。

普段はあえて目に留めないような、どこにでもあるような日常的風景にも
その土地ならではの特色が潜んでいる。

自分たちが"スケートスポット"と呼んでいるものはそのほとんどが人工物
そのオブジェクトがそこに存在するのには何かしらの理由がある。
地形や天候、そこに暮らす人々の気質その土地ならではの多くの要素に基づいている。

世界は広いが、日本も充分に広いことを知る。

甲府

山梨・甲府の丘の上から、緩やかなダウンヒル。
こういった場所の大きなメリットのひとつは、キックアウトがほぼ皆無であること。
時折遭遇する通行人も、大抵はスケートボードに対して寛容だった。
17歳、戸倉万太郎の爆発的なbs flipは遠目に見ても末恐ろしい。

仙台

宮城・仙台の郊外、ソーラーパネルの群れ。2011年の東日本大震災以降、太陽光発電の普及が急速に進んだという。
このスポットはその副産物。景色も、スケートスポットも、その在り方はいつもどこかしらに世相を表す。

沼津

風景との出会いは大抵突然で、そこにスケートできるオブジェクトがあるとは限らない。そして何より、メイク出来るスケーターが居合わせることが絶対条件。
金子次郎とのスポットシークの途中、静岡・沼津にて。

横浜

週末の港湾エリアは静かで、そこに居るのは釣り人もしくは何らかの趣味の人々。稀にスケーター御一行。
世界中を飛び回る三本木。心も多くの旅の中できっと様々な光景を目にしてきたのだろう。この日は彼の地元からも遠くない、神奈川は横浜にて。

札幌

7月の北海道・札幌。市内の繁華街を約1km貫くアーケードは、夏祭りを目前に控えていた。
現地在住の実力派、熊谷慎也による深夜のノーズジャム。北海道の儚くも濃い夏を存分に感じる。

甲斐

山梨への旅。駅前の広場、線路沿い。17歳の本郷真太郎にとってこの土地がどう見えたのかは知れないが、
この長いストレートレッジは彼にとって格好のスポットだった。どこにでもあるようでここにしかない風景と状況、二度とない瞬間。

甲府

映像では何度も目にしていたこのオブジェクトの実物の巨大さに圧倒される。人間が作り出すものは時に凄まじい。
スケートボーディングはコンクリート等の人工物なしにはほぼ成立しえない。初秋の大きく力強い雲が印象的だった山梨・甲府。

伊豆

春先、2か月ほど伊豆に滞在していた重藤悠樹は、釣りスポットの探索中にここを発見したらしい。
釣り好きなスケーターにとっては珍しくない話。そもそも用事もないのにこんな所に行く人はいない。きっと未知のスポットはまだまだ眠っている。

松島

宮城・松島。大小260余りの島々が浮かぶこの湾は、日本三景のひとつである。実際にそれを一望出来るベストポジションは付近の山頂の展望台で、大抵の観光客はそこを目指す。海沿いのアスファルトに興味を示す者はきっとほとんどいないが、スケーターは例外である。

カメラ&テキスト:荒川晋作
媒体:SLIDER 32

NEWS of SLIDER

ARCHIVES

RANKING

POPULAR TAG

NEWS

SEARCH