2018.09.04

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

僅かな時間の貴重なセッション。「carhartt WORK IN PROGRES...

三本木 心とデニス・マクグラス。僅か数時間のセッション「Shin Sanbongi Photographs by Dennis McGrath」

 1990年代からスケートカルチャーに傾倒していれば1度は、「Dennis McGrath(デニス・マクグラス)」という名前を耳にしたことがあるはずだ。第一線のスケートフォトグラファーとして活躍してきた彼は、今回Carhartt WIPの招待で日本への来日を果たすことなった。

 数日という非常に短い滞在ではあったが、僅かな時間を見つけての彼と三本木 心のセッションが実現した。

ファーストスポットで、挨拶がわりのBsスミスグラインド。デニスからの"木の上から撮ったら構図が面白いかも"という、咄嗟の発想で生まれた1枚。

 180cmをゆうに越える長身。それに伴う細長い手足。ファッションモデルのように恵まれた体型は、三本木 心の特長のひとつである。その実、彼のスタイリッシュなスケートスタイルは、こうした体型に起因していることは確かであるが、それにも増して我々が彼のスケートに魅了される理由は、ストリートからトランジションまで、幅広いスポットで彼が独自の視点や発想を持っているからであろう。

 「そう来たか!」と思わず膝を打ちたくなるとは、まさに彼のスケートを見ている時のこと。思いがけない攻略方法でスポットを"舞台"に変えるオリジナリティ溢れる対応力は、国内スケーターの中で随一と言っても過言ではないはずだ。

 そんな三本木 心は現在、Polar Skate Co.のフロウライダーとして、またCarhartt WIPのグロバールライダーとして主に活動をしているわけだが、今回そのCarhartt WIPの仕事で日本を訪れていたフォトグラファー、デニス・マクグラスとうまくスケジュールのタイミングが合い、僅か半日ではあったが、三本木とデニスのスケートフォトセッションが急遽実現することになった。

 今回のセッションでは、1990年代中盤から2000年代後半まで第一線のスケートフォトグラファーとして活躍してきたデニスを撮影に迎えるということもあり、三本木の気合いもひとしお。しかし休日の昼間、それも限られた時間、そして東京都内での撮影と、条件は決して良いものではなかった。それでも三本木は自らの思いつくシチュエーションとスポット、さらにはトリックを提案し、結果的にはいくつかの写真を残すことに成功した。

 もちろん三本木にすれば100%満足いくものではなかったかもしれないが、こうしたデニスとのセッションが自らのスケートキャリアにおいて意味のあるものになったし、何より楽しかったとにこやかに語ってくれた。楽しい──。そう、スケートというカルチャーにおいて最も大切でいつまでも大事にしたい部分を三本木は今回の撮影でも感じられたようである。

 また、デニスからは

「三本木のクラシックかつモダンなスケートスタイルは本当にクールだ。彼は僕のお気に入りのスケーターだよ。それにね、三本木は360オーリーを合間に教えてくれたんだ! 結局、僕はメイクできなかったんだけど(笑)」

という三本木に対して非常にポジティブな意見も聞くことができた。

 そんなデニスも一押しのスタイラー三本木 心。夏にはPolar Skate Co.の本拠地であるスウェーデンはマルメでの武者修行。さらに年末にはCarhartt WIPのツアーも控えている。彼はまだまだ発展途上中である──。

高層ビルの一角に設けられた噴水スポット。魚眼で撮りたい! というデニスのアイデアですぐさま撮影に。ということでデニスに思いっきり水しぶきをかけながらメイクした、ウォータースプラッシュ・ウォーリー。

軽く流すプッシュがスタイリッシュに見えるのも、恵まれた体型を持つ三本木 心ならでは。デニスもプッシュがとにかくカッコいいよね! と太鼓判。

デニスからいまとにかく空がいい感じだから下から仰ぐ構図で撮影しよう! ということで、夕暮れ時の新宿にて歩道のバンプを利用してレッドポール越えの軽やかなオーリー。ビル群の一角でテールを弾く心地よい音が響き渡る。

JOURNAL STANDARD × CARHARTT WIP。 至極コラボのルックブックを手がけたフォトグラファー「DENNIS McGRATH(デニス・マクグラス)」

1969年生まれ。ニュージャージー出身。’80年代終わりに写真と出会い、’90年代半ばに撮影したプッシュの写真でスケート写真の方向性を定める。スケート以外にもアダルト産業のドキュメントを手がけるなど、ジャンルにとらわれることなく精力的に活動。レニー・カークを題材にした写真集『Heaven』を手がけたことでも有名。

 今年で創業20周年という大きな節目を迎えたJournal Standardによる、Carhartt WIPとのスペシャルコラボコレクションがリリースされた。そのコレクションの内容は、アメリカのセキュリティやブルーカラーの労働者たちが身に着けるリフレクターやエマージェンシーカラーを採用したアパレル群。

 そんな至極なコラボのルックブックを撮影したのが、これまでにさまざまなスケートメディアやブランドとコラボを行ってきたフォトグラファー、デニス・マクグラス。

「ロケーションはLAのダウンタウンだった。知り合いのスケーターやトラックバイクライダーの女の子を起用して、ストリートでクルージングしたんだ。演出をしたりポーズを要求したりするようなこともなく、彼らの極めて自然体な姿を記録していった感じだ」

 今回のコラボのテーマのひとつは、LAの空気感。LAといってもサンタモニカやヴェニスのような太陽のきらめくビーチ、バレーのようにのんびりした郊外の街など、さまざまな顔がある。その中でもCarhartt WIPのアーバンな世界観にマッチするということでダウンタウンが採用されたと。

「’90年代に真剣にスケートを撮り始めた頃、"これだ!"と思える2枚の写真を撮ったことがあった。その両方ともがストリートをただプッシュしている写真だった。プッシュをしている姿が興味深くタイムレスに感じられたんだ。それからだね、トリックではないスケーターの姿を撮り始めたのは」

 ある意味、デニスのキャリアのスタートとなったその写真とは、’95年と’96年にSFとNYCで撮影したものだった。特に’90年代はトリックが急激に変化していた時代。その中で決して古くならないプッシュがデニスにとっては被写体の絶好の形だったのだろう。いわば、スケーターのいる街の風景。

「トリックを撮ると、どうしてもスポーツ写真になってしまう。でもプッシュはどちらかと言えばストリート写真の部類だ。ストリートに出ても、やはり今でもレンズを向けるのはトリックではなくスケーターの日常的な姿が多いね」

 今回のコラボのルックブックの写真にも、そのようなスケートフォトグラフィとの向かい合い方が色濃く見られる。決して気取らず、無邪気にストリートを駆け抜ける少年と少女。効果的にコラボコレクションのアパレル群が映える。

 今年8月には’95年から’00年にかけて過ごしたNYCでの写真をコンパイルした写真集がリリースされる予定。そこにはNYCのスケートシーンの黄金期とも言える時代に起きたさまざまなストリートでの出来事、当時の恋人、仲間、他界したハロルド・ハンターの姿などが収録されているとのこと。さらには’04年から’11年の間にアダルト産業で過ごした頃のパーソナルな写真集も予定されている。

 ジャンルに縛られることなく、写真を通してさまざまな物語を伝える。生々しくも純粋なストーリーテリングこそ、写真家デニス・マクグラスの真骨頂である。

Carhartt WIP×JOURNAL STANDARD THREE-QUARTER SLEEVES TEE/
フロントにロゴプリントを採用した7分袖のカットソー。セキュリティをイメージさせる右袖のイエローのラインがデザインのアクセントであり、視認性を高める役割も果たしている。

Carhartt WIP×JOURNAL STANDARD SWAT PANTS/
切りっぱなしの裾が軽やかなイメージを与えてくれる7分丈のスエットパンツ。左右非対称のプリントのデザインや配色がクールでスタイリッシュ。大きくレイアウトされたロゴもインパクト抜群。

夏だ! スケートだ! Carhartt WIPだ!

スケーターにとって最も楽しみな夏がやってくる。
ストリートやパークはもちろん、仲間と出かけるスケートツアーにはデザイン性と機能性に優れたCarhartt WIPのアイテムがぴったり。
極上のアイテムを身にまとって、浮かれた夏を過ごしてほしい!

COT、DUFFLE BAG、TOWEL、DECK、TEE、LANTERN、MUG、HAT、CAP、SHORT PANTS

BACKLEY CAP/
ダック生地によるあら目で丈夫な素材感が特徴的な5パネルジェットキャップ。ワークスタイルの伝統に則ったカラーリングとフロントのCロゴが洗練されたシルエットとフュージョン。

S/S PAINT SCRIPT T- SHIRT/
フロントに手書き風の書体でCARHARTTのロゴをプリントしたTシャツ。かすれたり滲んだりしているロゴのフォントがホラーチックな雰囲気。ボディとプリントの配色も絶妙。

MASTER PANT/
丈夫なツイル生地を使用しスケート時にもガンガン穿くことが可能なワークパンツ。無骨でゆったりとしたシルエットワークパンツでありながら、テーパードを効かせているのが欧州の流儀。

Photo:DENNIS McGRATH、Junpei ISHIKAWA
Text:Masafumi KAJITANI、Kota ENGAKU
媒体:SLIDER 31

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