2018.10.30

大人の趣味の為のライフスタイルマガジン「IN THE LIFE(イン・ザ・ライフ)」

百聞は一見にしかず 。「Brick Lane Bikes」

そこはまさに、フレームの森だった。上を見上げれば数え切れないほどのラインナップ。とにかくその数といえば途方もないもので、すべてを見ようと思えばとても1日では足りない。

フレームの在庫数はロンドン随一。

とても親切に取材の対応をしてくれた「Brick Lane Bikes」のスタッフたち。あのフレームが見たい、今度はこっちのフレーム!! と取材陣の無理な要望にも、脚立を使って笑顔でフレームを下ろしてくれた。

「とにかくアッと驚くから、ぜひ一度訪れてみるべきだ」

 TOKYO FIXEDのMAXに教えられて訪れたのは、ロンドン東部のBrick Laneという街。この街は比較的ロンドンでも地価が安いため、留学生やアーティストが部屋をシェアして住んでおり、またここ数年は粋なナイトクラブやカフェも次々と生まれ、ロンドンでもお洒落なエリアとして認められつつあるようだ。

 そんな同街のメインストリートに、街の名前をそのまま冠した「Brick Lane Bikes」という自転車屋がある。外観だけを見れば、いたって普通の自転車屋。しかし、店の扉をあけたると、MAXが言ったとおり、「アッ」と驚かされることになった。

 天井にはフレーム、フレーム、そしてフレーム!! そこにはトラック、ロードを問わず1960年代から現在に至るまでの名品、珍品フレームがところ狭しと掛けられているのだ。とにかく圧巻のひと言。これはただごとではないようだ……。
 
 鼻ピアスが特徴の同店スタッフ、Joeに詳しく聞けば、イタリアに強いコネクションを持っており、定期的に大量のフレームを仕入れてくるという。それでは在庫が溜まっていく一方なのではと、こちらが案ずれば、笑顔で「大丈夫!!」と答えるJoe。

 何でも仕入れたフレームは端から一気に売れていくのだとか。確かに「えっ、こんなに安いの!!」と思えるフレームも結構ある。現に取材に訪れていた最中にも、お客がフレームを買っていく……。

 とにかくフレーム・コレクターにはたまらない、Brick Lane Bikes。声を大にして精一杯オススメしたい、粋なショップのひとつである——。

CARLA/
イタリアのCiclo-Moto-Scambioという自転車屋がプロデュースするオリジナルフレームが"CARLA"。ここに紹介するロードフレーム以外にもトラックフレーム、クルーザーフレームなど様々なタイプをラインナップしている。ROSSINのようなカラーリングも粋!?

ROSSIN/
デローザと肩を並べるイタリア屈指のビルダーROSSIN。こちらは創始者であり名工と呼ばれたマリオ・ロッシンが同社を離れた後の、おそらく1990年代のクロモリ・ロードフレームと思われるが、その状態は超が付くほどミントコンディション。もちろん売り物である。

Living The Way of The Bike in London

個性的なスタッフがショップを支えている「Nice character, Good people.」

取材当時はスタッフとして働いていたBOBBY。これから近所に住んでいる常連のお客さんのもとへ、出張メンテナンスに行くのだという。こんなフットワークの軽さがとても嬉しい。

丁寧にホイールを組んでいくスタッフ。Brick Laneはフレームの在庫量だけがトピックではなく、自転車のメンテナンスにも非常に定評があるSHOPである。

左右の鼻をとおすリングがお茶目なJOEは、Brick Lane Bikesの顔ともいえる存在。明るい性格と丁寧な対応で、常連さんからも人気が高いようだ。そんな彼が駆るのは、1939年に創業したイタリアの老舗工房OLMOのファニーバイク。FIXEDかつライザーバーというストリートな仕立てが彼にはぴったりだ。

そこはヴィンテージフレームの森だった。

「これいいでしょ!」とJoeが自慢げに見せてくれたPINARELLOのヴィンテージTTフレーム。「売り物だから、ここに来た記念に買っていってよ(笑)」と真剣に営業された。

ZANELLA、ROSSIN、PITON、BRUSATORIとBrick Lane Bikesの主力となっているのはイタリアンフレーム。もちろんバイヤーが現地で選定して仕入れているだけあり、そのコンディションはどれも上々で値段も手頃なのがポイント。その他、同店のオリジナルパーツBLBも人気だ。

2メートル近い身長と長いドレッドヘアがトレードマークのBOBBYも、Brick Lane Bikesのスタッフのひとり(すでに退職)。この日の彼は色々と打ち合わせに行くことが多かったため、店を出たり入ったり。600mmはありそうなCONCORDEのトラックバイクを彼が颯爽と乗る姿はとにかく絵になる。

カメラマン:Soichi KAGEYAMA
テキスト:Kota ENGAKU
媒体:PEDALSPEED UK
号数:記載なし

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